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伊予市集団検診でGAPによる視野検査を実施【株式会社ファインデックス】

緑内障は自覚症状に乏しく、検査機会に恵まれず発見が遅れることも多い。
株式会社ファインデックスは緑内障の早期発見を促す実装検証として、自治体主催の集団健診会場での視野検査を立案。このほど伊予市の協力を得て検査を実施することになった。
検査には同社が愛媛大学と共同で開発したゴーグル型の視野計「GAP/GAP-Screener」を使う。

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チラシなどで視野検査を呼びかけ

実装フィールドとなる伊予市の会場では、集団健診の受診と合わせて、希望者が無料で視野検査を受けられる。検査については、集団健診の問診票にチラシを同封したり、新聞の折込でチラシを配布するなどし、事前に市民への呼びかけを行った。

視野検査の実施を呼びかけるチラシ(部分)

気軽に受けられる視野検査

伊予市保健センターの集団健診会場

2022年8月26日(金)、訪れた健診会場の伊予市保健センターでは第二回目の視野検査が実施されており、その検査会場にも多くの受診希望者の姿が見えた。

集団健診を終えた後、希望者は専用会場で視野検査を実施

椅子と机だけのシンプルな検査スペースは、閉所・暗所のストレスもない気軽な雰囲気だ。
検査は1人5〜6分ほど。説明やゴーグルの着脱などの時間を含めて全体で10~15分程度。

軽量なゴーグル型の視野計「GAP/GAP-Screener」

眼鏡やハードコンタクトレンズは外して行うため(ソフトレンズは着けたままで可)、必要に応じてスタッフが視力を補うレンズをゴーグルの内側にセットし微調整する。
ゴーグルは400gと非常に軽量。グラつかないように固定するのでフィット感もある。

場内待合スペースに掲示された検査方法の説明(部分)

あとはゴーグル内側のスクリーンに見える小さな丸い光を目で追うだけ。手で操作をしたり声で答えたりする必要もない。
 
検査を終えた数名に話を聞くと、「白い光を見ると緑色に変わり、その光が動くのを目で追うだけ。難しくなかった」「誰でも簡単に受けられるのでは」と好印象。視野計についても、「重さは感じなかった」「違和感はなかった」と、負担を感じた様子はなかった。
 
「動く光に素早く視線を合わせられなかった」という声もあったが、同社によると、スピードは関係ないそうだ。ディスプレイ内に出現する点が見える・見えないという、シンプルな判断材料のみに留まらず、点を追う目線の動き自体を、様々な角度から分析する仕組みなのだ。
 
まぶたが下がりやすいなどで装置が視点の動きを認識しづらい場合は、光が見えると被検者がボタンを押すという検査モードにすることもできる。

検査者が使うPC画面では被験者の目の動きもリアルタイムで確認できる

検査結果は約1ヶ月後に受診者へ郵送され、必要に応じて眼科受診をお勧めする。

見えてくる関心の高さ

この日も多くの検査希望者が来場し、前回も全健診受診者のうち約6割が視野検査を受診。関心の高さがうかがえる。無料という気軽さもあったかもしれないが、来場者の話やアンケートでは、受診理由は費用よりも「緑内障など目の病気が心配」という方が目立つ。具体数は全実施分のアンケート集計が必要だが、多くの人がこの検査を良い機会として積極的に捉えたことは間違いなさそうだ。

検査前に本プロジェクトに関する説明同意書を提出、終了後はアンケートにご協力も

ある方は「心配というだけで病院へ行くのも、待ち時間などを考えると腰が重いので、ここで受けられてよかった」と話してくれた。
 
今後も10月までの伊予市集団健診で同様に視野検査の実施を予定している。すべての結果データを分析し、健診の有効性や、市民の健康増進への影響、さらには医療費削減果なども検証していく。
全国、全世界へも展開を見据えた第一歩として、緑内障を取り巻く医療現場や人々の健康にどのような光が見えて来るか、分析・検証結果を楽しみに待ちたい。

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