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トラスでのエンジニアは『課題の本質を想像する仕事』リードエンジニアとして目指す、トラスプロダクトの未来 #truss社内インタビュー

皆さんこんにちは!トラス広報担当です。
今回はトラス社内インタビュー第三弾!当社リードエンジニアである岩瀬にインタビューしてきました。
これからの業界の可能性や、エンジニアとしてのトラスでの働き方やプロダクトに懸ける想いなどをお届けいたします!

技術は課題解決の手段

ートラスに入社する前は、コンテンツ制作会社で働いていらっしゃったんですね。

そうですね。作るのにそれなりのエネルギーが必要なので、そのかけたエネルギー分、何かが変わったと実感できる開発がやりたいと思っていました。
開発って普通システムを作るんですが、そこではコンテンツを作っていました。社長さんが、ミュージシャンだったので、お付き合いのある会社が映像制作会社や音楽制作に関わる会社さんが多かったんです。クリエイティブな人たちってIT好きが多くて、そういう人たちの『こんなことやってみたい!』を叶える会社でした。

ーすごいですね、贅沢な・・・。

このお仕事やってた頃って、10年前とかなんですが、みんなものすごい働く人たちでした。かなりの激務だったと思います。仕事として特に多かったのがプロモーション用のコンテンツ開発や、イベントで単発で使うアプリの開発などでした。
例えば、ミュージシャンの楽曲プロモーションで、プロジェクションマッピングを使って映像だけでライブして、それに合わせて振るとリズムゲームみたいに遊べるサイリウムアプリの開発とか・・・。環境問題をテーマにしたインスタレーションで、iPad25台を大きなディスプレイに見立てて映像作品を流すアプリとか・・・。

ーそれは、お客さんによって幅が広くてかなり大変そうですね。

普通開発は何か月とかかかるんですが、大体その仕事では二週間後とかでした(笑)

ーそんな短いスパンで!?

でも派手な世界で面白かったです。新しいことをやりたい!というお客さんが多かったので、実際作ることが仕事なのではなくて、問題を解決することが自分の仕事なんだなと感じていましたね。
技術は、解決できることが多いと思っています。『どうやって課題解決をするか?』の部分で、技術というのは自分にとっていいことだなと思っていました。
そのスタンスは崩さずに、もうちょっと技術を武器にして、成果を感じる課題解決できるようなことやりたいと思うようになりました。

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課題に囲まれて、生活しているということ

ーそこからトラスに入社された、決め手は?

転職活動中に熱心に声をかけてくれていた会社の中で、一番心動かされたのがトラスでした。特に建築業界に興味があったわけではないんですが、久保田から建材は紙カタログを使って選ばれている、という話を聞いて衝撃を受けました。トラスって、解決しようとしている課題がすべての人に関係していますよね。
ふと見ると視界に入るものの中で、建物の割合は非常に大きいです。普段意識することは少ないと思いますが、そういった建物の在り方を変えるということは、人々の暮らしや日本の景観が変わるということですよね。

ー建物はすべての人に必ず関係があることですからね。

建材が課題を抱えている現状は、課題に囲まれて生活しているような感じがして、それに取り組まないのはちょっと気持ち悪いなとすら思いました。自分自身も、将来家を建て替えたいと思っているんですが、その時にいい材料を使って効率よく建てられた家に住みたいですし、ほとんどの人がそうだと思います。そういう要望が叶えられた未来と、叶えられない未来だったら、目に見えて違う景色が広がっているのでは、と思います。そのミッションの大きさにロマンを感じました。

劇的に変わるポテンシャルのある業界

もう一つ決め手として大きいのは、自分がずっと開発をやってきて、全体を俯瞰してみて、エンジニアの世界で起こった変化と今後の建築業界に起こるべき変化を想像できたということです。

ー業界の変化、ですか。

エンジニアは昔IT土方と呼ばれていて、その頃はあまり良くないシステムが高い値段で売られていました。消耗品のように使われることが多く、大半の人にとって今より大変な職業というイメージでしたね。過労とか病みやすかったりとか、そういう職業でした。

