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リゾートバイトで働く(後編)

今回は私が実際に利用した派遣会社と、実際に働いた現場を、具体例とともに紹介する。

前編はこちらから。


リゾートバイトに特化した派遣会社

私が実際に利用した派遣会社は以下の4社。

ダイブ(元アプリ)
ヒューマニック
アルファリゾート
グッドマンサービス

以下に実際に利用した主観的感想を記しておくので、ご参考までに。

ダイブ(元アプリ)

初めてリゾートバイト(以下リゾバ)をするときに使った派遣会社。現在の社名はダイブだが、私が利用していた頃はアプリという名前だった。
初めてのリゾバで右も左も分からなかった私だったが、一番最初のここを選んでよかったと思っている。

求人数も多く、各地方に営業所(支店)があるのでサポートが充実している。私が利用していたときには「ゼロから留学」という、留学を目的とした人向けのリゾバ先の紹介をしてくれるサービスがあった。無料のオンライン英会話の受講と、外国人観光客の多い現場への優先的な案内などだ。

ヒューマニック

ダイブと並び、初めてリゾバをする人にお勧めするもう一つの派遣会社がヒューマニックだ。ここも各地方に支店が置かれていてフォローが手厚い印象。
個人的な肌感覚としては、就業一週間後に電話を入れてくれたり、派遣期間満了時に「お疲れさまでした」と連絡をくれる営業さんがいたので、アフターフォローの手厚さを感じた。(もちろんこれは担当営業さんの人柄によるものだと思うので、すべてそうとは限らない)

アルファリゾート

https://www.a-resort.jp/

女性支持率が高いのがこのアルファリゾート。仲居の求人に力を入れている印象。
私が利用したのは、以前働いた現場へ行く際の足掛かりとしての限定的な利用だったのでフォロー体制などは未知数。
ただ個人的な感覚としては、ホームページに掲載されている求人と実際に募集されている求人数の差が大きい印象。(ホームページを見て応募したら「この求人の募集は終了しています」という対応をされることが多かった)

グッドマンサービス

高時給の派遣会社ならグッドマンサービス。
東京支店があるのみなので手厚いアフターフォローは望めない。しかしその分、営業職の人員の削減をして派遣社員の時給に還元しているので、フォローなどなくてもいいからとにかく高時給がいい!という方にはオススメ。
ただし営業職の人員が少ない分、連絡が遅かったり担当営業と電話が繋がらなかったりすることが多い。

派遣会社とのトラブル

リゾバ初心者の不安を煽るようなことは言いたくないのだが、リゾートバイトは派遣会社(もしくは現場)とのトラブルは常、というのは念頭に入れておいてもらいたい。
なにせ面接なし、現場の下見なしに内定・赴任をする。派遣会社の営業とのやりとりは基本的に電話やLINEでのやり取りが多いので、対面でなにかするということがない。当然言った言わないのトラブルは発生する。
私自身、4社利用して2社でそのトラブルがあったので、そういったトラブルが発生した時には派遣会社を変えることも視野に入れておくのをおススメする。
昨今はリゾバに特化した派遣会社が増えているので、職に困るということはないと思う。(派遣会社に登録する手間はかかるが)

リゾートバイト体験談

ここからは私が実際に赴任した現場の紹介をする。
場所/施設形態/職種でまとめていく。
以下の中には任期満了せずに途中退職した現場もあるのでざっくりとした紹介になるが、リゾバで行ける職種の参考までにどうぞ。

沖縄県/リゾートホテル/売店

ホテルの中にある売店と路面店型の売店と二種類あって、私は路面店型のほうでの勤務をした。土産物屋なので商品数が多く、知識量と記憶力が試される現場。

滋賀県/旅館/フロント

少しくたびれた旅館でのフロント勤務。とはいえ閑散期なのもあって仲居業務の手伝いもしていた。

群馬県/旅館/カフェ・バー兼売店

宿泊者以外も利用できるカフェ、夜は宿泊者のみのバーでの勤務。お酒を飲まない人間なのにお酒に詳しくなった。バーは魅せるパフォーマンスも重要視されたのでマドラーでかっこよく混ぜる技術が身についた。(ちなみにそれをその後活かせた試しはない)

京都府/旅館/フロント

部屋までの案内係がいないタイプの旅館なのでフロントで館内案内をする必要があり、口頭説明技術が身につく。上手に伝えないとお客様に伝わらないもどかしさ。外国人観光客も多いエリアだったので毎日国際色豊かな光景が見られた。

兵庫県/旅館/仲居

「稼ぎ重視案件」として募集されていた現場。朝晩は宿泊者対応、昼は観光バスの団体対応で常に動いていた。仲居に多い中抜け、ではなく通し勤務だったのはよかったが体力が試される現場だった。

岐阜県/その他/カメラマン

変わり種案件・カメラマン。
ロープウェイで上った山の上の展望台が職場。なので毎日の通勤にロープウェイを使うのは楽しかった。ニコン党の私がキヤノンカメラを使うのである意味四苦八苦した現場。

長野県/リゾートホテル/売店

山の中の湖畔にあるリゾートホテルでの売店。真冬で雪がすごかった思い出。この時にコロナ禍がスタートして派遣切りにあった記憶。

三重県/旅館/ベル

やたらめったらお辞儀作法に厳しい現場。癖強女将さんのいる現場で、仕事内容云々より人間関係(女将さん関係)で辞めたいと思ったのはここが初めて。

京都府/ビジネスホテル/フロント

市街地ど真ん中の案件。ビジネスホテルなのでリゾートホテルほどの接客は求められない上に、基本的にワンオペの現場だったのである意味楽だった。ただ客層の振れ幅が大きいので時折ヤバそうな人(警察案件)も利用していたので戦々恐々とした。

岡山県/リゾートホテル/予約事務

リゾバでは少ない予約事務の案件。喋らない歩かない座りっぱなしで事務職が体に合わないという学びを得た。ただ地元岡山だったので現場の人はみんな気さくで居心地がよかった。

京都府/リゾートホテル/スパ受付

スパ(大浴場)での清掃と受付。9割は脱衣所の清掃で、常時洗面台を拭いたり床の髪の毛をモップで集めたりタオルの回収をしたりのお掃除業務。脱衣所内・浴場内を裸足で歩き回るので足の裏(と膝)がとても痛くなる現場だった。

以上が私が実際に赴任した現場のすべてだ。
こうして振り返ってみるといろいろなところに行ったし様々な経験が出来た。今後の人生において身の上話の話題に尽きることはないように思う。

こうやって振り返ってみると、もうリゾートバイトは満喫した!と声を大にして言えるだろう。

なにごとも経験が大切である、と身をもって知った。20代は本当に多くを経験する期間だったので、これらの経験を今後の人生に生かせたらいいなと思う。

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