購入を後悔しないために(自宅編)
Q:購入して後悔しないために、一番何を気を付けたほうがいいですか?
A:購入しない選択肢を、よくよく検討することです。
家賃を支払っているのが勿体無い。住んでいる物件が手狭になってきた。
テレワークの部屋が必要・・・
住宅の購入を検討する理由は人それぞれですが、購入しない・住み替えない選択肢の検討が重要だと思っています。
購入ありきで選定を進めてしまうと、気に入った物件に出会った時に、後戻りが難しくなります。
購入しない・住み替えない選択肢が無いことを確認した上で、購入物件の選定を進めていくことをお勧めします。
Q:「賃貸」or「購入」で迷っています。
A:お金以外の視点から、考えてみて下さい。
住宅(不動産)を購入する意味=『購入しないと、得られない暮らしをすること』だと思っています。
あなたが住宅を購入する意味は何でしょうか?きっかけは、家賃の支払いがもったいない、家族構成が変わることかも知れませんが、それだけであれば、賃貸のままでもいいと思います。
「高齢者には賃貸住宅を貸してくれない」という心配があるかも知れませんが、それまでに貯蓄を増やして、現金で住宅を購入することも選択肢だと思います。
Q:お金以外の視点って、どんなことですか?
A:クルマは保有したい、タワマンに住みたいからで構いません。
住宅購入を検討する時点で、産まれてから20年以上、暮らしてきたことになります。
それだけ暮らしてきていれば、変えられない生活スタイルがあると思います。
クルマが無い生活はあり得ない、24時間ゴミが捨てられる環境が良い、他の家の生活音が聞こえるマンションでは暮らせない・・・
大切なのは、それを書き出すこと。
変えられない生活スタイルを維持すること=「賃貸」では、できないことかも知れません。
Q:住宅ローン利用額は、どのように決めると良いですか?
A:現在の収入が維持できる、増える前提で検討するのは危険です。
共働き世帯:約1247万世帯、専業主婦世帯:約566万世帯(総務省統計局「労働力調査特別調査」、総務省統計局「労働力調査(詳細集計)」。
住宅を購入する際は、ローンを利用する方がほとんど。
借入する期間、何があっても返済し続ける必要がある住宅ローン。
金融機関から借りられる金額=返済できる金額ではありません。
住宅ローンは、金融機関にとって「パッケージ商品」。現在の年収を基準として、借入可能額が設定されます。購入する物件の担保価値から、ローン可能額を算定している訳ではありません。
現状、高騰している不動産(特にマンション)市場。売却する事情に迫られた時に、借入額が残る可能性もあることを念頭におく必要があります。
Q:購入を相談する不動産業者は、何社か並行したほうがいいですか?
A:お金を支払ってもよいと思える担当者と、進めるほうが良いと思います。
物件情報だけを求める方は、何社かの不動産業者に話を聞きながら、進めてもよいかも知れません。
住宅という大きな買い物を、共に検討して貰いたいという方は、専任の担当者を決めたほうが良いと思います。
あなたが信頼できると思った担当者は、他のお客様からも信頼を寄せられる=仕事もできる人。
仕事ができる担当者であれば、他社にも話を聞いているかどうかは判別がつきます。自分だけを頼ってくれる方の仕事を優先して、対応するのではないでしょうか。
Q:信頼できる担当者のポイントを教えてください。
A:あなた(家族)のことを考えているかに尽きると思います。
物件情報をよく知っている、不動産に関する知識があることも大切です。
それよりも大切なのは、あなた(家族)のことを考えているかだと思います。
数年だけ住む前提で、住宅を購入する訳ではないと思います。将来のことは誰にも分かりませんが、「今」だけを捉えて話をしていないか。今後、物価・住宅ローンの金利は上がることが想定されますが、だからと言って、「今」しか不動産を購入できない訳ではありません。
「今」買わないと、他の気に入っている方に買われてしまいますと言われても、『それも縁』と思い選定を進めて下さい。
Q:今は高いので、購入すると後悔しそうです。
A:3年前も、同じことをよく言われていました。
国土交通省が公表している「不動産価格指数」という指標があります。
年間約30万件の不動産の取引価格情報をもとに、全国・ブロック別・都市圏別・都道府県別に不動産価格の動向を、毎月指数化して公表。
2010年との対比で、不動産の価格がどれほど変動しているか。東京都を例とすると、2010年との対比では、住宅地:118.0%上昇、戸建住宅:116.8%上昇、区分所有マンション:170.5%上昇しています。
この上昇がいつまで続くかは分かりません。価格を中心として、購入の検討を進めることが、後悔する要因になるかもしれません。
Q:新築の戸建て住宅を購入する際の注意点を教えてください。
A:同じハウスメーカーが建てた家を確認してください。
土地を購入して戸建て住宅を建築(注文住宅)、新築の戸建て住宅(建売住宅)を購入する場合は、間取り面・イメージ図を参考に住宅購入を進める必要があります。
購入を検討しているハウスメーカーの、施工中の物件や売却されている物件を内見することで、生活する様子がイメージできると思います。また、内装の仕上げなどを確認することもできます。
また、建築後に荷物を運べば生活できるようになっているかの確認も必要です。エアコンや照明などの家電を用意するだけでなく、テレビアンテナやWifi設備は、自身で用意しなければならない場合があります。
予算に関わる内容となるため、購入の契約前には、担当者への確認が必要です。
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