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映画 Dance with the Issue を観て感じたこと (#52)

「コンセントの先の世界を、右脳にも左脳にも訴えかけてくる。」
「制作者が本当に描きたかったのは、エネルギー問題だけでなく、生身の人間の感情だったのでは?」

この映画 Dance with the Issue を観て、そんな感想を持ちました。
思い出せないほど久しぶりに自分のためだけに劇場で観たこの映画の感想を、もう少し綴ってみたいと思います。

* * *

僕は、会社員として自然エネルギーの世界で働いており、エネルギー問題というのはあらゆるイシューが絡み合っているものだと日々感じています。

不思議なことに、同時期に、まったく別の文脈の複数の友人からこの映画を薦められ、ピンと感じて観に行きました。

きわめて無機質に言えば、日本国内における電力の問題を描いた作品です。
気候変動、燃料調達、日本の電力インフラという極めて頑丈なジェンガ、地域内あるいは地域間のバランス、化石燃料の是非などをテーマとして扱っています。

この作品では、こういった問題に真正面から取り組む当事者の方々への本音のインタビューに加えて、コンテンポラリーダンスを織り交ぜながら、左脳にも右脳にも訴えかけてくるのです。
一見すると無機質なイシューが、ダンスとかけあわされることで、とても有機的なパワーを帯びてくるのです。不思議な体験でした。

* * *

これは僕の仮説に過ぎませんが、制作者は、電力問題を入口として、人間の感情を描きたかったのでは?とも感じています。

さらに豊かな世の中にしたい、将来世代にもつないでいきたい。
しかし、
過去に先人たちが必死に創り上げてきた仕組みをどう扱えばいいのか、
扱った先にバランスが崩れるのではないかというおそれ、
果たして今自分たちが取る選択が正解なのかという葛藤、
もはや気候変動は待ったなしという焦り、
それでも前に進みたいというエネルギー。

インタビューに登場する方々の肩書きに背筋が伸びたものの、誰しもが生身の人間であり、いろんな感情を抱えていることを、再認識しました。

生身の人間だからこそ、つながりをアップデートできるのでは。

* * *

今日から、遠くドバイの地で、世界の国々が気候変動問題について話し合う、COP28が開幕します。

構想もいいですが、そろそろ、行動したい。

どう生きたいですか?

この映画を観て、コンセントの先にある生身の世界を感じる人が増え、
願わくば、半歩でも「こんなことやってみたい」と思える人が増えたらいいなと思います。
自然エネルギーを提供する電力会社を調べてみたり、生ゴミを捨てずにコンポストを始めてみたり、エアコンの温度を再設定してみたり。

読んでくださってありがとうございました。
今日も佳い日で。


* * *

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