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【インタビュー記事】第3回『著者の舞台裏』ゲスト:今井孝さん2024.06.08(土)20:00~21:00開催

※この記事は2024年6月8日(土)に開催したXスペース(音声配信サービス)の内容を一部編集したものです。

ゲスト:今井孝さん
1973年に大阪で生まれ、株式会社キャリッジウェイ・コンサルティングの代表取締役。大阪大学大学院を卒業。大手IT企業で新規事業を成功させた後、独立。そのセミナーは10年間連続で毎回300人以上が参加し、累計参加者は6,000人以上。

著書には、ベストセラーの「起業1年目の教科書」シリーズや「誰でもできるのに9割の人が気づいていない、お金の生み出し方」などkindle出版を含め22冊。YouTube登録者1万人超え、X1.8万人。

6月24日発売予定の「いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才」は発売前重版を達成。


1.本や出版について

1-1.本を書こうと思ったきっかけ

とぅるーた 12:15
今井さんが1番初めに本を書こうと思った動機というか、きっかけというか、ストーリーを教えていただきたいです。

今井 孝さん 12:28
昔から1冊ぐらい本を書けたらいいなとはぼんやりと思っていたのですが、実際に本を出したのは起業してから10年ほど経った2015年でした。それまでは自分のビジネスで、裏方というか、主催者として、福島先生をお呼びした講座を10年間ほどやっていました。
徐々に自分でも書きたいなと思うようになり、自分も少しずつ前に出て、セミナーをやるようになったりして、ある時にネタを思いついたんです。

1つは、これは本にするにはあまり適していないなと思ったパロディみたいな内容でした。漫画のパロディ的なもので、出版社が出せないだろうと思って、小冊子を書きました。

それで、本ではなく小冊子だったので、結構気軽に書けました。ものが残らないし。次にもう1冊、次はキンドルで書籍を書こうと思って、それも書いているうちに、これ紙の本でもいけるんじゃないかと思い出して、企画書を出版社に送ったという流れです。

とぅるーた 14:52
それの卵となるのが、起業1年目の教科書ですか?

今井 孝さん 14:59
そうなんですよ。あれのコンセプトの前に、僕が考えたのは、起業の支援をずっとやっていて、みんなくじけているので、そういう人たちを癒すような本を書きたいと思ったんです。
それで、起業家が落ち込んだ時に読む本みたいなテーマで、キンドルという電子書籍を書いて、出版社に持って行ったら、「そうじゃなくて、こちらで書いてください」と言われて、「なるほど」と思ってそちらで書き始めたということです。

とぅるーた 15:57
すごく、今、私的にもすごく勇気をいただいたというか。最初にその小冊子から始めて、そこからキンドルにステップアップして、そこから紙の本に行ったと。そういうところがすごく勇気をいただきました。

今井 孝さん 16:20
ハードル低くなるでしょう。

とぅるーた 16:23
そうですね。でも、キンドル出版するのもすごく大変だと思うんですが、小冊子だったら、なんとか作れそうだなという気がします。

今井 孝さん 16:42
基本、キンドルと小冊子は一緒だし、小冊子の方が多分、印刷屋さんを見つけたりするのって大変で、お金もかかりますね。キンドルの方が多分簡単ですよ。いいところは、キンドルは後方もなく消せるところです。なかったかのように姿を消せるんです。

1-2.本の執筆前後での変化

とぅるーた 17:18
今日も最近キンドル出版された方が参加されているので、多分勇気をいただいたと思います。ありがとうございます。すごくびっくりしました。私もあまり深い話までお聞きできていないので。ありがとうございます。2015年に紙の本で初出版されたとのことですが。

とぅるーた 17:53
本を執筆する前と後でどのような変化があったか、教えていただきたいです。

今井 孝さん 18:06
そうですね、自分の内面の変化は大きかったです。まず、1冊書けるんだという達成感というか、自分の力を感じました。まさにマラソンを走りきれたような感覚で、持続力があるんだと思いました。ブログやメルマガならちょこちょこっと書けますが、それを200ページの本にするのは大変だと思いました。初期の頃はすごく時間がかかりました。もっと薄めて書けばよかったのに、1項目の密度が非常に濃い本を書いてしまったんです。エッセンスがぎゅっと詰まって、『金持ち父さん貧乏父さん』の1冊目がそんな感じだったので、いいなと思って、1行の意味が深いなと思って、あんな本にしたいと思ったんです。

まず自分が書けるんだという効力感、そして出してみてベストセラーになったので、役に立っているんだと思いました。求められるものを書けるんだという自信になりました。あとは、自分のことを紹介しやすくなりました。それまでは、こういう講座をやっているとか、コンサルをやっていますと言っていましたが、こういう本を出していますと言うと、とても自己紹介がしやすくなって、いろんなコミュニティに行きやすくなりました。

その当時、ちょうどオンラインサロンがすごく流行っていて、いろんなところに顔を出して、例えば堀江貴文さんのサロンとかに入って、ホリエモンチャンネルに出られるという話があって、応募して、本を出したばかりだから宣伝もしやすくて、本の宣伝なら出やすいですよね。塾の宣伝やセミナーの宣伝だとちょっと変な感じがしますが、本の宣伝ならやりやすかったです。対外的に自分をアピールしやすくなったんです。

