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431位:Los Lobos 『How Will the Wolf Survive?』(1984)【解説文翻訳】ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム」500選(2020年改訂版)

 このnoteでは2020年に、2003年版と2012年版に続き8年ぶりに改訂されたローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム」500選本家サイトに載っているアルバム解説文の日本語翻訳をしています。本日はこちらのアルバムです。

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431位:Los Lobos 『How Will the Wolf Survive?』(Slash/Warner Bros., 1984)

<ローリングストーン誌による解説(翻訳)>
 Los Lobosのルイス・ペレスは自分たちの過去について「俺たちは長髪に格子じまのシャツを着て、メキシコのフォーク楽器を演奏してるようなただのガキだった」と語る。しかしながらこの東L.A.出身の古くからの友人たちは、伝統的なメキシカン・サウンドとブルースやロカビリーを組み合わせることで “I Got Loaded”や“Don’t Worry Baby”といったタフで力強いロックを生み出し、思わぬ成功を手にすることとなる。このアルバムはソングライティング自体も素晴らしく、 “A Matter of Time"では新たな人生を求め移住を夢見る若い夫婦の会話が優しく感動的に描かれている。
(翻訳:辻本秀太郎、 原文へはこちらから)

参考として、「このアーティストのアルバムが500枚のリストに合計何枚ランクインしていたか」と「このアルバムの順位が前回版(2012年版)ランキングと比べてどう変わっているか」についても以下に調べてまとめています。

<ランキングに関するデータまとめ>
【2020年度版】
同アルバムの今回順位:431位
同アーティストのランクイン枚数:1枚
【2012年度版】(前回版との比較)
同アルバムの前回順位:455位
同アーティストのランクイン枚数:1枚

<感想>
 Los Lobos、聴いたことないなと思っていたら、このアルバムの後に彼らがリリースした代表曲"La Bamba"は日本でもよくビールのCMなんかで耳にするあの超有名な曲だった。
彼らは自主制作のミニアルバムはあったものの、結成から10年も経ってやっとこのフルアルバムを作り上げたらしい。メキシコ系アメリカ人の彼らは、最初ジミヘンなどのコピーから始まったそうだが、活動の中で自らのルーツに向き合い、ローカルのライブハウスで力をつけ、初フルアルバムでいきなりローリングストーン誌の年間ベストを取ったというのだからから泣ける。80年代後半の時イーストLAは、こういうルーツ系のバンドがいるかと思えば同じレーベルのSlashにはハードコアパンクのXもいるし、雑多な志向のオルタナティブバンドがひしめきあって、対バンし交流していたというから面白い。
タイトル曲の"How the Wolf Survive"はめちゃくちゃ格好いい。アルバムでもこの曲はルーツ感抑えめでパワーポップな曲だと思うのだけど、マンドリン(?)が絶妙な塩梅で入っていて独自性を演出している。R.E.M.の"Losing My Religion"が1991年だと考えるとこのセンスはかなり早いのでは、とか思う。


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