多分ツイッターに来るモキュメンタリーCMの未来

モキュメンタリー【mockumentary】
《mock(まがいもの)+documentary(実録)から》ドキュメンタリーの手法を用いて、事実であるかのように表現されたフィクション作品。また、その手法。フェイクドキュメンタリー。

モキュメンタリーの意味・解説、Weblio辞書デジタル大辞泉

 今後ツイッターではモキュメンタリーの手法を用いたプロモーション、「モキュメンタリーCM」、「モキュメンタリー・プロモーション」とでも言ったものが広まるのではないかと思う。このことは、最近バズったZ李氏のバイク泥棒大捕物劇を切っ掛けに考え始めた。

参考:Z李さん、盗まれてヤフオクに転売されたバイクを取り戻すことに成功

 あの騒動の中で、タンクにプリントされた「新宿租界」のロゴがバイク泥棒特定の決定的証拠になったとの話しが出てきたのだけど、あの捕物劇に興味を持った人間の多くにとって、「新宿租界」というのは謎の語だったはず。かく言う自分も「新宿租界」って何だろうと思ってググり、それがZ李氏の運営する公営ギャンブル情報提供サービスのことだと知った。

 正直、この件が無ければ生涯知ることのなかった情報だろうと思うが、そもそもこの大捕物劇が、読者をこの行動に誘導するため企図されたものだったとしたらどうだろう。

 筆者などは、まさにこのモキュメンタリーCMにきっちりはまったターゲットということになるw

 そして、この可能性について更に考えさせられたのが、昨日12月16日のツイッター上で繰り広げられた、ドンペンが降板し、新キャラクター「ド情ちゃん」に代わるというドンキホーテの騒動。筆者もこの騒動に関心を引かれ、結果、ドンキホーテのプライベートブランド「情熱価格」を知ることになった。

参考:ドンキの看板「ドンペン」引退“撤回” 一時Twitterトレンド1位、社長も参戦などSNSでは騒動に

 多くの人々がドンペンくんの運命を案じる中、ツイッター上でライブ的に展開され、めでたくドンペン続投の結末に観衆が胸を撫で下ろしたこの騒動、実は最初からシナリオのあるモキュメンタリーだったとしたらどうだろう。

 筆者も含め、この事の顛末をハラハラしつつ見守った人々は、きっちりモキュメンタリーCMにもハマったことになるw

 もちろん、ここに例示した最近の2つの騒動が真実のライブであったのか、プロモーションのために企画されたモキュメンタリーであったのか、筆者に本当のところは分からない。ただ、実際にシナリオ有りでそのようなモキュメンタリーを企画し実行しても、やはり多くの注目を集めるであろうし、そのバズによる宣伝効果は普通にツイッター上で広告ツイート配信するより圧倒的だろう。

 であるなら、これらの騒動を見て当アカウントと同じような考えを抱き、かつ当アカウントなどより圧倒的に高い行動力を持つ広告マンたちが、今後多くのモキュメンタリーCMを作り、ツイッター上で上演していく未来は十分にあるかも知れない。

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