1-3.執筆テーマについて

とぅるーた 22:51
今井さんの執筆テーマとして、ビジネスを楽しみながら実践していくというところが一貫していると感じました。その方法を具体的に分かりやすく伝えるコツについてお伺いしたいです。

今井 孝さん 23:36
まず僕が書きたい本のスタンスとして、基本的には10年、20年、30年後に読んでも古くない内容にすることです。例えば『起業1年目の教科書』は10年前の本ですが、今読んでもそんなに古くないと思います。全部そのようにしており、抽象化しているというか、具体的な事例をあまり出さずに書いています。抽象論で攻めているので古くならないと思います。ただ、あまりにも抽象的すぎるとピンと来ない人もいるので、そこを事例で埋めるという絶妙なバランスが難しいです。

とぅるーた 24:51
そこが絶妙なところをついていて、非常にイメージしやすく、なおかつ本質的なものが詰まっていると思います。

今井 孝さん 25:01
具体的な本、例えばFacebookのマーケティングの本や、Xでフォロワーを増やす方法みたいな本は非常に具体的でわかりやすいですが、僕はもう少し長く売れてほしいと思っています。2、3年で古くなるのは嫌なので、本の中ではFacebookとか具体的な名前はあまり出していません。せいぜいSNSとしか書いていないんです。でも、事例を入れることで具体的なニーズをカバーしようとしています。そういう本を書きたいと思っています。

とぅるーた 26:44
ありがとうございます。FacebookマーケティングやXのフォロワー増やすというのは、ニッチなところになってしまいますね。

今井 孝さん 26:55
ニッチで、1、2年で変わってしまうかもしれません。mixiのマーケティングなんて今は誰もやっていません。僕は本執筆のスピードがそこまで早くないので、古くなる本を書いてしまうと無理ゲー状態になってしまうので、なるべくずっと読まれる本にしたいと思っています。


1-4.執筆と本の刊行までのスケジュールについて

とぅるーた 28:04
たくさん出版されている今井さんですが、企画が決まってから執筆と本の刊行までのスケジュール感を教えてください。

今井 孝さん 28:32
スケジュールは、長いもので2年、短いもので半年です。短いものはノウハウに近い本で、はる出版さんから出している『1人社長の最強の集客術』というのは、集客の4ステップを説いた本で、あれは半年ぐらいで、ガチで執筆したのは2か月ぐらいでした。それはいつも話している内容だからです。

とぅるーた 29:22
講演会の内容を本にしたということですね。

今井 孝さん 29:25
そうです。いつもセミナーや講演会で話している内容を本にしたんです。それなら半年計画でいけます。逆に、こういう本を書いてくださいと言われて書くのは、1年とか2年とか、長いと2年かかります。それはお題をもらってから作るので時間がかかります。

とぅるーた 30:04
出版社からそのテーマで依頼が来るということですね。

今井 孝さん 30:14
そうですね。自分で企画を出すこともありますが、基本的には通りません。逆にこういう企画でお願いしますと来るので、それで書くと時間がかかります。でも、その方が売れそうじゃないですか。自分が独りよがりで考えるよりも、編集の人が温めてきたテーマだったりするので、お題をいただいて書いた方が絶対にいいと思います。用意していないと時間がかかりますが、そのジレンマはあります。でも、たくさん執筆している方々にも聞いて解決策もわかりましたけどね。今日は秘密ですけど。

とぅるーた 31:41
いずれ教えていただきたいです(笑)

2.思想について

2-1.成功の定義

とぅるーた 32:02
次に、少し思想的な部分に触れていきたいと思います。まず、今井さんが考える成功の定義を教えていただけますか。

今井 孝さん 32:23
成功の定義ですか。いい質問ですね。成功の定義というか、一言で言うと、何かにワクワクしてチャレンジしている時が成功かなと思います。結局、人間が欲しいのは感情ですよね。大金持ちになるとか、ベストセラーになるとか、それはなぜ目指すのかというと、気分がいいからですよね。その気分が欲しくて目指しているわけです。いっぱい稼いで、大金持ちになって、本がたくさん売れて、それを達成すると、その気持ちは萎えてくるわけです。試合途中が一番楽しいわけです。優勝したら、持続は少しするけど、だんだんつまらなくなるわけです。

今井 孝さん 34:31
例えば、岩崎恭子さんって、水泳の選手だった人がいますよね。あの人は14歳で金メダルを取って、世界一になったわけですが、あれは成功ですか。14歳で金メダルを取って、それで人生が安泰ですか。違いますよね。今だったらスケボーで13歳とかで金メダルを取るわけですが、それだけで幸せなのかというと違います。私たちが一番幸せなのは、自分がワクワクするものに向かって挑戦している時が一番楽しいというか、充実するわけです。その状態が成功です。プロセスが成功であって、達成して終わりではないのです。

