事業を行うならば “失敗は日常”
“失敗”を避ける事ばかり考えて、新しいことに“挑戦”しない人が多すぎないだろうか?
リスクマネジメントコンサルティング(特にクライシスマネジメント)を行っている私にとっては、
「リスクのない新しい事業など存在しない」
「リスクがあるので新しい挑戦をしないということが最大のリスク」
「危機は絶対に起こるという前提で考える」
というのが “当たり前” だ。
Withコロナ時代の今
「あなたは今の自分や自分が置かれた環境に満足していますか?」
という問いに
「満足していない」 と答える人の方が多いと思う。
しかし、
Afterコロナに向けて前向きに進みだしている人もいれば、
Beforeコロナ時代の日常に戻ると信じて動き出さない人もいる。
“リスクをとらないことが最大のリスク”と考える人もいれば、
“ZEROリスク”信者もいる。
私は以前から
“失望を最小化する”という消極的な考え方でなく、“希望を最大化しよう”
とポジティブ思考であるべきと主張してきた。
Beforeコロナ時代の日常に戻ると信じて動き出さない人や“ZEROリスク”信者が理解できない。
『損失回避の法則』
「人間は条件次第で期待値の低い選択を進んで行ってしまう傾向にある」
という法則。
< 利益を得られる時は、利益を逃すリスクを損失として回避する >
A. 100万円を無条件でもらえる。
B. コインを投げて表が出たら200万円をもらえるが、裏が出たら何ももらえない。
ほとんどの人は堅実なAを選ぶ。
何も手に入らないリスクはイヤで、確実に100万円をもらう方がいいと無意識に判断。
< 損失を被る状況では、リスクを負ってでも損失を回避する >
A. 200万円の借金が半分になる。
B. コインを投げて表が出たら借金が帳消し(0円)になるが、裏が出たら借金は200万円のまま。
多くの人がBを選ぶ。
「リスクがあっても帳消しを期待できる方がいい」と考える傾向が強い。
< 損得が分かれる状況では、利益より損失に敏感になる >
A.コイントスで表が出たら3万円もらえる。
B. コイントスで裏が出たら2万円支払う。
このコイントスゲームに、あなたは参加しますか?
得と損のバランスとしては、明らかに得が上だが、それでも参加しない人の方が多数。 損への恐怖はそれほど強い。
この投稿を見た人とのMessengerでのやりとり
先方
「拝見しました。 まさに私がやりたいことです。 必要な地域の会社を繋いで社会問題が解決出来る仕組みを作りたいです。
ただ“やりたい思いだけ”で、経営とか全く無知で、、、、。」
私
「素敵な「志」「想い」をもって活動していても、残念ながら財政基盤が安定していないと、やりたいことが出来ないのが現実です。餅屋は餅屋。一人で全てのビジネス知識を習得するなんて厳しいですよ。シェアの時代ですよ。」
先方
「ただ、そんな人々を雇えるだけの余力がなく… その後に繋げることが出来ないかもしれないので…」
私
「何も始まってもないのに“雇えない?” “繋げない?” 出来ない理由は後でいいのでは?出来る理由でまずアクションではないでしょうか?希望を実現したいんじゃないんですよね。」
先方
「そうですよね。そうですが、、、」
悩んで立ち止まっているよりも、行動することによって新たな情報も集まり、希望する成果を得られる可能性は大幅に高まるはず。
どんなに考察力があって頭脳明晰な人で、現実世界のあらゆる変化や反応を捉えたとしても、正確な将来予測が出来るはずがない。
行動力のある人の方が、思慮深い人よりも夢を手に入れられるのは間違いない。
“失敗をチャンス”と考える人だからこそ、失敗を成功につなげられる。
今は、ある意味
< 損失を被る状況では、リスクを負ってでも損失を回避する >
時代なのかもしれない。
失敗を避けるばかりに、結局は“最も大きく失敗した人生”になっていくのではないだろうか?
もちろん“無謀なことに手を出せ”と言っているのでなく、“いい失敗”を繰り返しながら、その“いい失敗”を乗り越えてこそ“成功に転換する力”が身についているはずだ。
事業を行う以上は “失敗は日常”のことと気楽に考えるべき。
リスクをとらないで成功するなんて有り得ない。
失敗したら素直に「ごめんなさい」と謝ればいい。
誰かに手伝ってもらったら心から「ありがとう」と感謝の意を伝えよう!
「よ~し!ラッキー7だ!今日もアクション!」
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