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東京佼成ウインドオーケストラ定期演奏会

東京佼成ウインドオーケストラ定期演奏会に行ってきました!
佼成ウインドは当然のことですが吹奏楽をやっている人なら誰もが知っている、そして憧れの吹奏楽団ですが、東京音大吹奏楽アカデミー専攻に講師として携わることになってからは、同じ講師に佼成ウインドのクラリネットの原先生、ティンパニの坂本先生がいらっしゃり、仲良くしてくださっていることからますます身近な存在に勝ってに感じています。

しかも今回の定期演奏会の指揮者は、吹奏楽アカデミーの合奏や指揮法の授業でお世話になっている横山奏先生。佼成定期初出演だそうで、これはもう行かない理由がありません。
ということで発売開始日にすぐチケットを手に入れ、楽しみにしていました。

プログラムは、全曲吹奏楽オリジナル作品。

幻想/A.コスミッキ
プスタ/J.ヴァンデルロースト
ブリュッセル・レクイエム/B.アッペルモント
交響曲第6番「コッツウォルド・シンフォニー」/D.ブルジョワ

アンコール:
デリー地方のアイルランド民謡(ロンドンデリーの歌)/グレインジャー

というプログラムでした。

個人的には昨年、指導にお邪魔した吹奏楽団でブリュッセル・レクイエムの(練習時の)棒を振ったので、楽しみにしていました。また、横山先生と以前お話ししていた際、コスミッキの「幻想」を大変強く推されていまして、初めて今回聴きましたが、テンポも曲想もバンバン変化するすごい曲でしたが、聴いてるほうはとても楽しめました。後半のシンフォニーも初めて聴いたのですが、元々管弦楽のために書かれた作品だからか、吹奏楽の枠を超えたシンフォニックなサウンドが鮮やかでした。

すべての作品は素晴らしい完成度でしたが、個人的には横山先生の作り出すプスタが圧巻でした。この作品は確か僕が中学生の頃に大人気になった曲で、コンクールやコンサートで中高生がとてもたくさん演奏していますが、音源以外でプロフェッショナルな吹奏楽団の演奏を聴くのが初めてでした。

東ヨーロッパの舞曲ならではのシンコペーションを多用したアクセントやフレーズの取り方が絶妙で、こんなにも立体的な作品だったのかと新鮮な気持ちで聴くことができました。

横山先生の作り出す音楽は、吹奏楽アカデミーの授業でも感じていますが、端正で清潔感のある作りと、優しい歌心を持っている一方で、良い意味で遊び心を忘れない少年のようなところが垣間見えることもあって、すごく好きです。

佼成ウインドは管打楽器の良いところが凝縮された素晴らしいアンサンブルを楽しませてくださいます。今後の演奏会も楽しみです。


荻原明(おぎわらあきら)


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