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株式会社TrustLead 代表者インタビュー

江島和城/株式会社TrustLead代表取締役
山口県生まれ。2017年京都産業大学卒業後、大手地方銀行入社。2018年株式会社リクルート入社。2021年4月に株式会社Trust Lead設立。インスタグラム分析ツール「Pegasus(ペガサス)」を開発し、2021年7月にサービス開始。
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幼少期から「自分の人生の主役は自分」という思いで起業に関心を持つ

ー 起業に興味を持ったきっかけは何ですか。
小学生の頃から「自分の人生の主役は自分だ」というイメージを持っていて、自分を中心に世界が回っていると思っていました。しかし裕福な家庭ではなかったため、お金の不自由から抜け出したいという思いが強く、大きくなったらお金持ちになりたい、経営者になりたいと感じていました。

また、祖父が自転車屋を経営していたことにも影響を受けましたね。お客さんとのやり取りの中で現金を受け取っていることや、いつも札束を持っていることに興味を持っていました。お金や自分のお店を持つことに強い関心がありました。

経営者に関わりたくて就職した地方銀行では入社式で退職を決意

ー 大学卒業後は地方銀行に就職されたとのことでしたが、実際に働いてみてどうでしたか。
経営者の方々と働ける環境だと考えて地方銀行を選んだのですが、入社式の時点でやめることを決意していました。新卒全員が同じスーツを着て、敬礼を100回繰り返したり、挨拶のビジネスマナーをやったりしていて、そんなものは自分の人生にいらないと思ったんです。

実際、仕事の中で経営者と関わることもほとんどありませんでした。入社1年目なので当たり前ですが、会社の経理担当の人から現金を回収するような仕事ばかり。実際に会う経営者は個人事業主が多く、ビジネスのビジョンなどを聞く機会もなかなかありませんでした。

銀行の先輩を見ていると、主任になれるのは4年後、係長はあと8年後とある程度決まっていることがわかりました。未来の自分の姿がこれかと思ったときに、いるべき場所はここではないと思いましたね。

転職したIT企業で建築業界と出会い起業

ー その後はどのような道のりでしたか。
地方銀行から株式会社リクルートに転職して、自分よりすごい人はたくさんいるということが身に染みてわかりました。まだこの時までは、世界は自分を中心に回ってるという感覚があったんですが、そうではないことにようやく気づいたんです。「この人たちよりもすごくならなければ経営者になれない」と痛感したことは、自分にとって大きかったですね。

リクルートでは即戦力として期待されていたのですが、地方銀行時代にはただお客さん回りをして「最近どうですか」と話をするくらいだったので、ビジネススキルなど何も持っていませんでした。そのため、最初の1年間は「リクルートには向いてないよ」とか「転職したほうがいいよ」と言われ続けました。

それでも自分で選んだ場所だったし、リクルートは独立する人が多い環境だったので、とにかく成果を出そうと自分の中で決めて頑張りました。

1年目は建築関係の仕事で、工務店や建築会社を担当していましたが。2年目に中古物件や新築物件を不動産サイト「SUUMO(スーモ)」に掲載する部署に異動しました。そこではメキメキと業績を伸ばすことができ、クオーター特別賞と通期MVP受賞するまでになったんです。

この頃に開業届を出して副業として個人事業を始め、起業の準備をしていきました。この時点では、Googleマップ、動画撮影・編集、Instagramがメインでしたね。

Webマーケティングを建築業界特化型で行う強み

ー 世の中のWebマーケティング会社は業界を絞っていないところも多い中で、なぜ建築特化型で起業されたのでしょうか。
建築業界は横のつながりが大きいので、建築業界特化でなければ仕事が始まらないんです。工務店や住宅の集客ってとても複雑なんですよ。エンドユーザーの思考とか何を求めて広告にタッチするのかという点は、やはり建築特化で取り組まなければなかなか成果が出ません。建築業界特化型という謳い文句がないと、建築企業とは話をさせてもらえないんです。

ー トラストリードは建築業界におけるどのような課題を解決していきたいですか。
建築業界って、Webマーケティングの分野はすごく遅れているので「住宅業界でこの媒体を活用したら集客が完結する」という媒体が存在していないんですよね。飲食業ならホットペッパー、旅行会社ならじゃらんや楽天トラベルがありますが、住宅業界はこれをやりましょうという正解がありません。

どれもやらなきゃいけないし、それぞれの按分も大事だし、会社に合った集客方法が見つかっていないんです。だから、シンプルな媒体を作って、これだけで完結というような状態を作れれば、エンドユーザーも迷わないし工務店も迷わない。お客様が自分に合った工務店を探せる状態を作っていけると思っています。

また、この領域がブルーオーシャンであることも大きいです。自分みたいな若者でも必要とされる付加価値が提供できているのは、Webマーケティングを住宅業界に特化してやってるところが本当に少ないからです。特化していないとなかなか相手にしてもらえないと言われる業界だからこそ、今はできているということですね。さらに現実的な話をすると、マネタイズしやすい業界であることも重視しています。

Instagram分析ツール「Pegasus(ペガサス)」で集客につなげる

ー ペガサスを提供した際のエピソードを教えてください。
3年前は、まだInstagramの分析ツールが浸透していない時代でした。その中で、大学時代の先輩エンジニアに依頼して開発した ペガサスを使うことでかなりフォロワーを伸ばすことができました。「フォロワーが伸びるとこれだけのウェブサイトの流入が増える」「同じ投稿をしても伸びるケースと伸びないケースがある」などについてデータをもとに根拠を伝えられるので、常にブラッシュアップした施策ができるようになったんです。