とぅるーた 35:58
何かを達成することではなく、その過程が重要ということですね。

今井 孝さん 36:11
例えば、本を出したいという人がいたとして、一生懸命活動しても、なかなか出版企画が通らなくて、みんなに手伝ってもらいながら、あれこれやって、本業もあるのに出版塾に通って、お金も時間も使って、人脈も作って、でも企画が通らず、そんなことを10年間続けて、ようやく企画が通り、そこから試行錯誤しながら3年ぐらいかけて、ようやく原稿が書けました。そして、明日書店に本が並びますという時に、その人がぽっくり亡くなったとします。それって結構幸せじゃないかなと思うんです。達成してしまうと、次の目標を見つけないとつまらなくなるので。高い目標でも低い目標でもいいので、自分がワクワクする目標を持つことが大切です。目標に向かっている途中で人生が終わっても、幸せな人生だと思います。

とぅるーた 38:28
深いですね。
私も燃え尽き感を出さないように、小さな目標を置いていきたいです。

今井 孝さん 39:00
それが一番だと思います。

2-2.最近観た映画について

とぅるーた 39:45
みちふねさんからの質問です。最近見た映画で一番ワクワクしたシーンはどこでしたか。そのシーンが特に心に残った理由を教えてください。

今井 孝さん 54:05
最近ですか。映画の記録をフィルマークスで見てみます。最近は出ないな。去年かな。ジョンウィックが好きで。

今井 孝さん 55:36
だんだん世界観がマニアックになってきて、殺し屋の世界のリアリティがどんどんなくなってきて、最終的には大阪と言っても、こんな大阪はないぞという未来の大阪みたいな、ブレードランナーの世界みたいになっていました。去年、一昨年かな、ブレッドトレインという映画があって、東京から大阪に行く新幹線が舞台になっているんですが、ブラッド・ピットが主演で、コロナで日本でロケができなかったので、完全にCGで作っているんですよ。だから、こんな新幹線は走ってないぞというような感じです。欧米人の日本マニアが描いた日本なんですが、その流れで多分ジョンウィックも架空の大阪になったんです。それをやり始めると完全にコメディみたいになっていて、日本だからそれができるんですけど、架空のロサンゼルスやニューヨークみたいなのは受け入れられないでしょうね。

とぅるーた 57:49
いろいろ幅広く楽しんでいらっしゃるんですね。非常に学びになります。

3.新刊の出版と、クラウドファンディングの企画について

とぅるーた 1:03:21
今井さんから大事なお知らせがあるということで、お願いします。

今井 孝さん 1:03:25
なんと、この6月24日に新刊が出ます。タイトルは「いつも幸せな人は2時間の使い方の天才」です。すばる社さんから出るのですが、驚くほど売れています。まだ発売前なのに、1万部が決まって、今は2万部になっています。これが私の人生で一番多いです。

とぅるーた 1:04:01
おめでとうございます。

今井 孝さん 1:04:04
ありがとうございます。頑張りますよ。まだ出ていないので、本番を迎えますが、ぜひ皆さん手に取っていただければと思います。

とぅるーた 1:04:12
ベストセラー確定ですね。

今井 孝さん 1:04:15
ありがとうございます。本当にたくさんの方に読んでいただけたら嬉しいです。

とぅるーた 1:04:22
そして、この新刊の発売を記念して、何か特別な企画もあるそうですね。

今井 孝さん 1:04:31
そうなんです。この本を実践するコミュニティを6ヶ月間やることにしました。これを今募集しています。人生充実コミュニティやりたいこと実現コミュニティを募集しており、クラウドファンディングのキャンプファイヤーのプラットフォームを使って募集していますので、よかったら参加してください。


とぅるーた 1:05:05
私も参加しましたので、一緒に楽しめる仲間がいると心強いです。

今井 孝さん 1:05:11
ありがとうございます。

とぅるーた 1:05:13
今井さんの塾は普段だと非常に高額ですが、この6ヶ月のコミュニティは2万円以下です。6ヶ月で割ったら月3000円ぐらい。激安ですね。

今井 孝さん 1:05:31
そうなんです。ぜひぜひ。滅多にない機会なので、ぜひ参加していただければと思います。

とぅるーた 1:05:56
ありがとうございます。皆さん、クラファンに入ったよというメッセージを今井さんに伝えていただけると、喜ばれると思います。

今井 孝さん 1:06:09
キャンプファイヤーでは誰が支援したかわからないので、連絡いただけると嬉しいです。

とぅるーた 1:06:17
ありがとうございます。最後にリスナーの皆様に今井さんからプレゼントをご用意いただけるということで、詳しく教えていただけますか。

今井 孝さん 1:06:40
僕の著書「誰でもできるのに9割の人が気づいていない話し方、繋がり方の本」をプレゼントします。


とぅるーた 1:07:08
ありがとうございます。リポストと拡散、いいねをぜひお願いします。

とぅるーた 1:08:51
どうもありがとうございました。またぜひお話しできればと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。

今井 孝さん 1:08:53
お願いいたします。今日はありがとうございました。

とぅるーた 1:08:57
それでは、「著者の舞台裏」、本日はこれでお開きとしたいと思います。皆さん、次回もお楽しみに。おやすみなさい。ありがとうございました。


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