良好なAI関係作りは超楽しいチャットから始まる
会議をしたので「議事録」を作成しておかなければなりません。
その時、会議を撮影しておいて、生成系AIに頼めば、映像の字幕も、文書作成も数分で作成してくれます。
社内の記録として残すのならば、この動画と文書を記録としてファイリングしておけばいいだけです。
この会議の要点や結論を要約した文書を作成するのは、ChatGPTが得意することですから、生成系AIに作成してもらいます。
このケースでの生成系AI活用について、反対する人はいないと思いますが、仮に上司(決定権限者)が反対派だったら、生成系AIの導入は難しいかもしれません。
あなたが所属する組織が、最も先進的な自動車を手に入れる機会があるとします。
その自動車は、あらゆる面で優れた性能を持ち、さらに自動運転機能を搭載して、安全性は大幅に向上し、かつ労力や時間の節約が可能となります。
しかし、その部署の上司は、まだ馬車を使っていて、新しい自動車への乗り換えを拒否しています。
この自動車は、生成系AI、すなわちChatGPTです。
日々の業務において直面する課題などに対して、高速かつ効率的に対応することができる自動車があれば、馬車(現在の手作業)から自動車(AI)への移行することを、従業員は反対しないでしょう。
もちろん、自動車に乗るのが初めてならば、少し戸惑うかもしれません。
しかし、その新しい体験を経て、その利便性と効率性を理解すれば、もう馬車に戻ることは考えられないでしょう。
面の色がまったくバラバラの状態のルービックキューブがあります。
これを同じ色で構成する6面に戻す方法をマニュアル化したと考えています。
しかし、このバラバラ状態を元の状態に簡単にできる人は、感覚や直感で作成しているので、言語化、文章化することは苦手です。
ルービックキューブの可能な状態は43億以上もあり、そのすべてに対する具体的な解法を独自に生成するためには、深い知識と理解が必要です。
マニュアル化するには、ルービックキューブの解法を深く理解している専門家や、生成系AIが必要になります。
すべての状況に対応できるマニュアル化は、膨大な時間がかかるでしょう。
しかし、1個のルービック・キューブの今の状態(6面のそれぞれの色の配置)を文章化できれば、ChatGPTは、復元手順を文章化してくれます。
各面を写真にとって、その状態を文章化できる生成系AIがあれば、より簡単に適切な文章化できます。
この手順書を見ながら、その通りにルービック・キューブを動かせば、誰でも6面の色がそろったルービック・キューブに復元できるようになります。
この事例で、良好なAI関係作りのコミュニケーション・スキルとテクニックが、少しお分かりいただけたでしょうか?
生成系AIの最大限のパフォーマンスを引き出せるのは、人間の「問いかけ」能力です。
その「問いかけ」は、AIの流儀に合ったものでなければなりません。
自分の子供を全員東大に合格させたことが自慢の教育評論家?が「12歳未満の生成系AI使用禁止」という持論を展開したり、某大学の学長が「学生の論文作成での生成系AI使用禁止」と発表しているようです。
既存の制度やルールを維持するのには、生成系AIの使用を禁止することは有効策なのかもしれませんが、生成系AIが存在しているのですから禁止するのでなく、そもそも既存の制度やルールをアップデートする必要があると考えて欲しいものです。
アナログ系フレームワーク当てはめ型のコンサルタントの方々は、論理的思考に長けているのですから、生成系AIと良好な関係作りも得意なはずです。
クライアントが、生成系AIとの良好な関係を築いていたとしても
「私は生成系AIに出来ないことができます!」
という誰にも負けない「セールス・ポイント」を発揮しましょう。
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