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征夷大将軍になると幕府を開けるのはなぜ?
征夷大将軍になると幕府を開けるのはなぜ?
天皇から権力の一部を引き受けられるから
もともと征夷大将軍というのは「蝦夷を征服するための武家の棟梁」のことを指します。
つまり戦争のために遠征する組織のトップだったわけですね。
そして幕府とは「将軍の本営」のこと。
戦争するときにいちいち天皇にお伺いを立てていてはスピード感が出ませんよね。
だからこそ征夷大将軍には天皇から一部の権力を授けられる、というわけです。
その権力を用いて大々的に敷いた将軍の拠点こそが「幕府」。
よって幕府を開くのは常に征夷大将軍になる、というわけです。
ちなみに室町時代以降は「征夷」の名は形骸化し、単に武家のトップを指すようになりました。
征夷大将軍が必ず幕府を開いているわけではないので、そこは混同しないようにしましょう。
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