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会員 雪奈(TS GID MTF)自己紹介

■自己紹介

思い返せば、最初の違和は5歳の時でした。しかし、幼少期の頃から30代頃になるまで、私の生きてきた時代は、性同一性障害という言葉も特例法もなかった時代でした。

自分の中にある違和感をさらけ出せば、変態・女装扱いな時代を生きて来ました。30代でも情弱だった私は、自分自身の事をゲイだと思い込み、ゲイのコミュニティーなどに参加していました。しかし、10年コミュニティーに通い続けても、何をやっても自分の中のもやもやは消えませんでした。

40を過ぎてようやっと、性同一性障害という物を知り、2年悩み、1年掛けて調べ、3年目にしてようやく、ジェンダークリニックの門をくぐりました。薄々、性同一性障害だと気付きながらも、違うかもしれないと思った私は、ガイドラインのあるGID学会認定医を選びました。

RLEを始め、違和が緩解していく、私という欠片を取り返せたそんな心境でした。その後は、ホルモン治療の許可を得て、ホルモン療法・改名まで進めました。性適合手術と戸籍変更が待っていますが、更に緩解はするでしょう、しかし一生涯、違和は消えないと思っています。性同一性障害とはそういう物です。

ジェンダーの壁は越えられても、セックスの壁は越えられません。性同一性障害は、本人も家族も友人も何もかもを飲み込んで行きます。失いたくはありませんでしたが、自分以外の全ての、物や者を失いました。そんな状況でも進まなければ、自身の違和を治さないと生きていけませんでした。

当人や周りの人、誰も悪い訳ではありません、性同一性障害にとって、悪人は誰も居ないのです。

■会に入った思い

・トランスジェンダー女性は女性です。個性です。と言う人もいます
・自称でも自認する性を認めていこうという世界的な流れがある事。
 (極論から言えば、女性スペースへ入れろという事です)
・1日診断書で済ませてしまっている人が多く居る現状。

そして、それら全てが、生物学的性(特に女性)に不安を与えている事。トランスジェンダー女性は、女性という概念を世界中に認知させ、シスジェンダーを不安にさせるような行為を行おうとする人達を止めたいのです。

トランスジェンダーと、性同一性障害は別だと考えています。医学がまだまだ不十分なので、脳の病気とはいえませんが、性同一性障害は脳の細胞分裂の際の不具合(病気)だと思っています。そこまで言わなくても疾患だと思っています。

■シスジェンダーの方へ(性別違和の無い方へ)

流行語の様なLGBT、社会的圧力から来る配慮をしないといけない様な雰囲気。私達、性同一性障害者は、特別視は求めていません。移行前や移行中の当事者は、変わっても何も問題もない事は認めて欲しいとは思いますが、極端な特別視は不要なのです。

私たちはマイナス要素になっている事を0にして貰いたいだけなのです。そこからプラスは不要です。特別な人・偏見がない・理解がある。ではありません。その辺に居る人と同じ、気にしない。で良いのです。

■自分が違和があると思ったら?

自己でそう思ったのならば、人生を大きく変える事になりますし、茨の道を進む覚悟をしましょう。戸籍変更迄出来ない何らかの理由があるのであれば、ルールを守って違和を抱えながら生きて行くしか方法がありません。病院が遠かったり、お金が掛かるのが現状です。しかし、これから先の長い人生を考えると大切な診断です。誰もが病に倒れた時、良いお医者さんに見てもらえたらと思いませんか?

・1日診断書で、もし誤診があったらどうしますか?
・自己でホルモン治療などをして、誤診だったら、違う病だったらどうしますか?

それは、貴女の今後の人生を大きく狂わせてしまいます。

理想は、47都道府県に1箇所は、GID学会のガイドラインでの診断が可能な認定医を設置し、少しでも誤診の可能性がない病院を選べるような世界です。

急ぐ気持ちも解ります。それは同じ当事者だからですが、だからこそ、しっかりとした精神医に見てもらって判断しましょう。昔と違い情報があふれる時代です、自己判断は危険です。

■女装やAGの方に伝えたい事

殆どの女装家やAGの方は社会的ルールを守って遊ばれていると思います。しかし、世の中残念ながら、逮捕される人が後を断ちません。

趣味・指向・性癖で、女性として暮らしていける程、この世の中甘くはないのです。どれだけパス度が高かろうとも、性自認が男性なのですから、女性と共存して暮らしていくには、必ず、内部的にも外部的にも歪みが来ます。そうやって廃人になって行った人を何人も見てきました。

ルール(家でする・サロンなでする)や(女性のスペースには入らない)など基本的なルールを守られて楽しくやって貰えば良いと思います。憧れや勢いで、ホルモンやSRS、戸籍変更なんてしてしまったら、貴方の人生終わってしまいます。GIDなどと肩書を語らず、女装として、AGとして自分自身で楽しく人生送ってください。


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