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デコトラはどこで購入できる?現状や車検事情を紹介します!

デコトラはどこで購入できるのか、現在のデコトラ事情や車検事情などついてまとめました。

ダイジェストをまとめてますので、サクッと知りたい人は読んでみてください!(この記事にかいてあること↓)
・デコトラの歴史や装備などについてわかる
・デコトラの現状についてわかる
・デコトラの車検事情についてわかる
・デコトラの購入先についてわかる

詳しく知りたい人はこの記事をチェック♪

1.デコトラとは

・デコトラとは、「デコレーショントラック」の略語。
・キャブやボデーのペイント塗装だけでなく、マーカーランプ・アンドンといった電飾装備、ステンレス製やクロムメッキを施された装飾部品などを用いて外装を飾ったトラックすべてを指す。
・別名では「アートトラック」とも呼ばれている。

デコトラという名前はプラモデルから付けられた

・デコトラという名前は、1976年(昭和51年)プラモデルの玩具メーカーである青島文化教材社(略称:アオシマ)が、トラックのプラモデルを商品化する際に作った造語「デコトラ爆走野郎」の「デコトラ」の部分を名詞化したものが由来。

デコトラは車体の錆止めからの進化系

・水産業で使われていたオート三輪は、塩分や融雪剤の影響で車体が錆び、寿命が短いのが難点だった。
・そこで、錆から車体を守るために、飛行機に使用されるステンレス鋼板を使い、リベット留めすることでボディを強化させることに成功。
・この補強がデコトラの始まり。
・この際、使用されたステンレス板「ウロコステンレス」は、独特の光沢や質感からデコトラの装飾に基本的な材料として用いられている。
・元来は装飾ではなく加工を施したボディがデコトラと呼ばれるものだった。

デコトラの装備

デコトラの外装
・デコトラに使われるパーツの代表的なものがフロントバンパー。
・フロントバンパーは、車の顔を決める重要なパーツで、下記のような種類がある。
①舟形
②キャデラック型
③ラッセル型
④ラッセル戻し
⑤オバQ型
⑥前出しバンパー
⑦ダブルバンパー
・このほかにも、フロントデッキ、サイドミラー、バイザー、リアバンパーなどの外装の装飾が施されている。

デコトラの絵
・デコトラには動物、植物、人物などの他にも、歌舞伎や神仏といった幻想的な絵が描かれている。
・それに加えて、さまざまな書体で書かれた名前や社名、愛称などもある。

デコトラの内装
・デコトラの内装といえば、シフトノブにつけられた水中花。
・ほかにも豪華さを演出した金華山織りと呼ばれるゴージャスなデザインは、シートや天井などに施されている。
・オーディオやカーテン、シャンデリアなども、細部にわたり車内とは思えない内装が特徴。

デコトラブームから誕生した映画「トラック野郎」と雑誌「カミオン」
・1970年に入ると、各地でデコトラを所有した人たちでグループが結成される。
・そのあと、映画「トラック野郎」で高齢者から子供まで幅広く認知された。
・トラック野郎シリーズの主人公に憧れて、運輸業で仕事をする人も増加した。
・ブームに乗って1984年4月、日本初のデコトラ専門誌「カミオン」が創刊。
・以前は、トラックドライバーやトラック用品業者などしか専門的な情報や知識はなかったが、カミオンの創刊により幅広くデコトラの情報や知識が伝わるようになった。

2.国外で活躍中!?デコトラの現在

デコトラの全盛期から低迷した理由

・1990年代に入ると、高額な投資がされた派手なボディは威圧感や反社会的というイメージがつき始め、取引先から距離を置かれるようになった。
・2000年代に入ると、さらにデコトラに逆境が吹き始める。
・ディーゼル車の規制により、デコトラの本体となるトラックが次々と乗り換えられ、デコトラに乗る人も減少した。

