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“バカな?” と思っても “なるほど” と納得できる戦略が必要な今

いい経営戦略は、聞いた瞬間には 『バカな?』 と感じるような要素が多く含まれている。

しかし、ちゃんと説明を受けると 『なるほど』 と思えるものだ。

『バカな?』は、奇や勢いという“意外性”のある発想。

『なるほど』は、きちんとした“合理性”があること。

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今の日本において、聞いた瞬間に『バカな!』と思えて、話を聞いてみても『バカな!』としか思えないことが多すぎる。

『なるほど』と納得できることが少ない。

いや全く“合理性”がないとしか思えないことが多すぎる。

今、8000万枚のマスクを追加配布するという政策を聞いて 『バカな!』 と思う人が圧倒的に多いだろう。

そんな状況下でも、政府や官僚は 『なるほど』 と納得して発送手続き指示をだしたのだろうか?

子供の頃から“蝶よ花よ”と育てられてきたエリートという“あだ名”の【頭でっかち優等生】は、 “自己保身” “忖度” “他人事”の【小田原評定】を続けているだけなのだろう。

この種の輩につける薬はない。所謂『●●につける薬はない』。
つまり、 ⇓  ⇓  ⇓

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偏差値秀才というのは、大企業にも多く存在していて、事前構想としては良いと思われた戦術が、環境が事前の想定とは大きく違った展開をして失敗した場合に、「想定外でした」という大合唱を始める。

この大合唱は、この戦術を承認した役員・部長・課長といったメンバーによる“ユニゾン”となって社内に響き渡る。


“ビジョン”は、【ありたい姿】であって【今まだあらざる姿】だ。

この“ビジョン”を実現するための“手段”や“道筋”を具体的するために【戦略】⇒【戦術】を考える。

ひとつの【戦術】が失敗からといって“ビジョン”を諦めたわけではない。

“ビジョン”を描くことから【戦略】を考えるという思考でなく、“現状分析”から思考をスタートさせた【戦略】でしかないので、【戦術】が失敗すると<思考停止>状態に陥ってしまう。


確かに以前は、マスクが簡単に手に入れることができずにパニック状態だった。

そこで『“マスク”を一刻も早く配布しよう!』という発想は、まだ理解できる。

しかし、今、それも“布マスク”を介護施設等に配布する必要があるだろうか?

これを偏差値秀才は『なるほど』と思っているのだろうか?

正に【学はあるけどバカはバカ】だ。


こうなると野党は、ここぞとばかりの「説明責任」の大合唱を始める。

この大合唱は、党ごと、個人ごとに“キー”がズレている【不協和音】なので“不快感”に感じてしまう。

この国難を乗り切らなければならない時なのだから、

「“ビジョン”は何なのか?」
「目的は何なのか?」

を改めて、冷静に考えて、解決策を見つけようよ。

なぜ?国会は閉会中なんだろうか?

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私の友人に、今年1月から個人事業主としての届出をして“セミナー講師業”をスタートした人がいる。

昨年から準備をしてきたので、1月と2月初旬にはセミナーを開催できた。

しかしながら、コロナ騒動で、2月以降に予定されていたセミナーは、主催者側(企業・地方自治体)から全て“中止”の連絡がきた。

従って、彼は収入が途絶えたので、今後のセミナー開催方法を“オンライン”に変更するように準備しながら、【持続化支援金】を申請した。

至極ごもっともな話だ。

ところが、事務局からの回答は   ⇓  ⇓  ⇓   “NG”だった。

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この文章を読んで、【 『なるほど』のない『バカな』 】としか思えない。

収入が途絶えて困っているので“支援金”を申請したのであって、

4月以降の売上がないので“支給対象にならない”

という理由が納得できるだろうか?

そして”却下理由”を教えてもらおうと思っても、返信してもダメで、電話番号の記載すらない。

このメールを発信した事務局の人が、逆の立場の申請する側であったら、

この“却下理由”を『なるほど』と思うのだろうか?

【学もないだけのただのバカ】である一般人の私には、偏差値秀才である【学があるけどバカはバカ】が考えることは理解できない。

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日本屈指のマーケターの一人である森岡毅氏は訴えている。

**「100かゼロかではなく、プロならばその間で考え抜け」

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国会議員や官僚といった【学がある方】に頼らずに、

100とゼロの間にある

【“バカな?”と思えても、説明を聞くと”なるほど“と納得できる戦略】

を現場の”バカ“が考えて戦術展開していくしかないようだ。


ただ、絶対に【他人に迷惑をかける“バカ”】であってはダメ。


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