トランペットちゃん

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星ヶ丘高校吹奏楽部の物語(12)

早苗先輩は自己紹介のあと、この吹部で配られている音階、基礎練の楽譜を配ってくれた。美紅は体験練習のときに教えてもらっていたのですぐに吹くことができた。しかし太郎ははじめて吹くため、3年生の山田奏楽先輩から教えてもらっていた。太郎も経験者らしく奏楽先輩から教えてもらうとすぐ吹くことができていた。美紅は太郎とまだ1回も話したことがないのだった。同じ学校ではなかったため接点がない。太郎は近寄りがたい雰囲気を出しているため美紅は声をかけられずにいた。美紅は早苗先輩に、里愛は実子先輩に

    • 星ヶ丘高校吹奏楽部の物語(11)

      美紅は実羽とわかれてトランペットの場所に行った。トランペットは中学の時も毎年人気だった。この高校でも人気らしい。なので、美紅は列に並ばないといけなかった。 やっと美紅の番になった。早苗先輩が待っていた。美紅は、 「1年1組佐藤美紅です。よろしくお願いします。」 と、あいさつをした。 「美紅ちゃんよろしくね。」 早苗先輩が言ってくれた。早苗先輩が楽器を渡してくれた。 「美紅ちゃんは、経験者だから音階吹けるよね?」 「はい。」 「じゃあ吹いてみて!」 「ドーレー

      • 星ヶ丘高校吹奏楽部の物語(10)

        美紅と実羽は2人で教室に戻った。美紅は、里愛も白井先生に入部届を出したかどうか気になった。しかし美紅と里愛は同じクラスではないため部活の時間にならないとわからないのだった。直接里愛のクラスに行ってもよかったのだが、もうすぐ2時間目のチャイムがなるため里愛のクラスには行けなかった。 「キーンコーンキーンコーン」 ようやく、美紅が楽しみにしていた部活の時間になった。 「実羽、音楽室行こ~」 「うん!」 2人は音楽室に向かった。 音楽室に着いた。里愛はもうきていた。里愛

        • 星ヶ丘高校吹奏楽部の物語(9)

          やっと問題が解決した。私(早苗)は、疲れていた。でも、これからの仲間になるであろう2人の問題が解決してよかったという気持ちもあった。 今日は、部活の入部届を出せる日だ。美紅はお母さんにハンコをもらった入部届を通学カバンの中に入っているお気に入りのファイルに入れた。今日は午前中に授業を受けて、午後から部活だ。美紅は早く部活の時間になってほしいとますます思った。 高校に着いた。美紅は、1年1組の教室に入った。美紅の机の近くに高校に入って、仲良くなった鈴木実羽がいた。 「おは

        星ヶ丘高校吹奏楽部の物語(12)

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        • はじめて小説書いてみます
          12本

        記事

          星ヶ丘高校吹奏楽部の物語(8)

          美紅は早苗先輩と一緒に帰っていた。 「美紅ちゃん、昨日里愛ちゃんに話を聞いたんだけど、なんて言ったと思う?」 「............わからないです。」 「美紅ちゃんって、中学時代に里愛ちゃんじゃない別の友達と里愛ちゃんのことが気に入らないって悪口を言ったことあるよね?私が、なんでこのことを知ってると思う?」 「...................」 「それは、里愛ちゃんから聞いたから。」 「なんで、、、そんなことを里愛が知ってるんですか?」 「たまたま話し

          星ヶ丘高校吹奏楽部の物語(8)

          星ヶ丘高校吹奏楽部の物語(7)

          「ふーん。そんなことがあったんだね。美紅ちゃんは里愛ちゃんの悪口を言っていることを気づかれてないって思ってるんだね。美紅ちゃんにもう1回話を聞いてみるね。里愛ちゃんも無視したりするのは、見ていてよくないことだからやめてね。」 「はい。すみませんでした。美紅との話よろしくお願いします。」 そう言って2人は別れた。 今日は体験練習日最後の1日だ。私(美紅)は、星ヶ丘高校吹奏楽部に入部しようと思っている。早く入部届を出したいが、入部届を出すのは体験練習の翌日と決まっているため

          星ヶ丘高校吹奏楽部の物語(7)

          星ヶ丘高校吹奏楽部の物語(6)

          「うーん…...里愛ちゃんに、美紅ちゃんが無視するようなことをしたり、里愛ちゃんが嫌だなと思うことをした覚えってある?」 美紅はそんなことは心当たりがない。 「私は、中学のときも含めてそんなことは心当たりないです。」 うーん.......だったら美紅ちゃんが気づいていないだけなのかなぁ。 「美紅ちゃんが心当たりないなら、里愛ちゃんに話を聞いてみるしかないよね。私、帰りに里愛ちゃんに話を聞いてみるね。」 「早苗先輩、ありがとうございます。迷惑をかけてすみません。」

          星ヶ丘高校吹奏楽部の物語(6)

          星ヶ丘高校吹奏楽部の物語(5)

          美紅は、家から持ってきたマイトランペットを使って基礎練、音階などを吹いた。今、星ヶ丘高校吹奏楽部で練習している曲は、Paradise Has No Border(東京スカイパラダイスオーケストラ)だ。美紅は、この曲が大好きだ。その理由は、トランペットのメロディー、ソロがかっこいいからだ。高校の受験勉強の合間にいつも聴いていた。その曲を星ヶ丘高校で演奏できると知って、美紅はとてもワクワクしてきた。今日は、その曲を先輩たちが吹く合奏の見学ができる。そのことを早苗先輩から教えてもら

