スペイン1

感覚で打っているように見えて、実はしっかりと意識しているバックハンド

日本でもストローク力に魅せられて多くのファンがいる中で惜しまれながら引退したスペインのダビド・フェレール氏と、トップジュニアとして活躍し今はプロの舞台でまずはTOP100を目指すニコラ・クン選手の3年前(2016年)オフシーズン期間に訪問した際のトレーニング動画の一部です。実際にコートの中に入らせてもらって撮影しましたので、身近で分かりやすいと思います。

今回は両選手がストロークでも非常に得意としているバックハンド。見ていてもあまりミスをする感じがしないくらい簡単に打っているように見えます。トレーニング合間の休憩中に、どうしてもバックハンドショットについて両選手の考えを知りたくて質問した事を今でも覚えています。単刀直入に、「なぜそれだけバックハンドが安定して打ち続けられるのか」。見ていても、何か体が勝手に反応して無意識に「感覚」で自由自在に打っているようにしか感じられなかったからです。

ところが、驚いたのが両選手から全く同じ答え(意識している部分)が返ってきました。それが、「毎回、バックハンドはあまり前へつっこむような体重移動を意識し過ぎずに、常に右足(右利き選手の場合)をボールへ踏み込む意識」(*相手ボールが深かったり時間が無い場合はもちろんオープンのままで返球)。基本中の基本の動作なのかもしれませんが、それ(右足踏み込み)を意識して上記動画を見て頂くとしっかりとした「体の軸」のもと安定したボールを打ち続けているのがよく分かります。それプラス、試合で実行するしないにかかわらず少しライジング気味で少々無理をする形でも右足を踏み込んで打つバックハンドは低年齢期からのラリー練習に取り入れが方が良いとも言っていました。特に彼らのメインサーフェスであるクレーコートは非常に跳ねる為、毎回下がってバックハンドのボールを処理していると相手に打ち込まれるだけで何もできないという考えがあるようです。体格が大きくなってきてから実践に活用できるための準備でもありますね。是非取り入れて頂きたいバックハンドのトレーニング(意識)動画でした。


ヨーロッパテニス留学(遠征)HP http://www.masato-sugita.com/index.html
お問い合わせ先 masato.sugita824@gmail.com(椙田/スギタ)

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