“お客様は神様です” それは? 『 い・ま・じゃ・ない! 』
1.私の友人が経営している飲食店から聞いた話
店主「緊急事態宣言が明けて、徐々にお客さんも戻りつつあったのに、また減ってきたね。」
店主の奥さん「お客さんって料理の写メとってInstagramにアップするよね。嬉しいことがあったのよ。」
私:「嬉しいこと?」
店主「店内の様子も写ってて、それを見た別の人が来店したんだよ。」
私:「いいね! で?」
店主の奥さん
「“感染症対策が徹底されてる”という安心感があったのでって、食べにきてくれたの。嬉しい誤算?」
私:「誤算じゃないさ(笑) 素敵!」
店主曰く
「飲食店にとっては“衛生状態”には細心の注意を払うのは“当たり前”のこと。今は、今まで以上に過剰なくらいに“飛沫感染対策”も含めてやらないとね。」
2.【やっつけ仕事】とは?
「まあ、こんなもんでいいか?」
「とりあえず、形にはなってるから、いいんじゃないですか?」
【やっつけ仕事】とは、
『真剣に行うわけでも、技能を投じるわけでもなく、適当に表向きや形だけ完成させる仕事の仕方及び、そういったやり方で済ませた仕事のこと』 by 日本語俗語辞典
上司の“思いつき”や“見栄”によって受注した仕事の多くは、部下にとっては、『何が目的なの?』『誰のためにやるの?』といったことが“腹落ち”しないままの“やらされ感”だけでやらされる。
「一刻も早く完成させろ!」という掛け声だけは立派だが、各現場・担当者と調整する時間も殆どなく、“締め切り”に間に合わせることが目的になって、その場限りの“質の悪い”“粗雑な”“いい加減な”仕事になってしまう。
この仕事の結果が、上司とっても、部下にとっても、自分自身の生活に直接影響を及ぼさない“他人事”であれば、”やる気が出ない”【やっつけ仕事】になってしまう。
さらに、給料も増えなくて、会社への拘束時間が増えるだけなのだから、尚更だ。
この【やっつけ仕事】で完成した商品・サービスは、必ずと言っていいくらいに、不具合があったり、使い勝手が悪かったり、「本来の目的は何?」といった問題が発覚して、後々大問題に発展していくことが多い。
過去の企業不祥事での“ブランド崩壊”は、この【やっつけ仕事】で、“当たり前”のことが“当たり前”にできていなかったことに起因している。
3.「感染防止徹底宣言ステッカー」の意味
東京都江戸川区のフィリピンパブで、都の「感染防止徹底宣言ステッカー」を掲示していたが“クラスター”が発生した事件が起こった。
入手が容易なステッカーは、【感染防止】に関する“意識づけ”に効果がないとは言わないが、
「ステッカーを貼るだけ、どんな“安心根拠”や“効力”があるの?」
「店側と客の努力の上に成り立つものであって、ステッカーを貼ることがゴールではない。」
と多くの冷静な人は思っていたはず。
現実問題として、ステッカーを貼っていて【十分すぎるほどの感染防止対策】をやっている店もあれば、テキトーな店もある。
都職員などが、店舗の【感染防止】状態を確認して監視でもしない限り、ステッカーは貼っているが“一定基準”をクリアーした場合に「ステッカー掲載OK」となることでもしないと、徹底できるはずがない。
小池都知事“肝いりの政策”なのだろうが、
「ステッカー掲載の店に行ってください。」
との言うだけでは、
行政のある意味“やってる感”を出す責任逃れ、【アリバイ作り】だけの話。
【やっつけ仕事】と言われても仕方ない。
4.入店条件の変更?“一見さんお断り”でもやらないと、、、
店サイドへの感染防止対策の徹底はもちろんであるが、
お客さんに対して、入店時に
「感染防止対策にご協力ください。消毒お願いします。」
という程度のお願いはできるだろう。
しかし、アルコールが入って盛り上がってきた時に、
「お客さん、もう少しお静かにお願いできませんか?」
とは、お願いしにくいだろし、ましてや、アルバイト店員がお客さんに注意するのは厳しい。
最も重要だが徹底されていなくて、最も難しいいのは、
< お客さんサイドの【新しい生活様式に即した“マナー向上”】だ。>
入店条件を強化する。
① 入店時には、検温・消毒を原則
② 【接触感染アプリ“COCOA”】を入れていること
③ 感染経路確認の為に店舗のSNSに“友達追加”する
④ もしくは、“一見さんお断り”にする。
⑤ 騒いでいるお客さんに対して店員さんが、
「それ以上近づかないでいただきたい。あなたからは腐った肉の臭いがする。膿んで、ただれた肉の臭いです。」
と言って注意する(笑)。
いずれの入店条件も現実的ではないが、
お客さん自身が
“お客様は神様です”ということは 『 い・ま・じゃ・ない! 』 と認識して行動する。
このことしか、問題の解決には結びつかないような気がする。
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