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星ヶ丘高校吹奏楽部の物語(8)

美紅は早苗先輩と一緒に帰っていた。

「美紅ちゃん、昨日里愛ちゃんに話を聞いたんだけど、なんて言ったと思う?」

「............わからないです。」

「美紅ちゃんって、中学時代に里愛ちゃんじゃない別の友達と里愛ちゃんのことが気に入らないって悪口を言ったことあるよね?私が、なんでこのことを知ってると思う?」

「...................」

「それは、里愛ちゃんから聞いたから。」

「なんで、、、そんなことを里愛が知ってるんですか?」

「たまたま話してるところを聞いたんだって。」

「え..................」

「里愛ちゃんが言ってること本当だよね。」

「...............................................................はい。」

「それって言っていいことだと思ってるの?」

「いいことじゃ................................ありません.......................」

美紅は、言葉を絞り出すように言った。すると早苗先輩は、

「なんでいいことじゃないってわかってるのに里愛ちゃんの悪口言ったの?」

「それは.................................................里愛が.........................................................」

「里愛ちゃんが?どうしたの?」

「里愛が..........里愛は初心者だったのに、経験者の後輩に偉そうにしていて腹が立ったんです。」

「だからってそんなことしていいの?」

「よくないです。」

「わかってるのにやるのはいけないことなんだから、ちゃんと里愛ちゃんの気持ち考えた?」

「考えてなかったです。」

「明日、ちゃんと里愛ちゃんに謝って。」

「はい......................。」

「いけないことがちゃんとわかったならいいけど、今度からはちゃんと相手の気持ちを考えて行動するようにしてね!」

「はい。すみませんでした。」

美紅と早苗はそう言って帰っていった。

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~登場人物紹介~

星ヶ丘高校吹奏楽部

<3年>
田中早苗(トランペット・パートリーダー)

<1年>
佐藤美紅(トランペット・仮)