ーそうだったんですね。今はエンジニアさんにそういったイメージはあまり無いですよね。

そうですね。そこから、エンジニアは早い段階でITの恩恵を受けて、働き方や働く人の種類、そのプロダクトまで色々変わりました。
例えば、物が生まれるまでのプロセスがシンプルになりましたし、専門的な知識を簡単に調べられるようになりました。あとは、不備を起こしにくい仕組みができたり、情報共有が簡単にできるようになったり。気づいたら、若くて元気なエンジニアが増えたなと思います(笑) おかげさまで、昔はなかったサービスが今は沢山ありますよね。
建築業界で今変えるべき事が多いということは、エンジニアの世界に起こったそういう変化がまだ起こりきっていないということだと思います。その変化が起こった後の世の中が楽しみです。働き方も、働く人の種類も、プロダクトも全てが劇的に変わるポテンシャルがあるということですから。

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ーそういった変化が想像できる、大きい課題があるというのはやはりプロダクトも作り甲斐がありますよね。

そうですね。現状、トラスはエンジニア少ないですし、正直技術を伸ばすとか、技術にどっぷり触れるとかそういった環境ではないと思います。やはり作ろうとしているプロダクトに、魅力と可能性の大きさを感じて仕事をしているので、自主的に勉強できる人には勉強がしやすい環境とは言えるかもしれないですね。プロダクトを作ることに没頭するというより、何のために頑張るか、が重要です。

ー実際に建築業界は課題を抱えているなと実感した出来事などありますか?

紙カタログの話はもちろんそうですし、設計した時点では値段がわからなくて、予算が先に決まって、それに合わせて作るとか。開発の世界でもそういうことがあります。作る時に、これくらいの時間がかかるだろうと見積もるんですが、見積もった時間内に終わらなくなって帳尻をあわせるみたいなことが。開発の世界では、そういった帳尻合わせで出来上がったものは出来が良くないことが多かったですね。

ー何度も見積もりをし直すことになりますよね。

例えば、建設現場でトラス使ってみるとなって、見学にいったんです。その時にお客さんに、『ここで使われてるタイルを別のものに変えてほしい』と言われたらしいんです。その時は、その場にメモが無かったので、建設現場にあったサンプルのタイルの裏にメモ書きしたらしいんですが、結果そのタイルが紛失して材料を間違える、という問題が起こっていたりとか。ケガ人が出てスケジュールに遅れが出そうだとか。
エンジニアの世界でもそういった炎上案件みたいなことがあるんですよね。でも、今は昔よりだいぶ余裕を持って働けていますし、トラブルは劇的に減ったと思うんです。
僕は今、15年前の開発の現場を思い出すと、すごい不便だったなと感じます。
昔のエンジニアは不幸だったな、と今の僕が思っているように、未来の建築業界の設計者さんたちに同じようなことを思ってもらうためには、トラスのようなサービスが普及することが必要だと思っています。

課題だけが共有されていて、やり方は任されている

ー岩瀬さんはトラスに入社してからどのような業務をしてきましたか?

入社したタイミングでシステムのリプレースの話があって、そのリプレースに関してインフラ、サーバー側、フロント側の開発に企画、設計、開発、テストまで全て担当しました。当時4人エンジニアがいたのでもちろん一人で全てやった訳ではないですが、システム開発に関しては少なくとも全ての決定に関わったし、実装も全領域に対して参加しましたね。その後の機能追加、改善なども。
現在は、パートナーのハウスメーカーやゼネコン、建築設計者さんに業務の実態や要望をヒアリングしに行ったり、建築業界の人と直接コミュニケーションを取りつつ、社内のビジネスチーム、データベース構築チームともコミュニケーションをとり、技術選定から仕様決定、実装を担当しています。

ートラスでの働き方はどういった感じでしょうか

中で働いている人の観点で言うと、かなりの裁量を与えられていることは魅力ですね。
裁量労働制という制度が取られていますが、契約上の話だけじゃなく、本当に裁量を持たされています。勤務時間や勤務場所などの労働条件の話だけではなくて、どういうものをどういう方法でどういうスケジュールで作るか、を全て自分たちで決めているので・・・。課題だけが共有されていて、やり方は任されているという印象です。
会社が未成熟だからルールや文化がまだ育っていないという面もあると思うんですが、無駄なルールや文化を作らない人たちが集まったという面もあると思っていて、働く環境として面白い所だと思いますね。

ートラスサービスを作るにあたって、大切にしていることなどありますか?

