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参政党で心配なこと(4)

他にも気になる「政策」があるとすれば上記の「2」です。

「リモート化や身体機能を拡張させる先端技術の活用で、年齢性別地域に関係なく、社会参加や就業ができる基盤づくり。」

とあります。

これは、総務省が最近発表して非常に危うい概念として取り沙汰されているムーンショット計画と同様の理念です。

ムーンショット批判はこれまでもなされており、ボードメンバーは、「そもそもグローバリストと反対方向なんだから、同じで有るわけがない」ということと、「どのみち社会は進歩してしまうのだから、そこに大和魂を入れればよい」と説明しますが、ここでの「身体拡張」は現在のお注射に含まれると言われているブルーツース技術(「ザウルスの法則」を参照のこと)、イーロンマスクの脳とコンピュータの相互接続技術、最近の露骨なメタバースへの誘導、リモートワークの推進など、「管理社会」へ至る技術への警戒心・問題意識があれば簡単に記述するとは思えない書きぶりです。

また、そもそも、HP上の「政策」を批判されると、参政党のメンバー(主として神谷さん、松田さんとその信奉者)は逆上する癖があるようで、しばしば「これは党員と暫定的に決めたもので、細かい所までチェックしていない。実際には今後決める」と言って逃げてしまいます。

どうもこれは神谷さんと松田さんの論理としては一貫しているようで、あくまでも政策例だと書いてあるのに、公約として受け取られるのは心外だ、ということをおっしゃるのです。

このあたりの考え方の違いが、メイコさんとのやりとりで不毛な関係が表われていることの原因のようです。メイコさんは先ほどの批判動画の中で、「書いてること」は契約だから、責任を持たなければいけない、と述べています。メイコさんの批判の肝はそこなのですが、彼らはそもそも責任を持ったいわゆるマニフェストではなく、論点に過ぎない、というのです。

参政党のメンバーは、何かと言えば「動画を見て下さい。」と言います。見た、といえば、「もっと十分みてください」と言い、実際かなり見て、それでも納得しないと、沈黙してしまいます。そのくせ、HPに書いてある「10の柱」をよくわかっている党員は少ないようです。事実上の党首である神谷さんが「細かくチェックなどしていない」と開き直っているくらいだから無理もないでしょう。

ですが、無数にある動画で語られているお話は、非常に素晴らしく本質をついているものの、そこには党として有権者との明確な「約束」はありません。論旨を明確にするのに、「文書」は必要なのです。ですが、その「文書」が暫定的なものだから、批判するなと言う。あるいは批判すると感情的に反発しかしない。特に、松田学さんのメイコさんへの対応は酷かった。

ある動画では、彼女のことを「ドイツで食べ物が悪いから、感情的になっちゃうんでしょう。」と笑いものにしていました。真剣な批判に正面から答えないのはいかにも卑怯で、残念なことです。


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