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BYARDの料金体系を変更します

こんにちは、BYARDの武内です。

最近はAudibleで半沢直樹シリーズを聴いています。ドラマとはちょっとだけ設定が違うところもあるのですが、魅力的なキャラクターとストーリーであるため結末を知っていても十分に楽しめますね。

学生時代などは小説もたくさん読んでいたのですが、時間の関係でビジネス書しか読めない状態が何年も続いていました。Audibleのおかげで家事や移動の時間が小説を聴ける時間に変わり、QOLがすごく上がって満足しています。

さて、今回のnoteはBYARDの料金体系を大きく変えるにあたっての背景などを書いていきます。

1.BYARDの現状

「属人化の解消」や「業務の可視化」という部分を前面に出すようにしてから、BYARDへのお問い合わせも増えており、順調に導入社数も増えております。

一方でやや誤算だったのが、「複数部署(もしくは全社)への展開が難しい(時間がかかる)」という状態になってしまっていることです。

現在のBYARDはユーザーID数に応じた課金体系(イニシャルコストなし)になっており、ミニマムで3IDからご利用いただけます。この設定が「まずは一部門だけで使ってみる」ということになりやすく、導入稟議のハードルをさげてくれているのですが、その部署での活用が見えてきたとしても次の部署に広げたりする際には、再度見積書を作成し、稟議をあげなければいけないケースも多く、あまりスムーズには進まないケースがほとんどです。

また、当初の想定よりも大きな規模(数百人〜数千人)の会社さんの方が「属人化の解消」や「業務の可視化」という課題に切迫したものを感じており、そうなるとボリュームディスカウントをしたとしても、全社展開を考えるとかなりの金額になってしまう、ということで導入ハードルが高くなってしまっておりました。

BYARDは勤怠システムのように「全ユーザーが同じような使い方をする」というツールではありません。業務プロセスをBYARD上で構築するユーザーもいれば、アサインされたタスクを処理するだけのユーザー、リーガルチェックなどを法務に依頼する際にだけ使うユーザーなど、ユーザーによって使い方にかなりの幅があります。

業務プロセスを1つずつBYARD上で構築していく必要があるので、私たちとしても「スモールスタートでいきましょう(いきなり全社展開とかはやめましょう)」というお話しをしてきたものの、料金体系と使った上で実感してもらいたいバリューがいまいちリンクしていない状態だな、ということをこの数ヶ月感じてきました。

さらには、BYARDはオンボーディングにかなりハイタッチが必要なプロダクトです。機能としてはそこまで複雑なものはないのですが、適切な粒度で、分かりやすく改善しやすいように業務設計をして、BYARD上に落とし込んでいくという工程は、最初から誰もができるというものではありません。

ここはCSの腕の見せどころではあるのですが、「BYARDの適切な使い方が理解できるまでに最低でも3〜4時間のミーティング(一緒にストリームを作る)が必要」であったり、「作ったストリームを実際に回してみて、振り返り、改善をするを2サイクルぐらい回すところまでは伴走が必要」ということも見えてきました。

プロダクトの初期は「スケールしないことをしよう」のマインドで取り組んでいるので、手間がかかることは全く問題ないのですが、今の料金体系(イニシャルコストなし)のままではずっと続けていくことは難しい、という結論になりました。

かといって、ここにリソースを使わないとBYARDはしっかり活用していただけない、ということも分かっているので、やはり、サービスに応じた料金体系に見直すしかない、ということになりました。

2.BYARDの新しい料金体系

BYARDはWebサイト上で料金体系を公表していません。
「属人化の解消」や「業務の可視化」という課題に対して、私たちのツールさえ導入すればパッと解決するというものではなく、同じような機能をもったツールもありません。価値を理解いただくためにはしっかりとしたご説明が必要なため、お打ち合わせでBYARDの思想や価値観をご理解いただいた上でお伝えする方が良いと判断しているためです。

