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北野 武 師匠の名言に学ぶ“今必要なこと”(その1)

日本人は大きく2つのグループに分けられる。

『“失望”を最小化する人たち』 
『“希望”を最大化する人たち』 

(【投資家みたいに生きろ】(藤野 英人著:ダイヤモンド社)より)
 
「おー!これだよ。このフレーズはわかりやすい!」と私は思った。

日本社会で圧倒的に多いのは『“失望”を最小化する人たち』だ。

コロナ禍は、

① <生命に関わる恐怖>
② <経済的な恐怖>

が、人間の行動に多大な影響を与えている。

『“命”をとるか?“経済”をとるか?』と2者択一の回答を求められたら、誰もが『“命”』と回答するだろう。

しかし、どんなに注意喚起や罰則規定を作っても、飲酒運転・煽り運転等はゼロにならない。

『“逆走運転”が無くならない限り、高速道路を通行止めしろ!』

という議論にはならない。

今の風潮として、コロナが絡むと、ゼロか?100か?の議論になってしまうのは、なぜだろうか?


ノーベル経済学受賞者ダニエル・カーネマン『プロスペクト理論』によると、

人間は本能的に「損失を回避したい」という気持ちのほうが「何かを得られる」という気持ちよりも大きくなる

と説いている。

得体のしれない“恐怖”が付きまとう“不安”な現状において『“失望”を最小化する人たち』は、

『“希望”を最大化する人たち』を、【ウザい】【イタい】【余計なことするな】と思いがちなのだ。

”損失を回避したい”という思いから、【マスク警察】【自粛警察】等といった過剰な行動になってしまうのかもしれない。

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私は、もちろん高齢者や既往症のある方は、極力外出をすべきでないと思うが、働き盛りのビジネスパーソンは、“細心の注意”を払いながら、経済を回すために社会に出るべきだと考えている。

経営者というものは、『安全を取るか?』『経済を取るか?』という相矛盾する状況下で、決断しなければならない。

消費者意識・行動変化が変化していくWithコロナ時代において、“従来のやり方”を修正しなければならないが、リターンを得るためには、ある程度のリスクを負わないといけないのは変わっていないことだ。

引き籠っているだけでは、経済は回復しない。

企業が生き残れるかどうかの分かれ目は、今後1年以内に確実にやってくる。

“細心の注意”というのは、【手洗い・消毒・3密を避ける】というものは当然の注意だが、

一番重要は“細心の注意”は次の2つだ。

【他人への“気遣い”】

【人の気持ちを考えて行動するという発想】

ここで経営者として冷静になって考えて欲しいのは?

企業としての“ミッション”“ビジョン”“バリュー”という

【何のために】
【何を目指して】
【何を大切にするのか】


という原点を見つめ直して、企業都合でなく、消費者の論理で“細心の注意”を払ってアクションして欲しい。

そうすれば、苦境をチャンスに変えられる“絶好期”にも成り得るはずだ。

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繁華街や歓楽街で若者や酔っぱらって騒いでるオッサン へ

自由と自分勝手を間違えないように!

他人の気持ちを考えて行動しよう!

外出する時は、マスクしよう。


<北野 武 師匠の名言>


作法というのは、突き詰めて考えれば、他人への気遣いだ。

具体的な細かい作法をいくら知っていても、本当の意味で、他人を気遣う気持ちがなければ、何の意味もない。

その反対に、作法なんかよく知らなくても、ちゃんと人を気遣うことができれば、大きく作法を外すことはない。

駄目な奴は、この気遣いがまったくできていない。

人の気持ちを考えて行動するという発想を、最初から持っていないのだ。


若いのが作法を学ばないのは、手本になる大人がいないからだ。

少なくとも男にとっての作法は、ある種の憧れで、「あのときのあの人は格好良かったな」という記憶だ。

身近にそんな人がいたら、強制なんかされなくたって真似したくなる。


鮨の食い方にしても、酒の飲み方にしても、昔はそうやって格好いい大人の真似をして覚えたものだ。

そう考えると、年寄りが「いまの若いのは作法がなってない」と言うのは、天にツバするのと同じことかもしれない。


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