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「学ぶ人の質問をしているだろうか? 批判する人の質問になってはいないだろうか?」 #011

 「たとえ無意識でも、自分に問いかける質問次第で、我々は『学ぶ人』にも『批判する人』にもなれる。そして『学ぶ人』の状態のときに、我々は大きな効果を生み出せる人間になれる。」(「<新版>すべては『前向き質問』でうまくいく」 マリリー G. アダムス著)

 今、自分にどんな質問をしているだろうか? 筆者は、質問は大きく2つの種類、『学習者の質問』と『批判者の質問』に分けられるという。どちらを問うかは、自分が選択できる。この質問が行動を決める。ベン・ナイトを主人公とする物語を通じて、誰しもが直面する仕事や結婚生活で起こる出来事をどう『前向き質問』で乗り越えるのかを具体的に示している。

 誰しもが無意識に、『批判者の質問』をすることがあると、主人公のエグゼクティブ・コーチであるジョセフは言う。

「誰のせいだろう?」
「私の何がいけないのだろう?」
「どうしてこんなに失敗ばかりするのだろう?」
「どうすれば自分が正しいと証明できるだろう?」

 確かに、どれも頭によぎったことがある。とても窮屈。閉塞感でいっぱいになり、身動きができなくなる。これを『学習者の質問』をするとどうだろうか。

「何が起きたのだろう?」
「この件で役立つことは何だろう?」
「私は何を望んでいるのだろう?」
「私は何を学べるだろう?」

 前向きになる。新しい選択肢、可能性を見出してくれる。
 私たちは、いつも、『学ぶ人の道』と『批判する人の道』の間で選択を迫られている。必ずしも、自分に何が起きるかは選択できない。ただ、起きていることに対して自分が何をするかは選択できる。

 著者は、『批判する人』になってしまいそうなときは、次の質問をするとよいという。
「私はどんな思いこみをしているだろう?」
「他のどんな考え方ができるだろう?」
「相手は何を考え、何を感じ、何を必要とし、何を望んでいるのだろう?」

 自分自身 『批判者の質問』をしたらすぐに気がつくよう、早期警戒システムを整備しようと思う。

(更新:2023.11.25)


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