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リコ・キューン(ロータリートランペットの楽器選定)

先日新宿のドルチェ楽器さんで生徒さんの楽器選定をさせていただきました。

今回はC管のロータリートランペット。

ロータリーはピストンと違ってあまり市場に多く出回っているわけではないので、まず何が置いてあるかどうか。入荷するかどうかの確認が必要です。
ドルチェさんにはドイツのリコ・キューンというブランドのが2本ありまして、生徒さんと試奏させていただきました。来月にはレヒナーが入るようですよ。

正直、リコキューン吹いたことなかったのですが、1音出しただけでその響きの豊かさと柔らかさに驚きました。これはすごい。

欲しい

…生徒さんの楽器選定はこれまでも沢山させていただきましたが、結構な頻度で「欲しい」と思ってしまう自分がいて、いやいや、生徒さんの楽器を選んでいるのだろう自分、と必死に言い聞かせてます。楽器屋さんて怖い。

選定は、生徒さん自身が試奏するのも大切ですが、客観的に聴くとまた違った印象を受けたり、確信が持てたりするので2本の吹き比べを聴いてもらいました。あまりに吹きやすかったのでオネゲルの「イントラーダ」の最初から半分くらいを2回通してみたのですが、初めて吹いた楽器なのにどのようにコントロールすれば鳴るのか、当たるのかがわかってしまう自分がいて、吹きやすいを超えて

欲しい

と思ってしまう自分がいて一生懸命欲望を飲み込みました。


リコ・キューンはマウスパイプシャンクがスタンダードなピストントランペットと同じサイズなのだそうで(それにしては若干奥までマウスピースが入った気がしますが)、もしかするとそれによる抵抗感の違和感のなさが吹きやすさの理由のひとつなのかもしれません。

ということで、生徒さんもとても気に入られて、ご購入されました。おめでとうございます!僕も欲しい!

楽器の出合いは一期一会。欲しい時に欲しいと思ったものに出会えるかわかりませんし、今回のようにそれまで知らなかった楽器の素晴らしさに出会うこともあります。僕も最初からシャーゲルが欲しくて購入したわけではなく、先代の楽器がだいぶ古くなってきたなー、ガタがきはじめてるなー、思っていたタイミングでの偶然の出合いでした。

レッスンにいらしてくださる方は特にですが、今回のように僕は随時楽器選定を承ります。音楽教室の生徒さんだけでなく、これまでにツキイチレッスンやツキイチアンサンブルにご参加された方や何かしらのレッスン等をさせていただいた方もお気軽にご相談ください。

7月に入るとBachバック製品がまた値上がりするみたいですね!今のうちに購入するのがチャンスかもしれませんよ。


荻原明(おぎわらあきら)

荻原明(おぎわらあきら)です。記事をご覧いただきありがとうございます。 いただいたサポートは、音楽活動の資金に充てさせていただきます。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。