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僕の独立を決定づけた、母からくらった一言(#67)

今月の下旬、会社員を卒業し、個人事業主として独立します。
実家の父と母にそれを話しに行った時、奇しくも、母からくらった一言が独立への最後の一押しとなりました。

誰かの背中を押したいと思っている人に届くといいなと思い、そんなエピソードをシェアします。

奇しくも母の日が近づいている中、母への感謝も込めて。


「もう決めてるってことでしょ」

昨年末のある日、妻も子どもたちも残して、一人で実家に日帰りで帰省しました。
目的はただ一つ。「2024年に、独立しようと思う」という話をするために。
ゴールはただ一つ。それに合意をもらうために。

向かう道すがら、僕は頭の中で、ストーリーをたくさん練り尽くしました。
「コーチングっていうのはね・・・」
「こういう人たちに、こういう仕事をしたいんだ」
「収入はこうなるが、でも、キャッシュがショートしないようにこうやって何とかする」

実家に着き、いざ口火を切ろうとした途端、母にどうしても出なければならない急用が発生してしまいます。
母が不在の中、3時間、練ってきたストーリーを父に聴いてもらいました。
それから母が帰宅し、その話のすべてをもう一度リプレイして伝えることを覚悟した矢先。

彼女は一言だけこう言いました。

あんたがこうやって話をしに来たってことは、
もう決めてるってことでしょ

ガツンときました。
僕は、まるでとどめを刺されたようなインパクトを受けました。


行動は、言葉を越える

そう言われて思い起こすと、こんなことは、これで3回目でした。
1回目は、奥さんと結婚することを決めた時。
2回目は、新卒で入った会社を辞めて、スタートアップで自然エネルギーをやるんだと決めた時。
そして、今回。

果たして、行った時点で僕はすでに腹を決めていたのか、
ここでNOを突きつけられたとして僕はどういう選択を取っていたのか、
今や分かりません。

ですが、母の一言は、僕自身に決定的な不可逆な変化をもたらしました。

僕がとった「話しに行く」というシンプルな行動は、滑らかな言葉やスムーズなストーリーを凌駕しうるのかもしれません。

もしかしたら逆もまた然りで、母のシンプルな言動は、どんな滑らかであたたかみのある言葉よりも、僕を後押ししたとも感じます。


認知 (Acknowledgement) 、ど真ん中を躊躇なく

僕のコーチング流派である「コーアクティブ・コーチング」では、スキルの一つに「認知 (Acknowledgement)」があります。
これは、その人本来の姿を、本人に伝えること。

母の一言は、まさに強力な認知でした。
コーチングを学んでいないはずの母が、ここまでの認知をするとは、ちょっと小憎たらしい笑

ぜひ、大切な人の背中を押したいと思ったら。
どうかあなた自身が感じたままに、「◯◯さんは、◯◯◯◯な人だね」って伝えてあげてください。
ど真ん中を、躊躇なく、言い抜いて。


読んでくださってありがとうございました。
今日も佳い日で。

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