見出し画像

喉から手が出るほど欲しかったコーチング資格の合格通知を受けて6時間経った今の気持ち

6時間前に、プロコーチ資格に合格したという報せを受けました。(CPCC、Certified Professional Co-Active Coach)

コーチングを学び始めて2年。資格試験に至るまで、コーチ養成機関・CTIで200時間のトレーニングと100時間超のコーチング実績を積んできました。

資格認定を受けた今、祝福の声へのお礼、自分へのエールの意図を込め、今の気持ちを綴ります。


なぜ、そこまで資格が欲しかったのか

喉から手が出るほど欲しいと言っていた資格。あらためて、なぜそこまで大事だったんだろうか。


大前提。僕は、職業としてコーチングを続けたい

コーチングを学び、コーチングを行えば行うほど、コーチングは特定の人に向けられたものではないと思うようになっています。それはすなわち、エグゼクティブや内省を好む人だけのものでは無く、ましてや「心理学ゲーム」と揶揄されるものでもない。

自分がコーチとして関わった目の前の方が、ご自身が本当に大事にしている気持ちにつながって挑戦している姿ご自身が人生をドライブする姿を見ると、とても人間って力強いと思うし、リスペクトするし、そんな姿をもっと見ていきたい。

コーチとクライアントが、お互いが対等で本気でいるために、「お金」つまり「コーチング料」の存在は大事だと思う。相対的な高さ安さは脇に置き、お金を本気を伝える手段として扱いたい。そういう職業として、プロとして、誇りと責任感を持ってコーチングを続けていきたい


コーチとしての自分を知ってほしいから

今、コーチングを学ぶ方がたくさんいる。生き方・働き方が多様化し、何にせよ絶対的な正解が存在しない今、自身でトライしながら答えを探す事が当たり前となり、コーチングを学びたい人は増えている気がする。CTIの公開コースが瞬く間に満席になっている状況からも、そうなんだと思う。

そして、「コーチング」という言葉の認知も広まったことで、コーチングする人とコーチングを受けたい人の絶対数が増えているように思う。人口減少が加速する日本において、それってすごいことだと思う。

そんな喜ばしい状況を見つつ、自分はどうやって、コーチングを受けたい人につながっていくのか。さらに、「コーチングを受けて質問攻めにあった。コーチング嫌だ」という方に出会ったこともある自分は、コーチとして、どういうスタンスを取るのか。

そういう状況で、「資格」が触媒になってくれるんじゃないか。資格は客観的に一定基準と認められたものだから、資格がコーチとクライアントをつなぐきっかけになり得るし、コーチングを受ける時の安心材料になるのではないか。もちろん、資格の有無に関わらず素晴らしいコーチはたくさんいるから、資格ホルダーが偉いなんてことは絶対ない。


コーチング産業を、未来につないでいきたいから

コーチングが、どんどん拡がっていったらと願っている。コーチとしてコーチングを体現することは、コーチング産業につながっていくと信じている。つまり、コーチがしっかり仕事をすることが拡がりにつながるだろうし、裏を返せば、無責任な振る舞いがコーチング産業をダメにする。

まだ産声を上げて20年や30年という若いコーチング産業を、しっかり未来につないでいきたい。決して、「21世紀前半に流行っていたもの」などで終わらせたくない。

僕はCPCCとして、その役割を担っていることに自覚的でありたい。それこそが、僕がコーチングから貰った恩を返すことにつながっていくと、信じている。


合格通知を受けてからの時間

嗚咽

メールで報せを受けた。落ち着いて読むことなどできず、文字の中から「合格」の2文字を拾い上げた。その先頭に「不」という文字がないことを認識した瞬間、堰を切ったように自分から想いが溢れ出た。嗚咽ってこういう状態なんだ。泣きはらした結果、今も目が疲れています。

26年前に大学に合格した時と同じ状態だったことを思い出す。「あなたには無理」と言われてもトライした大学から来た結果通知。郵便局の人には申し訳ないくらい、封筒を乱雑にちぎって1秒を争うようにして中身を取り出し、「合格通知書」と見た瞬間に泣き崩れた。その瞬間と重なった。

僕を嗚咽させたものは何だったんだろう。それは、この2年間のコーチとしての学び?もちろんそれもあるが、それだけではない。

僕を嗚咽させたもの、それは、これまでの人生なんだと思う。コーチとしての学びを通じて、人のことを知ろうとすればするほど自分を深く知ることになった。自分の人生でおきた事の深さを知った経験が、嗚咽させたんだろう。


祝福の声を受けて味わう気持ち

これまでのお礼とともに「認定を受けました」とSNSでお伝えするや否や、多くの方からお祝いの声をいただいた。本当に嬉しく感謝の気持ちで受け取っています。

嬉しいんだけど・・・

嬉しいんだけど、手放しで喜べる感じではない。爽快な開放感はない。中学3年生のときクラス対抗の合唱コンクールに熱を上げて優勝した時のような、、あんな開放感ではない。

「今日くらいは良いんじゃないの?」って言われそうだけど、ないものはないんだから仕方ない。

認定されたコーチとしての喜びと役割を、じっくりと味わっている。噛み締めている。

CPCCとして。コーアクティブ・コーチングの神輿を担ぐものとして、足腰と筋力と、顎をしっかりつくっていきたい。


もう、CPCCになった。

昔、あるファカルティが言っていた言葉を思い出す。

世界が、CPCCのコーチングを、待っているんだよ

その言葉を聞いた時「羨ましいな」って思った。いつかそれになりたいって憧れた。今、もう、自分がそれになったのか。待っている人に、会いに行きたい。

そういえば、つい一昨日の朝、我が家の木にいた青虫が蝶になって飛び立っていきました。青虫から蛹になって胚胎期間を経て、羽化して飛び立っていった。何か自分とも重なるようなサインめいたものを感じています。一度全部溶けて、そして今羽根を広げて、飛んでいった。

いただいた認定証は、ゴールテープじゃない。ここから道が始まる。そう思って、コーチとしての仕事を続けていきます。

今日も佳い日で。

2024年6月19日
CTI Certified Professional Co-Active Coach 佐久間とおる


コーチングのお申込やお問い合わせはこちらから、お待ちしています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?