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🤡祭りの掛け声🤡
ドイツはカーニバルの真っ最中。明日はいよいよクライマックスの「薔薇の月曜日(Rosenmontag)」で、賑やかな仮装行列が開催されます。
沿道を埋め尽くす見物客からあがる掛け声(#Narrenruf) には、地域ごとに特色があります。ドイツのカーニバル三大聖地の一つであるデュッセルドルフでは「Helau!」(ヘラウ!)、もう一つの聖地のケルンでは「Alaaf!」(アラーフ!))がお決まり。
犬猿の仲といわれるこの二つの都市のどちらの文化圏に属するかで、Helauf派とAlaaf派に分かれますます。さらに、そのなかにも微妙なバリエーションがあります。
たとえば、Kölle Alaaf! が本家ケルンの掛け声なのですが、その地名を入れ替えてMechernich Alaaf!やPracht Alaaf!といった応用が可能です。
(参考:https://de.wikipedia.org/wiki/Narrenruf)
ちなみに、私の住んでいるヒルデンは、デュッセルドルフ文化圏にゆるーく属する地域。レストランではケルンの地ビールKölsch(ケルシュ)も出しますが、カーニバルのパーティー会場(Festzelt)で呑むのはやはりデュッセルドルフの地ビールAlt(アルト)です。
ということは、カーニバルの掛け声も Helau!
それに街の中心を流れる川(Itter)の名前を組み合わせて
🎉 Itter, Itter, Helau!
が正統派の掛け声となります。
「江戸川わっしょい、わっしょい(←架空のお祭り)」みたいな乗りです。
不思議なのが、すぐ隣のウンターバッハ(Unterbach)地区の掛け声です。デュッセルドルフなので掛け声はHelau!となるべきが、なぜか
🎉 Unterbach I-A!
「イーアー(I-A)」は、地区の紋章にも使われている跳ねロバの鳴き声を模したものだそう。
昔ながらの「ゆるキャラ」にこだわるのは、ドイツ版「昭和の大合併」でデュッセルドルフに合併された地域にとって、文化的な独立宣言なのかもしれません。
お祭りの掛け声と地域のアイデンティティーには、奥の深い関係性があるようです。
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