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必要なのは“オープンイノベーション”と“弱いつながりの強さ”そして“ハブ人材”

【オープンイノベーション】とは?


「自社だけでなく社外の技術や知識を取り入れて価値を生み出すこと」

目的?

「自社だけでは生み出せない価値を生み出し、自社の業績や社会に貢献すること」

(【オープンイノベーション】はハーバード大学経営大学院の教授だった ヘンリー・チェスブロウによって提唱された概念。)


コロナ禍による景気縮小の影響を最も受けるのは、国内企業数の99%を占め、雇用の約7割を占める中小企業だ。

この厳しい局面は、企業や個人がその枠組みを超え、“各自ができること”をマッチングやシェアリングすることによって、新しい異業種連携、新しい事業展開につながり、この事態を乗り越えられると考えている。

自発的で互助的な社会課題解決型ビジネスこそが当たり前になっていくはずだ。


コロナ禍は、この【オープンイノベーション】の考え方・必要性を再認識させてくれた。

Withコロナの今は

●  ライフサイクルの短期化

●  顧客ニーズの多様化


が顕著化して、企業が商品やサービスを開発するスピードも早くなっている。

自社だけでの“価値創造”に頼っていたのでは、世の中のスピードについていけない。

他社(企業・個人)の協力を得たほうが良いものを作れる可能性は高いはず。

異分野の交流だったり、人の物理的な地域移動であったり、異なるコミュニティの結びつきが生まれるきっかけには、必ず起点となる人の存在がある。

それが “ハブ人材”


『顔は広いけど 友達はいない』


私は、親密な関係からは、“新しい情報”は入ってこないと思っている。

仲のよい友達は、ビジネス上の進歩を妨げる存在となりがちで、交友関係が偏りは“危険”。

生活環境や価値観、会社や職業、年齢なども異なるコミュニティからこそ多くの“新しい情報”がもたらされる。

古くからの友人などの強い絆で結ばれている人は、ビジネス以外のプライベート部分でこそ良いのであって、ビジネス上は、弱い絆で結ばれた人物のほうが“新しい情報”を運んできてくれて、“新しい価値”を見いだしてくれる。


SWT理論 「弱いつながりの強さ」(strength of weak ties)とは?


価値ある情報の伝達やイノベーションの伝播においては、家族や親友、同じ職場の仲間のような強いネットワーク(強い紐帯)よりも、ちょっとした知り合いや知人の知人のような“弱いネットワーク(弱い紐帯)”が重要であるという社会ネットワーク理論。

(スタンフォード大学の社会学者マーク・グラノヴェッターの打ち立てた理論)


誰かと親友になるのは大変だが、SNSやメールでメッセージをやりとりするくらいの“弱いつながり”になるのは簡単で、その結果、“弱いつながり”からなる希薄なネットワークの方がますます遠くに延びやすくなる。

一方、“強いつながり”である高密度なネットワークは遠くに延びないので、距離的に近く、似たような人としかつながらず、結果として似たような情報だけが、閉じたネットワーク内でグルグルと回りがちになる。

“情報の伝播”という意味では、

“強いつながり”は効率が悪く

“弱いつながり”の人脈を豊かに持っているほうが「遠くにある幅広い情報を、効率的に手に入れる」

という面で有利。

ここで、“弱い繋がり”のネットワーク同士をつなぐ “ブリッジ” という概念がでてくる。が必要となる。


「ストラクチュアル・ホール」理論とは?(シカゴ大学のロナルド・バートが提唱)


ビジネスにおいて、人脈は情報を得るために重要だ。

“弱いつながり”のネットワーク同士を結び付けるハブ機能を「ストラクチュアル・ホール(構造的な隙間)」と呼んでいる。

それぞれネットワークを持つストラクチュアル・ホール同士がつながると、また一気にネットワークが拡大する。

この人材が “ハブ人材” 。

組織内でも、チャラチャラした社員は、社内外に“弱いつながり”の人脈を持っていて、そこから流れる情報がイノベーションを起こすキッカケになることがある。

革新的な感覚の経営者には、朝食会、ランチ、勉強会、夜の飲み会などを通じて、“弱いつながり”を構築している。


サラリーマン時代の“職場内飲み会”というものほど、“無駄”で“無意味”なものはない。

一緒に居ても、面白くもない、何の新しい情報ももたらさない、上司を中心にした“忖度”コミュニティほど気持ち悪い。

「同調圧力」をかけてくる奴らは気持ち悪いけれど、それを気にして同調する奴らがもっと気持ちが悪い

また、巷で数多く解されている『異業種交流会』と称する“名刺交換会”や“飲み会”も無駄な時間だ。

Give&Takeの“Take”を求める人だけが集まる会合で「何が生まれるの?」としか思えない。


「強い人脈と弱い人脈というのは両方必要」


今の時代、ネットで取れる情報は、世界中の誰でも手に入れられる情報だから、実はあまり価値がないかもしれない。

本当にビジネスで勝負を決める重要な情報は、むしろリアルな強いつながりの中でしか入手できないのも事実。

表に出ていない重要な情報を得るためには強いつながりを作る必要があり、新しい発想・幅広い知識を得るためには弱いつながりが必要。

だから、強い人脈と弱い人脈というのは両方必要。


“ハブ人材“同士の強い人脈


「イノベーションは“既存の知”と“既存の知”との新しい組み合わせから生まれる」
というのがジョセフ・シュンペーターの提示した「新結合」

“弱いつながり”でのコミュニティ・ネットワークの“ハブ人材”が、他の“弱いつながり”でのコミュニティ・ネットワークとのブリッジ役になることで、イノベーションの起点となる。

この“ハブ人材”は、同じタイプではなく、異なるタイプのプレイヤー間の結節点になる。
(同じタイプをつなぐと、利害関係が対立し信頼を失うことがあり、情報が入りにくくなる。)

“ハブ人材”が自らの判断でストラクチャル・ホールを埋めて、ネットワーク全体の価値を高めることができる。



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