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緑内障の潜在患者を救う!⼿軽な視野検査の普及へ【株式会社ファインデックス】

⽇本の失明原因の第1位である緑内障。40歳以上の20⼈に1⼈が有病者といわれるが、⾃覚症状に乏しく、気付いた時には重症化してしまっていることも多い。そんな潜在患者の救世主ともなり得る新システムを⽤いたプロジェクトが、愛媛県伊予市で始動する。

望まれる緑内障の早期発⾒・早期治療

(実装フィールド:伊予市)

緑内障は、視野の中に⾒えない部分ができ、それが広がっていく病気だ。放置すると失明に⾄ることもある。40歳以上の⽇本⼈の約5%、70歳以上では約10%が発症し得る⾝近な病ながら、治療を受けているのはわずか1割程度。残りの9割の⼈たちの多くは発症に気付いてすらいない。

いったいなぜなのか。
理由の⼀つは、⾃覚症状の乏しさだ。緑内障の初期段階では⽚⽬の異常をもう⽚⽅の⽬で無意識に補ってしまい、症状に気付かないことが多い。
そしてもう⼀つ、検査を受けるチャンスがほとんど無い。⾃覚症状がないため眼科にかからず、全⾝の健康診断などでも緑内障の検査は通常組み込まれていない。

緑内障で失った視野を元に戻すことはできない。しかし治療で進⾏を⾷い⽌めることができる。重要なのは、早期発⾒、早期治療。機会さえあれば、視野と視⼒を⽣涯保つことは可能なのだ。

⾰新的な視野検査システムで多くの⼈に検査機会を

(チャレンジャー:株式会社ファインデックス)

視線分析型視野計「GAP/GAP-screener」

「株式会社ファインデックス」はそこに着⽬した。同社は医療システムのリーディングカンパニーとして数々の製品を全国の医療機関に提供している。⾰新的な機器開発やデータ分析にも⼒を⼊れ、眼科ソリューションにおける実績も豊富だ。そして今回、同社の製品とノウハウを⽤いて構築した新しい視野検査システムによるプロジェクトを⽴ち上げた。

無⾃覚でも緑内障の視野検査を受けられる機会を作るには、定期健診などの中に組み込むことが有効だ。また40歳を過ぎると発症率が⾼くなることから、特定健診、いわゆるメタボ健診での実施に効果が期待できる。

そこで今回、伊予市が主催する市⺠健診の会場に同社のシステムを⽤いた視野検査コーナーを設けることにした。

なぜ視野検査が普及しないのか

⼀般的な視野検査では暗室に設置する⼤型の機器を使うため、検査場所が限られてしまう。検査を受ける⼈にとっても、⼀点を凝視するため⽬が疲れる、計測に時間がかかるなど負担が⼤きく、「指標が⾒えたらボタンを押す」という操作の正確性も疑問視される。

気軽に検査ができる新しい視野計

軽量コンパクトなゴーグル型の検査⽤モニタ

これらの問題を解決したのが「GAP/GAP-screener」。「株式会社ファインデックス」が愛媛大学工学部・京都大学医学部と共同で開発し、共同特許も有する新しい視野計だ。医療機器としての届出を済ませ既に複数の医療機関に導⼊されている。コンパクトなゴーグル型モニタは設置場所を選ばない。アイトラッキング(視線計測)という視線の動きを追跡する技術を⽤いており、被検者はゴーグル内に⾒える光を反射的に⽬で追うだけ。簡単かつ正確に短時間で検査ができる。

暗室も不要、設置場所を選ばず⼩さなスペースで気軽に検査

同社の既存システムやノウハウを活かし、画像や各種データをスムーズに参照できるビューアも搭載。検査者にとってのサポートも⼿厚い。
このシステムが広く普及すれば、緑内障の早期発⾒数は⾶躍的に伸びるに違いない。

時系列の画像表⽰やスコアグラフの参照なども可能

健康や医療費の改善効果も狙うデータ分析

本プロジェクトで狙う効果は、潜在患者の発⾒だけにとどまらない。検査時のデータを蓄積し分析することにより、地域の健康や就労寿命の延伸、医療費の削減等の効果分析に役⽴てることも計画している。医療現場におけるビッグデータ分析のスペシャリスト「株式会社グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン」とともに、⻑期的かつ多⾓的に効果検証を⾏う予定だ。

緑内障健診を中⼼とし、市⺠はもちろん、⾏政や医療関係者など社会全体が相互に関係し合って、健康や経済をより良く育てる⼤きなサイクルが動き出しそうだ。新しい可能性を秘めた⼤きな⼀歩を踏み出した。

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