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#43 こころの拠り所

『◯◯ロス…💔』
最近よく使われる表現だが、只今の私はまさにそれに当てはまる。大好きだったTVアニメ『響け!ユーフォニアム(第3期)』が、とうとう最終回を迎えてしまったのだ。吹奏楽部に青春を捧げる高校生たちの物語は、若かりし頃の自分達の部活動と重なり、その世界観にどっぷりと引き込まれた。
 
 原作をあらかじめ知った上で、アニメ化を楽しむこともある。しかし『響け!ユーフォニアム』に関しては原作を読まずアニメ先行だったため、物語の結末をを知らないまま長年視聴を続けて来た。第1期から第3期まで、その間に映画化なども含めながらストーリーは展開する。主人公を取り巻く吹奏楽部員ら、高校3年間にわたる彼らの成長が感動的に描かれる物語。 
 アニメがだんだん最終話が近付くと、それこそ物語の結末が気になって仕方がない💦ドキドキ…モヤモヤ…波乱の展開にもう耐えられないっ・・・
 『こうなったら先に小説を読んでしまおう。そして落ち着いて最終話を鑑賞しよう❣️』
こんなの御法度かもしれないが😅💦私の心はもう止められなかった。勝手に期待の結末を予測している私。たとえ先読みしてそれを知ってしまったとしても、アニメ放送を観ながら泣く自信は十分にあったのだ。

 さっそく電子書籍で購入し、アニメ最終話のあたりに的をしぼった。いざクライマックスのページへ・・・。
『あ〜、やはり結末はこれに限る。私も満足❤️これで安心してアニメ終盤を楽しめる☺️』

 そして迎えた放送日。期待のシーンへと物語は進んでいく。
『もう泣く準備をしてるのか?』
と、横から夫に笑われている。鑑賞に集中している時にはどうか声をかけないでくれ!そう思いながらクライマックスに差し掛かった時・・・。
 
『あれ?原作と真逆⁇』
深夜に衝動買いした電子書籍、眠気マナコでうっかり読み違えていたのかと、頭の中に『???』が何度もリピートする。ポカンとしながらも物語は進行するが、登場人物らがそれぞれの思いを胸に泣きじゃくるシーンに差し掛かると、原作と真逆の展開であるにもかかわらず、感動のあまり涙なしに見ることができなかった😭

 放送が終わってしばらくは頭が混乱していた。『なんで⁇』とぐるぐる頭の中を渦巻く『⁇』たち。本作の公式『X』を開き、情報を拾ってみたところ、制作会社は原作者の了承を得た上で、このように改編していたことがわかった。
 たまに耳にすることがある。『アナザーストーリー』という言葉。原作のままでもとても良かったが、このアナザーストーリーによって、原作と同等、もしくはそれを上回る感動を覚え、私は大いに涙を流していた・・・。

 『響け!ユーフォニアムロス…💔』
最終回の放送が終わり、心の隙間を埋めるべく、note内で本作を評価している方の見解をたくさん読ませていただいている。皆さんの物語に対する考察はとても興味深く、それぞれ熱い想いがあふれている。私のロス感が癒されるまで、たくさんの方々の考察を『こころの拠り所』とさせて頂こう。



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