課題の本質を想像することを大切にしています。
建物を建てるときに踏む工程って、とても複雑な業務だと思っていて・・・。
あとで読むために残しておく、建物の設計図書というものがあります。僕も見て中身はそんなにわかるわけではないんですが、ものすごい情報量なんです。設計って、そのパッと見なにがなんだかわからない複雑で膨大な情報を、一個一個決めているんですよね。
僕たちは、設計者さんたちがおこなう、そういった複雑な作業を簡単にする、ということをやろうとしています。しかもそれが、自分のよくわからない領域のものだからこそ、実際に困ってる人たち、業界で働く人たちとコミュニケーション取りつつ、何があったら変わるのかを十分に想像しなきゃいけないんです。課題の本質を想像する、それって難しいし、とても大切なことだと思っています。

ー今サービスもどんどん進化していってますが、やりがいを感じるのはどんなときですか?

もちろん実務で困っている人の役に立てたときや、そういったレスポンスをいただいたときは嬉しいです。仕事も楽しくできていますし。でも、正直やりがいより歯がゆさのほうが感じています。まだまだこれからだな・・・!と思っています。トラスを使うことで効率化、最適化されて建った建物が一つ二つと増えていって、多くの建物とそれを使う人々に影響を与えたと実感できたら、本当に大きなやりがいを感じられると思いますね、その時が楽しみです。

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より快適な建物を、身の丈に合った値段で

ーこれから、トラスのサービスをどんな風にしていきたいですか?

今のトラスは、建物を建てる工程の一部でしか関われていないので、全面的にトラスを使って建ちました!という建物が出てくるようなサービスにしたいですね。
また、革新的であり、従来の人たちにも使われやすいサービス、でありたいです。
IT業界ではないので、今までのやりかたが染み付いてる職人さんが沢山います。そういった人たちのやり方を変えるって、すごい大変だなと思っています。新しいやり方でやっていくんだ!っていう革新的な人たちに認めてもらうことも、なんで変えなきゃいけないの?って思っている人たちに、使ってみたら便利じゃん!って思ってもらうことも、どちらも大変だと思うんですけど。

ー将来的に、トラスでどんな世の中にしていきたいですか?

建築業界て働く人と、その建物を使う人がハッピーになる世の中になってほしいですね。
メーカーさんが頑張って、毎年新しい建材作ってるんですよ。その建材には今までになかった機能があったりとか、生活を快適にするための工夫が詰まってるはずなんです。ただ、そういったものは今までちゃんと選ばれなかったり、探すのが大変だったりするので使われないんですよね。それが、設計者さんが作ったり値段を決めたりするプロセスの生産性が上がって効率が良くなれば、労働環境も変わって、お給料もあがってハッピーですよね。さらに、工夫が凝らされた建材で適切に作られた建物が安く建てられたら住む人もハッピーですし。

日本の景観ってあんまり美しくないと思うんですよ。道路もつぎはぎで、お年寄りは地震がきたら崩れそうな古い木造建築に住んでたりとか。
いい住まいに住む事って、贅沢品のイメージがあるんですよね。ハードルが高い。お金がない人が住む家となったらぼろ屋だったりしますよね。そうではなくて、新築だけど安い身の丈に合った家があってもいいと思うんです。そのハードルが下がったら、建物を作る人も住む人もハッピーですし、景観もよくなっていくと思います。工夫が凝らされた建材を適切に選ぶことができて、より効率的なプロセスを踏めれば生産性もあがり、今より安く快適な建物が作られると思っています。
いろんなもののハードルを下げていくということだと思うんです。建材選びの中でいえば、カタログ持ってなきゃいけないし、置く場所も必要で、調べるときにはその本棚に行って手に取って・・・そういういくつもあるハードルを取っ払わなきゃいけないんです。ハードルだと思うもののすべての高さを、下げることをしていきたいですね、トラスで。

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