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愛媛の企業DXを加速!実装まで支援する経営者の学びの場【株式会社松山ローカル大学|事業紹介】

企業の経営やDXについて学ぼうとしたとき、地方と都心では大きなギャップがある。たとえば、東京のスタートアップ起業が1000億以上売上げた話を聞く機会があったとしても、地方とは規模も環境も違う。明日から活かせるかというとそうではないはずだ。YouTubeなど“既存のメディア”からの発信も、都心から発信されているものがほとんど。
「もっと地方にフィットした学びの場を」と、2023年7月に設立したのが松山ローカル大学だ。

立ち上げメンバー:左から、コンテンツ企画 坂本大典氏(株式会社チイキズカン)、システム構築 大西竜治氏(WM&Creators株式会社)、代表 宮嶋那帆氏(フリーアナウンサー)、事務局 稲見益輔氏(コワーキングスペース運営) 

地方経営者による地方経営者のための学び「松山ローカル大学」

松山ローカル大学のミッションは、「地方経営者による地方経営者のための学び」。様々な分野のプロフェッショナルなゲストを招き、経営者のためのセミナーをリアルで定期的に開催している。その様子をオンラインでも展開していくことで、事業成長や共創を目指す。

講座は毎月2回、

①地方の最先端から学ぶ
②地方でプロから学ぶ
③地方がキャッチアップすべき潮流を学ぶ

の3つのポイントをおさえ、リアルとオンラインの両方で開催する。

ただのセミナー開催だけでは、既存のメディアと変わらない。松山ローカル大学の大きな特徴は、セミナーのあとにゲストと愛媛の経営者とのトークセッションを設けること。愛媛ならではのリアルな課題をぶつけて、ゲストだったらどう解決していくかをシェアしていく。

イメージは「公開戦略会議」。愛媛の経営者の生の声を入れることによって、参加者も自分ごととして話を聞くことができるのだ。

■松山ローカル大学の仕組み
松山ローカル大学は、基本的に会員制。

講座や交流イベントの参加権がある月額11,000円の「受講生」、講座に2名まで参加でき、社内で講座のアーカイブをシェアできる月額50,000円の「企業パートナー」、アーカイブの視聴のみができる月額3,000円の「オンライン学生」の3種類。今後はオンラインコミュニティも設立予定だ。

■視座を上げる・課題を見つける時間
いくら情報があっても、使いこなせないと宝の持ち腐れ。セミナーで得られる価値は、実は情報そのものではなく、ゲストの「視点」だったりする。

参加者の声で多いのは、「視野が広がった」という声。「聞いたことを、自分ごとと捉えて実践したところうまく行った」という声も数多く聞く。

セミナー後は参加者でペアになり、それぞれの課題を相談し合う時間を設けている。「誰に相談したらよいか分からないこと」を、カジュアルにアウトプットできるのも魅力だ。この時間を通じて、コンサル契約を結んだり、コラボレーションが生まれたりしている。

愛媛のDXは「導入フェーズ」で止まっている!?

愛媛県のミッションとして、2030年度までに10,000人のデジタル人材を育成することがある。しかしながら、デジタル人材が増えたとしても、経営者の理解不足によりうまく活躍できない可能性がある。活躍の場がないと、デジタル人材の県外流出、身につけたスキルを活かせないということも。逆に言えば、経営者がDXを意思決定することでデジタル人材の活躍の場が増えていくはずだ。

首都圏の企業が当たり前に導入しているツールや仕組みは、意外なほど地方企業には浸透していないという。松山ローカル大学のリサーチによると、愛媛の企業は「導入フェーズで止まったままの場合が多い」とのこと。「DXに力を入れないといけないということは分かっているが進め方が分からない」「詳しい人が近くにいない」、「そもそも成功事例を知らない」などの声が挙がった。

この問題を解決すべく、松山ローカル大学が初めてスタートしたのが「DX特別講座」だ。

「DX特別講座」を無料開講

トライアングルエヒメのプロジェクトの一つとして、松山ローカル大学は「DX特別講座」を無料で開講している。

▼松山ローカル大学「DX特別講座」公式サイト
https://local-uni.com/dx_special2023/

この特別講座を通し、以下の2点を実現する。

■DXへの理解を深める
経営者層がデジタルの変革にはどのような方法があるか「知らない」のがデジタル化が進んでいない一番の原因。 DXが実現できることを経営者視点で学べるコンテンツを作ることで、県内経営者が検討から一歩踏み出せるようにする。

