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DX講座でリテラシー向上!コミュニティを通してDX化を加速!【株式会社松山ローカル大学|成果報告】

都心に比べて、なぜ愛媛のDXがなかなか進まないのか?その理由として、「ツールの良し悪しの判断が難しい」「緊急性が低く、後回しになってしまう」「自社にITに詳しい人がいない」など様々考えられる。地方と都心では、企業の経営やDXについて学ぼうとしたときに大きなギャップがあるのだ。そこで、もっと地元にフィットした学びの場を提供したいとの想いで、2023年7月に設立したのが「松山ローカル大学」だ。トライアングルエヒメの事業では、DXに特化したセミナーを開催したり、DXの実装支援をする取り組みを行ってきた。今回の記事では、どのような成果があったのか報告する。

▼「松山ローカル大学」紹介記事はこちら


2023年度の実装

プロジェクトを実施するにあたり、愛媛のDX事情についてヒアリングを進めていくと、「経営者自身がITに疎く、忙しくてDX化の優先度を下げてしまう」という現実があった。
ITやDM化について様々な企業間でコミュニケーションを取れる場があれば、他社の成功事例を自社でも活かすことができるのではないか。「松山ローカル大学」は、コミュニティを作ることでDX化を進めるきっかけになるのではないかと考えている。

こうして作られたコミュニティでは、「DX特別講座」の開催、それだけではなく、実際にIT技術を導入したいと考えている参加者に対して、その技術を提供できる企業とのマッチング・支援まで行った。

◼️DX特別講座を開催

2023年の11月〜2024年の2月に全6回開催された「DX特別講座」では、全国でもトップレベルの有識者をゲストに、県内企業とのトークセッションを重ね、参加者に大きな刺激を与えた。

開催した内容は以下の通り。

2023年11月29日 「公開議論!愛媛FCの経営をアップデートする」
株式会社GO 代表取締役 三浦 崇宏
株式会社愛媛FC 取締役 村上 茉利江

2023月12月8日「老舗企業がDX人材を育成するためには」
Ms.Engineer 株式会社 代表取締役 CEO やまざき ひとみ
南海放送株式会社 サステナブル事業局長 HRM担当兼指定管理事業部長 永野 彰子

2023年12月20日「愛媛企業が押さえるべきECのトレンド」
株式会社ACROVE 代表取締役 荒井 俊亮
株式会社伊織 代表取締役社長 村上 雄二

2024年1月17日「スタートアップから学ぶバックオフィス最前線」
株式会社TREASURY 代表取締役 山下 誠路
株式会社マネーフォワード クラウドERP本部 副本部長兼関西支社長 宮村 誠志

2024年2月9日「お金のやりとりをアップデートする」
株式会社ネットプロテクションズ 取締役m 秋山 瞬
株式会社ゆうぼく 代表取締役 岡崎 晋也

2024年2月16日「地方は脱炭素社会にどう向き合うべきか」
株式会社Sustech Founder 兼 CEO 飯田 祐一郎
株式会社ダイキアクシス 専務取締役CIO・CGO 大亀 裕貴

▼これまでのセミナーの様子・内容は公式サイトに公開されている

◼️マッチングの実施

イベントの開催後にはマッチングの時間を設け、DXを支援してほしい参加者と支援できる参加者でコミュニケーションを取り、実際の支援へと導いて行った。

どのような結果が出たのか、数字で見ていく。

セミナーへの延べ参加者人数は181人
ユニーク参加者は107人

参加していた人物像を見ていくと、「愛媛の有名会社跡継ぎ」、「DXを支援できる会社」「起業家」「会社員」など様々だった。

相談件数は17人

マッチングは11人

県外のスタートアップ企業と県内の伝統的な企業のマッチングがケースが多く、

お悩みは、
・県外で売り上げを上げたいが、ノウハウがない
・自社のリソースでは難しい
・バックオフィスを見直したい
などの声が上がった。

マッチングした参加者は、企業からの支援を受けた結果
・ネット活用で売り上げ増(EC支援)
・データサイエンス活用
・バックオフィスのデジタルツール導入
・副業人材の採用

などの成果が挙げられた。

IDM化を進めたことにより、作業効率化し、各社昨年度比10%以上の作業時間が削減されたという報告もされている。

参加者の声

以下、参加者の声を一部抜粋して紹介する。

・今日参加してみて、DXを学びたいと思いました。社内のDX教育が進んでいませんが、さまざまな企業の取組を知ることができましたし、さらに連携ができる企業があれば、どんどん進化できる!と思いました。

・はじめは面倒だけれど、データをためることで数字がみえるので、課題を解決することができたというところが興味深かったです。まさに今システムを設計中で、手間がかかるのでこれで本当に課題が解決するのかどうか、終わりがないような気がして彷徨っている状態です。半分以上終わっているので、その後情報をうまく使って、課題解決に役立てたいです。
また弊社はお話に聞くような請求漏れや未払いがないので、社員の方にも感謝します。

・DXへのリテラシーを上げていただきたいクライアント様との参加でした。、トークセッションで、これからのエンジニアの人材戦略についてお話いただけたことで、良い学びの機会になったと思います。

・自分と同じような、課題を持っていることがわかりました。焦らず中期的に考え、世代交代するのを待つことも解決方法かなとおもいました。電子契約にあまり興味がなかったのですが、印紙がいらない??という部分を含めてとても関心度があがりました。

・「働きやすい職場環境づくり、人が集まる会社」に経理業務の効率化や、現場のDXは必須であると改めて感じました。ありがとうございました。

「トーク内容から刺激をもらった」「次にやるべきことが見つかった」等の声が多く、セミナーへの満足度の高さが感じられた。

「松山ローカル大学」のこれから

「マッチングしたのが重要なのではなく、コミュニティが生まれたことそのものが大事」と、松山ローカル大学事務局 稲見益輔氏は語る。

コミュニティが生まれたことで、人の繋がりを通じて今後も継続的な支援ができるからだ。さらに、今後のビジョンとして伴走的な支援を行うことも企画している。

サイト上にアップしているセミナーの動画を活用していくことで、愛媛県内での取り組みが増えることも期待される。
2024年度にも様々なイベントを企画。

会員になると、すべてのイベントへ参加、動画視聴することができる。

〜会費〜
◼️受講生・・・10,000円/月
・会員限定の交流イベントの参加
・全講座の参加権利
・講座のアーカイブ視聴
※懇親会のみ実費

◼️企業パートナー・・・50,000円/月
・ロゴ掲載
・会員限定の交流イベントの参加
・全講座の参加権利(2名参加可能)
・講座のアーカイブ視聴(社内利用可)
※懇親会のみ実費

■公式ホームページ
https://dx-ehime.jp/

\SNSもやっています/
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