          星ヶ丘高校吹奏楽部の物語(5)

          星ヶ丘高校吹奏楽部の物語(4)

          今日は、土曜日のため、午後からの星ヶ丘高校吹奏楽部の体験練習だ。体験練習も残り、あと今日を含め2日しかない。美紅は、やっぱり憂鬱な気分だった。それは、中学時代に仲のよかった里愛に冷たい態度をずっと取られているからだ。美紅は、その理由を何回も考えるが、理由がわからないままである。部屋でそんなことを考えながらも、今日の体験練習のことを考えている。 「今日も里愛にあんなあんな態度をとられるのかぁ。」と。 第一に美紅は、里愛の気に障ることは中学時代、していないはずなのだ。モヤモヤ

          星ヶ丘高校吹奏楽部の物語(4)

          星ヶ丘高校吹奏楽部の物語(3)

          今日も、星ヶ丘高校吹奏楽部の体験練習3日目だ。昨日のことを思い出して、美紅は憂鬱な気分になった。そんなことを思いながらも体験練習にきていた。 「おはようございます。」 「美紅ちゃん、おはよう。」 いつも1番に気づいて、声をかけてくれるゆかり先輩だ。 「いつも声をかけてくださって、ありがとうございます。」 「美紅ちゃんもいつもあいさつをしていてえらいわね。この調子で頑張ってね。」 「はい、入部したいと思ってるので、そのときもよろしくお願いします。」 美紅はゆかり先

          星ヶ丘高校吹奏楽部の物語(3)

          星ヶ丘高校吹奏楽部の物語(2)

          今日は、星ヶ丘高校吹奏楽部の体験練習日2日目だ。私は、昨日と違いワクワクした気持ちで音楽室のドアを開けた。やっぱり、昨日早苗先輩からゆかりと呼ばれていた先輩が1番に気づいてくれた。 「美紅ちゃんだったよね。おはよう。」 「ゆかり先輩、おはようございます。今日もトランペットのところに行ってきます。」 「いってらっしゃい。今日もがんばってね。」 「はい。」 そういって美紅は、早苗先輩たちのいる場所に行った。 「早苗先輩、おはようございます。今日もよろしくお願いします。

          星ヶ丘高校吹奏楽部の物語(2)

          星ヶ丘高校吹奏楽部の物語(1)

          今日は、待ちに待った星ヶ丘高校吹奏楽部の体験練習日だ。私は、ドキドキしながら、音楽室のドアを開けた。 「こんにちは。」 中にいた先輩が気づいてくれた。 「こんにちはー。あなた見学者だよね。」と 「あ、はい。」 私は、安心した。「怖い先輩じゃなくてよかったー」そう思った。私は、吹奏楽部には小学生のときから入っている。担当楽器は、トランペットだった。 「あなた、初心者?それとも、経験者?」 「経験者です。小学校のときから吹部で、トランペットやってました。」 「早苗

          星ヶ丘高校吹奏楽部の物語(1)

          トランぺットの練習&手入れ

          私は、トランペットの練習をするときには、まず、手入れをしています。 〈いつもしている手入れ〉 ①ピストンにバルブオイルを差す。 ⇩②チューニング管などにグリスをぬる。 次に私は、音階などの練習をします。 〈曲の練習前にいつもする練習〉 ①学校で配られている音階と基礎練習をする。 ⇩②ロングトーンをする。 ※管があたたまっていなければ①、②を繰り返す。 管があたたまった➡チューニングをする。 ⇩曲の練習に入る。 〈曲の前の練習をするときに気をつけていること

          トランぺットの練習&手入れ

          楽しかった合宿

          毎年5月~6月に市内の小学校の吹奏楽部が2~3校少年自然の家に集まって1泊2日交歓合宿をします。各部屋に各学校3~5人ぐらいずつ集まります。 交歓合宿の予定1日目は入所のつどいをしてパート練習をして合奏をします。また、夜に交歓会をして他校の人達と交流します。 2日目はまず、朝のつどいをします。そして、退所点検をして野外散策に行きます。野外散策が終わったら退所のつどいをして退所します。 交歓合宿の感想私は、この交歓合宿が毎年楽しみです。その理由は、他校の人達と交流ができ、

          初めてトランペットを吹いた日のこと

          私は、3年生の時から小学校の吹奏楽部に入っています。初めて吹いた時は、ベルから息の音が出るだけでした。 練習日はまず、トランペットのスペースに行きトランペットの先輩方から音の出し方教えてもらいながら吹いていました。何回も練習しているうちに息の音から「ブーブー」といった音が出せるようになりました。そこから音階やピストンの運指などを教えてもらいました。1番初めに吹いた曲は、かえるの合唱です。 私の学校の吹奏楽部では、自分の担当楽器で音階か、かえるの合唱が吹けるようになったら先

          初めてトランペットを吹いた日のこと

          トランペット日記、はじめます

           新型コロナウイルスの影響で再び休校になりました。学校の吹奏楽部の練習に行きたくても行けない毎日です。なので、お父さんに買ってもらったトランペットと曲集を使って練習しています。その中でも私は、夏祭り(破矢ジンタ)と花は咲く(菅野よう子)が好きです。 私が、noteを始めた理由は、高校生までにいいトランペットを購入したいからです。6年生になってパートリーダーをやりたかったのに、新年度は、まだ1回も練習ができていないのでとても悲しいです。私の学校は、3年生から吹奏楽部に入部でき

          トランペット日記、はじめます