その方針は変わらず、今後も詳細な料金表を公表する予定はありません。

今回は金額までは公表しませんが、課金体系が大きく変わるため、その背景も含めてこうしてnoteに書くことにしました。

これまでの料金体系は前述の通り、ID数に応じた課金になっています。SaaSの一般的な課金体系であり、分かりやすく、請求もしやすいです。一方でプロダクトで提供したいバリューと課金体系が一致していなければ、ID課金以外の方法も模索する必要があります。

BYARDを使ってすぐに得られる一番分かりやすいバリューは「業務の可視化」です。多くの企業が自分たちの業務プロセスを可視化することすらできていないので、それがBYARD上でストリームとして可視化されるだけでも、「分かりやすい」「理解しやすい」となり、すぐに価値を感じていただけます。

ただ、ID単位の課金にしてしまうことで、「あんまり業務プロセスは回さない」人がIDを持てないということになったりして、業務プロセスをみんなで見ることに価値がある、という状態を作りにくくしている可能性があると私たちは考えました。

そこで、今回は思い切って、以下のような変更を実施することにしました。

  • ユーザー数を無制限にし、たくさんのユーザーで活用しやすくする

  • テンプレート数(業務プロセスの型の数)と案件数(実際に運用した数)に応じた課金体系にする

  • 導入支援(業務設計コンサルティング)を有料化し、しっかりと時間を掛けてオンボーディングを行う

これまではイニシャルコストという形ではお金をいただいてはいなかったのですが、しっかりとCSメンバーの時間を使ってご支援をしないと、BYARD上に正しいストリームを構築することができない可能性が高いため、「業務設計コンサルティング」というかたちで体系化したプログラムを構築しました。業務の棚卸しや整理からBYARDへの落とし込み、運用を回して、改善するところまでトータルで伴走させていただけるように、有料化しました。

また、ユーザー数を無制限にすることで多くの人にIDが行き渡り、業務に関わる人全員がストリームを見ながら業務を進められるようにしました。BYARDがきちんとバリューを発揮しているのは、テンプレートがたくさん作られ、案件がしっかりと回っている状態だという仮説のもと、課金体系をテンプレート数・案件数に応じたものにしました。

BYARDはローンチから半年以上が経ちましたが、この分野はまだまだ「ツールを売る」のではなく、「業務が可視化され、属人化が解消された状態を売る」必要があると痛感しています。だからこそ、ID課金をやめ、BYARDをなるべく多くの方に活用いただきやすいようにしました。

ただ、できるだけたくさんの企業にBYARDを活用していただきたいという思いはあるものの、立ち上げ初期でリソースも限られることから、継続してしっかりと価値が届けられるだけの料金をご負担いただける企業、かつ、ペインを解消することによるインパクトが大きい企業、に絞ってまずはご提供させていただくことにしました。

これまでアナウンスしてきた「BYARDはミニマムで導入できる」という良さはなくなりますが、業務設計コンサルティングまで踏み込み、お客様の業務をしっかりと可視化し、改善につなげ、属人化の解消を絶対に実現する、という強い覚悟を宣言するための料金プランの変更になります。

DX担当に任命されたけど何から手をつければいいか分からない、業務を改善したいがやり方が分からない、業務の標準化をしたいと思っているがすぐに属人化してしまう、人の入れ替わりが激しく業務プロセスの可視化が急務、といった課題をお持ちの企業の皆様、ぜひともお問い合わせください。

私たちBYARDが御社の業務をしっかりと可視化し、改善しやすく属人化しにくい状態を実現していきます。

3.旧プランの駆け込みキャンペーン中

新しい料金プランの適用はすでに開始していますが、2023年6月末まではID課金による旧プランでのお申し込みも受け付けております。旧プランでお申し込みいただいたお客様は、強制的に新プランが適用されるといったことはなく、そのままずっとID課金でお使いいただくことも可能です(ID数が増えて、新プランの方がお得になるような場合などは、こちらから提案させていただきます)。

全社で活用する場合などには、新料金プランの方がお安くなるケースが多いのですが、「まずはミニマムに業務の可視化や業務設計がしたい」という場合は旧プランの方が始めやすいこともあります。

旧プランのご契約は6月末日で終了なので、ミニマムに導入してみたいという方は、ぜひこの機会にお問い合わせください。


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