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ただの日々の話

毎日決まった時間に起きて、毎日決まったものを食べて、毎日決まった時間に寝る。全部が面倒くさい時はこれが一番いい。
9時半に目覚ましが鳴って、9時57分には仕事を始めるとチャットを送れるようにベッドを出る。40分までに準備を始められた時はちょっと早めに仕事してみたりして、かと思いきや50分までもだもだした時は髪をとかして歯磨きをしながらチャットを送る。

朝ごはんはひきわり納豆のインスタントなお味噌汁。お昼ご飯は明太子おにぎりとひきわり納豆のインスタントなお味噌汁。夜ご飯は冷凍しゅうまいとひきわり納豆のインスタントなお味噌汁。
夜は0時になったら歯磨きをして、ベッドに入って、眠たくなるまでスマホを見る。だいたい2時をすぎてようやく眠たくなってくるけど、時々4時になっても眠たくならない時がある。そういう時は諦めて眠れるまでスマホを見る。スマホを見ているのが悪いことは分かっているけれど、黙って目を瞑っていても眠れないので、それであればスマホを見ていたい。

全部が面倒くさい。外に出て、よくないものを引っ付けて帰ってきて、うっかりコロナになんかかかったりして、仕事に穴を開けることになったりしたら、と考えるとどこにも行けない。というか、そうなった時の対応と復帰後の仕事が想像しただけで無理すぎて考えるのが面倒くさい。だから外に出るにしてもせいぜい近所のコンビニかスーパー、辛うじて近くの土手。
見るものがないので空を見る。夕焼けと朝焼けが好きだけれど、空が綺麗な時間に外を見ることがない。気がついたら夜になっていて、気がついたら昼になっている。

綺麗な朝焼けを見ることができるのは眠れなかった日だけだ。大抵平日で、その日も仕事があって、不本意な徹夜明けのぎゃんぎゃんな目で仕事をしなきゃいけなくなる。1日が3秒で終わる。いつもなら10秒はかかるのに、徹夜明けは3秒。でも徹夜明けの謎テンションのおかげで仕事は日頃の1.5倍片付く。ゴリゴリに捗る。これなら毎日寝ないほうがいいかもしれないとも思う。
でもその翌日の朝が明らかに寝足りなくて死にたかった。眠たすぎて9時55分にベッドを出て、着替えながらチャットを送って、メールを読みながら歯磨きをして、お昼に朝ごはんを食べた。だから夜ご飯は0時になった。翌朝胃もたれがすごかった。夜中にしゅうまいは食べたらいけないらしい。

ただ生きることがこんなにも難しい。
でも朝焼けを見た帰りになんとなくやってみた歩きながらの自撮りは今までで一番かわいかった。
もっとバランス良く生活させてくれよ、と思ったけど、ある意味バランス取れてるのかもしれない、とも思った。

今日もひきわり納豆のインスタントなお味噌汁が死ぬほどおいしい。
もしかして、それだけでいいのかもしれない。



んなわけあるか。

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