Communication Diary #1 -Family-
"スペースコミュニケーションディレクター"
私の肩書きです。
"コミュニケーションによる新たな事象づくり"をテーマに
具体的な仕事は
・和紙のアートワーク
・イベント企画運営
・プロジェクトアシスタント
等をしています。
noteには毎月実感したコミュニケーションに関する事象を綴っていきたいと思います。
#1 -Family-
母は、私が小学生の時に離婚をし、女手一つで私と弟を育ててくれました。その当時から現在まで同じ職場に勤めていましたが、ここ最近は特に職場環境が悪いようで、会話をしていても愚痴や妬みのような話が多く、家族も少しずつ疲弊してきているような状態でした。
数年前から、この傾向は強く感じていたので、母には会話の節々で転職を考えてみても良いのでは、と話していました。しかし、日々の業務や生活に追われ、私の意見はさらさらと流れされていたように思います。ただ、このままでは家族にも良くない空気が流れこみそうだと、この年末強く感じて、動きました。
ちょうど母が部署異動をしてこれまで以上に環境が悪いように感じていること、それに私の元職場が同じであった人が、キャリアコンサルタントの仕事をしていて会話の中で「お母さんのお話聞きますよ」と言ってくださったことを思い出して、思い切って母とキャリアコンサルタントの方と私の3人で話をする機会を作りました。
これが好機でした。第三者が話を聞いてくれたことによって、冷静な話し合いができたことはもちろん、仕事を辞めた後の流れを説明してくださったことで、より具体的にイメージを持つことができポジティブに向き合うことができました。
数日後、母はしっかり動き出しました。現在はハローワークに通いながら、自分の趣味や好きなことにちゃんと向き合おうとしています。
今回の母のキャリアステップは、彼女自身もそうですが、私の中でも大きな転換でした。
と言うのも、これまでの母は、根が優しく環境に馴染もうと周りに同調し、自分の意思を見失っていたように思います。しかし、母が自分自身を見つめ直さない限りこのループは終わらない、と感じていました。
そのため、今回の話し合いの内容も、その後周りに優しくされたり、誘惑があると、流されてしまうのではと不安に思っていました。
しかし、今回の母は違いました。しっかり自分の意思と行動でクリア。
これは母の更なる人生の幸せにつながる大きな第一歩だと思うのです。
涙が出るほど嬉しく「応援する!」としっかり言葉で伝えました。
私はここ数年で自分なりの親孝行を見つけたのですが、それは(自分自身が)元気に生きていることを、家族に色々な形で伝えることです。
自分の心から楽しいことや明るい気持ちになれることを直接表現することが、周りも喜んでくれると実感したことがあったからです。
ありとあらゆるスペースの中で、ただ同調するのでなく、お互いがお互いをまずは受け入れて、感じ合って歩み寄ることがコミュニケーションの一手です。
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