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ベイスターズとタイガースの大きな差を感じる一戦

フォアボール

これがベイスターズとタイガースの今の投手陣の大きな差だなと改めて感じた試合でした。

タイガース投手陣はここまで12球団でダントツに少ない209個。
ベイスターズはスワローズに次いでリーグで二番目に多い253個。

トップクラスの打者でも打率.300という世界ですから、ビッグイニングを作るためにはフォアボールがある程度必要になります。

またフォアボールの出し方というのも非常に大きな要素ですが、ベイスターズが大量失点したイニングはタイガースの木浪選手にフォアボールを与えてしまいました。

今シーズンの木浪選手は打率.212、出塁率.276という数字です。

この選手が無条件に出塁出来るのですから、同じフォアボールでも例えば打率.238、出塁率.331の大山選手と比べた時にタイガース側として価値がより大きいフォアボールという事になります。

単純な数もそうですが、こういう相手にとってより価値の大きいフォアボールを与えない事というのも試合を優位に進めていく上では非常に重要です。

誰に、どういう流れでフォアボールを与えてしまったのか。

投球内容を見る時にはそこも考えていくことが大切です。

これはいずれじっくり触れたいなと思いますが、ベイスターズで言うと京山投手や濵口投手あたりはメカニクス的な問題でこのフォアボールを与えないための修正が難しいですし、これはシーズン中に簡単に改善出来るような事でもありません。

厳しい事を言えば、そういう状態の投手が本来一軍の先発ローテや厳しい場面のリリーフを担うのは無理があります。

これが今永・バウアーが抜けた穴、あるいは大貫投手や伊勢投手のような計算をしていた投手の不調、あるいは上茶谷投手や入江投手の怪我という所から生じた投手層の厚みが失われたことによる影響です。

本来であれば2軍でもう少し高い水準の課題を設定し、それがクリア出来た段階で起用したいところで、首脳陣も非常にもどかしいと思います。

打線が低調とも言われていますが、たしかにオールスター後のOPS.574という数字ではあるものの、この間に菅野投手・床田投手・大瀬良投手と今シーズンのセ・リーグでもトップクラスの先発とマッチアップしている事も考えたら際立って低いというわけでもないと思います。

オースティン選手も無事に復帰した今、何より求めるのは投手陣の踏ん張りと離脱者の帰還です。

苦しい時にどうしたら傷口を広げずに済むか。

崩れそうな時にどうしたら踏ん張ることが出来るか。

まずは明日の先発の吉野投手にベストを尽くしてもらえるように、応援しながら見守りたいと思います。

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