ペガサスを見ながら最適な情報をお届けした上で、計画的に成果につながるよう導くことができました。その結果、Instagramを見て予約が増えたことが、お客様にとって良かったのではないかと思います。

ー  トラストリードやペガサスについて、どのようなイメージを世の中に浸透させたいですか。
トラストリードが目標としているのは、リクルートみたいな会社です。リクルートは独立精神が強く実力主義で、でも仲間意識も強くてみんなで協力して仕事やプロジェクトを遂行するようなイメージがあります。「出会い・当事者意識・成長」という3つがキーワードの会社だと思います。会社としてはそんなイメージを世の中に浸透させたいなと思いますね。クライアントから、出会ってみたいと思わせるような会社メンバーを集めていきたいです。

彼らがペガサスという名前を消して、自分の名前で自社のツールとして、SNSでのマーケティングやコンサルティングができるようにという願いを込めて作っているので、その点が浸透したらいいなと思います。

社名「トラストリード」を体現する姿勢

ー トラストリードでは、トラストが「信頼」、リードが「紡ぐ・先を進む」を意味するとのことですが、お客様の信頼を得るために、またリードしていくためにどのようなことを意識していますか。
変化する世の中をしっかりとキャッチアップする情報収集能力が重要だと思っています。今は、すごく変化の激しい世の中なので、情報が常に筒抜けで、SNSというものが情報の取得速度を爆発的に加速させていても、ついてこられない人たちがたくさんいるんですよね。
 
自分たちが先に情報をどんどん吸収して、工務店と建築業界に新しい情報や市場の動きなどを常にキャッチアップしてお届けし、情報に対する対策を、行動ベースでしっかりと落とし込んでいくことは意識しています。自社で新しい付加価値をどんどん作っていかないといけないということを心がけていますね。

自分らしい人生を歩むとき、新しい価値を生み出せる

ー トラストリードでどのような未来を実現したいのか、江島さんが思い描いているビジョンを教えてください。
会社として実現したいことと、事業として実現したいことがあります。会社組織として実現したいこととして「Protect your precious things」というビジョンを掲げています。関わるすべての企業と仲間の信用と信頼を獲得し、自分に素直に、自分で選択し、自分らしい人生を歩むとき、新しい価値を生み出せると信じています。トラストリードでは副業もOKで、やりたいことをできるような会社という組織を作っていきたいですね。

事業としてやりたいこととしては、インスタグラムの分析ツール「Pegasus(ペガサス)」を全国の工務店さんに使ってもらえるようなツールにすることです。さらに今後の5年間ではメディアを作ることをやろうとしています。現在作成中ですが、住宅会社選びにおいて必要な情報が得られるメディアを作っていきたいですね。

ー 「自分らしく」という言葉がキーワードとして出てきますが、江島さんにとって自分らしさとはどういうものですか。
本当の自分らしさって、多分子どもの頃に描いていた感情とか気持ちだと思うんです。大人になると、これはこうしなきゃいけないとか、働かなきゃいけないとか思うかもしれないけれど、本当にやりたいことを諦めてしまっている人が多いのではないでしょうか。

だから、過去の自分が今の自分を見たときに、応援してくれるのか悲しむのか考えたときに、悲しむような人生にしちゃいけないなと思うんです。だったら誇れるような人生を、ちゃんと努力して掴み取らないといけないよねっていうのは、すごく思いますね。それが自分らしくということですね。

「現状を変えたい」「本気で頑張りたい」という強い思いがある人と仕事をしたい

ー 現在3期目ですが、1期目、2期目を振り返ってみて、今考えていることを教えてください。

法人になって1期目は、ワンマン経営をしていました。誰かを採用して正社員を持とうなどは考えていませんでした。自分一人でこのまま突っ走ったら、1億は会社として売り上げ作れるなという見立てはついていました。

ただ、2期目に入って一人だとすごく寂しいなあと感じたので、誰かを雇ってみようと考えてひたすら採用しましたが、うまくいきませんでした。人と一緒に働くことの難しさを痛感しましたね。

だから、採用に一番大事なのは、今の現状を本気で変えたいというスタンスだなと思いました。会社としてのあり方をしっかりと明確にしなければならないということも、このときに学びました。

2期目は売り上げをしっかり伸ばしながらも、組織を作ろうとしました。会社の進むべき方向性を、言語化して落とし込むことに力を注ぎました。

現在の3期目は、人も育ってきたタイミングで、もっと採用を加速化させようとしているところです。新たな事業が2つ動いているので、この1年で万全な体制にするべく構築中です。

ー 今後、どのような人と仕事をしていきたいですか。

トラストリードは、未経験でも異業種でもOKにしています。純粋に、一生一緒にいて楽しいと思える人、一緒に躍動して共感できるような人だったら誰でもいいなと思います。

自分の人生を本気で変えたいと思っている人、熱い思いを持って一生懸命話してくれる人など、強い思いがある人と一緒にお仕事をしたいですね。独立したいという思いでもいいですし、家族をしっかりと養っていけるだけの能力をつけていきたいという思いでもいいです。強い思いがある人なら未経験者でも変わっていけると思っています。

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