■DXの実装支援
地方においては、デジタル活用に詳しい社員などの人材も少なく、県内に拠点を構えている IT企業も少ない。国内 IT領域のトップ企業とパートナーシップを結んでいる松山ローカル大学が、DXをより安く、より簡単に実現できるようにしていく。

これまで松山ローカル大学が行なってきた、DXに関係する豪華登壇者を招き、セミナーやワークショップを通じて DXに関する知識と理解を深める。それに加え今回のプロジェクトでは、相談窓口を通じて具体的な課題を明確化し、適切な解決策を提供する。さらに、実装パートナーとなるIT企業を紹介し、具体的な実装を支援するところまで行う。
また、成功事例や失敗事例をコンテンツ化し共有することで、 DXに取り組み成功する企業を愛媛県内で増やしていく。

12月8日には「老舗企業がDX人材を育成するためには」というテーマで特別講座が開催された。

「Ms.Engineer 株式会社」代表取締役 CEOである、やまざき ひとみさんをゲストに迎え、女性IT人材のリスキルと活用についてのお話があった。そして、「老舗企業がDX人材を育成するためには」というテーマで地元の老舗企業である南海放送株式会社より、サステナブル事業局長・HRM担当兼指定管理事業部長である永野 彰子さんも登壇し、トークセッションが行われた。

■DX特別講座に参加してみて
講座が終わった後、参加者2名に感想をいただいた。

はじめての参加です。最近お仕事で宮嶋さんとご一緒させてもらったときに、松山ローカル大学の話を聞いて興味を持ちました。お話を聞かせていただいて、僕たちも普段の業務を変えていかんといかんなと思いました。今は、配達行って帰ってくるだけの業務が多いのですが、ネットの業務も少しずつ増えていったらいいなと思います。急に変えるのは難しいかもしれませんが、少しずつ変えて行きたいです。
(製造業・役員)

3度目の参加です。7月に開催されたセミナーのテーマ「地方に女性役員を増やすためには」に惹きつけられて参加しました。地方でも、子どもがいながらも、やっていけるんだということに励まされました。毎回質の高いゲストが来られていて、それが無料で参加できるってとてもありがたいですね。今回のやまざきさんのお話も素晴らしくて、思わず私も「エンジニアにもなりたい」と思わせてくれる内容でした。弊社も女性がいきいき働けるよう、リモートの環境も作っていきたいなと思いました。
(製造施工販売業・役員)

自分ごとと捉えて、前に立ってみる

IT系のプロジェクトは男性が指揮を取ることが多い印象だが、松山ローカル大学の代表は女性であり、職業もフリーアナウンサーと異色。なぜ宮嶋氏が、松山ローカル大学に参画することになったのか。

きっかけは、瀬戸内エリア最大級のスタートアップ&アトツギベンチャーカンファレンス「BLAST SETOUCHI」への参加だった。

宮嶋氏は司会の仕事で来ていたのだが、そこで今までにない強烈な熱量を感じたそう。

「質疑応答の時間って、だいたいシーンってなるじゃないですか。でもこのイベントではこ、バンバン手が挙がっていて。みんなすごく前のめりだったんです。瀬戸内の同年代に、こんなに熱量を持った人たちがいるなんて...って、すごく感動して。「私もこんなプロジェクトに関わりたい。面白い人たちと一緒に仕事をしたい!」という気持ちが高まって。その場に居合わせた今のメンバーたちと、松山ローカル大学を立ち上げることになったんです。

私はもともとこの業界に詳しいわけではないんです。それでも、自分ごとと捉えて、前に立ってみる。それに共感してくれる、女性リーダーが愛媛からたくさん生まれたらうれしい」と宮嶋氏。

「愛媛は都会と比べて資源も文化も個性的なんです。ここじゃないと創れないものがたくさんあるので、DXを導入することで世界でも戦える企業も出てくると思う」と語ってくれた。

愛媛の企業が最適なDXソリューションを発見でき、実装するまでをサポートする松山ローカル大学。すべての「DX特別講座」を終えたとき、参加者たちにどのような感情や行動の変化が生まれたのか、次回の記事で紹介する。

■公式ホームページ
https://dx-ehime.jp/

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