海外で注目されることとなったデコトラの現在

・インターネットの普及により、世界へデコトラが発信された。
・デコトラは、日本人の車に対する愛情を感じるものとして海外から注目されている。
・東京パラリンピック開会式で、浮世絵の描かれたデコトラから、ギタリストの布袋寅泰さんがギターを演奏しながら登場したのは、世界中から称賛の声が挙がった。
・世界から見たデコトラはアートとして、日本の文化として受け入れられている。

3.デコトラの車検事情

・デコトラで公道を走行するためには、車検に合格することが必須条件。
・デコトラを所有する際は、車検基準やどのような装飾が違反となるのかなどを確認することが重要。

車検に合格しないデコトラ

・車検とは、車が保安基準に適合しているか定期的に検査、確認する制度のこと。
・継続検査とも呼ばれ、法律に基づいた検査や規定に合格することが必須。

規定外の外装パーツをつけているデコトラ
・デコトラの外装パーツに大きなバンパーやウイングなどがついている場合、全高、全幅、全長を確認をしなければならない。
・車検時、車検証に記載されたボディサイズと車のサイズが合致していることが必須条件。
・しかし、ボディサイズが変わった車は、登録時に運輸支局で「構造変更」の申請をすれば、改造車として認められる。

マフラー音の大きなデコトラ
・デコトラの多くはマフラー音が通常のトラックより大きい。
・本来、マフラーは排気装置であり、音を出す装置ではない。
・ときに騒音となるマフラー音は、社会問題となりマフラー音に対する規制がかけられた。
道路運送車両の保安基準の細目を定める告示(2020.12.25現在) 第118条には、騒音に関する基準や規定が定められている。
・「定常走行騒音の測定方法」に定める方法により測定した定常走行騒音をdBで表した値が85dBを超える騒音を発しないことが車検に合格する基準。

華美な電飾のデコトラ
・華美な電飾を施したデコトラは、周囲の車に対して視界を遮る可能性があるため、車検には合格しない。

デコトラを扱う業者であれば車検を受けられる

・デコトラの車検は、一般的な整備工場や車検専門店などに依頼しても断られることも少なくない。
・一方、安易に車検を受け入れる業者も注意が必要。
・本来であれば合格しない車体でもすべて合格していると見せかけて陸運局に保安基準適合証を提出する、いわゆるペーパー車検をおこなう悪徳業者もいる。
・デコトラをメインで取り扱う業者であれば、適正な車検を受けることが可能。

4.中古のデコトラを購入したい人はどこから買える?

デコトラのベースになるトラックの相場価格

・デコトラのベースに使われるトラックといえば、トラック野郎のモデルにもなった三菱ふそうキャンター。
・現行車で8代目となるキャンターの新車価格は、450万円〜510万円以上するグレードもあり簡単に購入できるものではない。
・ほかにも日野レンジャーやいすゞエルフなどもデコトラのベース車として人気。
・これらの車両を購入するには500万円以上は必要。
・デコトラにかかる費用を考えると、新車からのデコトラは相当ハードルが高い買い物といえる。

中古のデコトラを購入しよう!

・新車からデコトラを仕上げるには時間だけでなく、膨大なお金がかかる。
・時間や予算などを考慮すれば、中古のデコトラを購入するのがデコトラを所有する1番の近道。

デコトラ専門店からの購入
・デコトラの製作やメンテナンスをするデコトラ専門店がある。
・デコトラ専門店では、中古のデコトラも取り扱っている業者も多い。
・また、トラックを扱う整備工場のなかにはデコトラに詳しいところもあるので問い合わせてみよう。

インターネットオークションやサイトからの購入
・デコトラは特殊な車両なので、乗用車を扱う中古車販売店では販売されていない。
・ラインナップが多いのは、やはりインターネットオークション。
・自分に合ったデコトラを探して購入が可能。

いかがでしたでしょうか?
デコトラは、環境保護や景観保護など時代の流れとともに、公道で見かけることはほとんどなくなった一方で、インターネットの普及により、海外ではアートとして受け入れられています。
デコトラを購入を検討している人は、デコトラ専門店やインターネットを活用しましょう。
もっと細かく知りたくなった方は記事をチェック!


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