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整理ダンスの中身にご注意

原文と訳文をペアでデータベース化するプロクラムを業界では #CATツール と呼びます。これを使えば過去の #翻訳 に倣うことで用語やスタイルを統一できる・・・はずなのですが、必ずしもそうではないことも多々あります。

最近、手がけた案件では、 #TM (翻訳メモリ = データベース)に入っている訳が玉石混淆で、それも表現が不統一なので苦労しました。どうやら複数分野の TM が無造作に合体されたようです。

インターフェースの翻訳だったので、既訳の使用が絶対になります。しかし、TMに異なる訳語が共存しているので、翻訳はさながら推理ゲーム。訳語の収録頻度、TMに保存された日付、前後の文脈などを手掛かりに、どの用語が最も適切なのかを推測しました。しかし、それでも判断できないものも多かったので、注釈を付けまくることに。

🚯 どんなに優れた整理タンスであっても、そのなかにゴミとお宝がごちゃ混ぜに入っていたら、必要なときに必要なものを取り出せません。

💡 道具は使いよう。翻訳を外注するときは、タンスの中身の整理整頓もできる翻訳会社を選びましょう。


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