401位:Blondie 『Blondie』(1977)|ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム」500選(2020年改訂版)
このnoteでは2020年に8年ぶりに改訂された「ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム」500選 」の英語サイトからの解説文翻訳(とたまにレビュー)の連載をしています。本日はこちらのアルバムです。
401位:Blondie 『Blondie』(Private Stock, 1977)
<ローリングストーン誌による解説(翻訳)>
「“We’re gonna shoot the tube!”(私たちはチューブ波の中を行くの!」と“In the Sun”で約束を掲げているデビー・ハリーは、バワリーのシーンに10本の足指をフルに使って何とかギリギリ掴まっていた(※1)。BlondieはCBGBのパンクシーンで、まともに受け容れられるようになるまで長い苦労の時期を過ごしてきたバンドであった。しかし本デビューアルバムは、ガールグループやガレージ・トラッシュ、またサーフ・バブルガムといったような通俗的な形式を用いて60'sロックンロールへの祝福を鳴らし、さらには"In the Flesh“でのデビー・ハリーの感情剥き出しの恍惚は1977年頃のロウアー・イースト・サイドの桃源郷を真摯にアップデートしている。また、ざらざらとした質感の“Rip Her to Shreds”を聴けば、Blondieがタフな男たちとも渡り合えたバンドであったことは明らかだろう。
※1...“In the Sun”のテーマである「サーフィン」に関する比喩が用いられている。NYパンクのメッカであるCBGBがあったバワリー通りのシーンをサーフボードに見立て、Blondieはその端っこに位置していたという意味だろう。
(翻訳:辻本秀太郎、 原文へはこちらから)
参考として、「このアーティストのアルバムが500枚のリストに合計何枚ランクインしていたか」と「このアルバムの順位が前回版(2012年版)ランキングと比べてどう変わっているか」についても以下に調べてまとめています。
<ランキングに関するデータまとめ>
【2020年度版】
同アルバムの今回順位:401位
同アーティストのランクイン枚数:2枚(本作の他は、146位『Parallel Lines』)
【2012年度版】(前回版)
同アルバムの順位:掲載なし
同アーティストのランクイン枚数:1枚(140位『Parallel Lines』)
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