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寝ても醒めても海に眠るダイヤモンドのことしか考えられん

こんにちは、こんばんは、はじめまして。

どうも、限界社会人です。

睡眠導入時にかけていたタオルケットをレム睡眠状態で親の仇のごとく蹴飛ばす季節から、
戦死したと聞かされていた恋人が奇跡の生還を果たし並々ならぬ感情が溢れ熱い抱擁を交わした時ばりにガッチリと手離せない季節に移行しましたね。

今までこんなにも秋という季節が貧弱だったことがあったでしょうか……
秋生まれのわたしとしてはとても寂しい限りで、毎日をシワシワのピカチュウのようなテンションで乗り切っております…




いや、まて。そんなことはどうでもいい。


タオルケットがどうだとか、奇跡の生還がどうだとか、シワシワのピカチュウのテンションだとか本当にどうでもいい。

そんなことよりわたしは今、

日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」に激ハマりしております


ほんと、ちょっと生活に支障をきたすくらい上記のことしか考えられません。
(↓↓↓以下Xのポスト)

当初はわたしの推しである豆ちゃんこと、JO1豆原一成くんが日曜劇場に出演する!
しかも大好きな野木さん脚本、塚原さん演出の日曜劇場で!!!  大吉報すぎる!!!!  と大騒ぎし、
来たる10月20日(日) 21時、祝福のサンバを踊りながらテレビ前で待機していたのですが
見終わった今はもうタイトルの通り
寝ても醒めても海に眠るダイヤモンドのことしか考えられません。

推しの晴れ舞台はもちろんですが、本当にドラマ自体が素晴らしすぎる。

話の展開、キャストの布陣、壮大なセット、音楽のかかるタイミング…………どこをとってもすべてがどストライク。
これが野木亜紀子×塚原あゆ子の破壊力かと感嘆の嵐です。

何よりも、「これは伏線か?」とこちらに考える余白をくださる脚本と演出がありがたすぎる。

わたしは考察できる作品がとても好きなのですが、そういった意味でも今回の作品はあまりにも好きが詰まりすぎている。
一話しか放送されていない今でさえ、全話完走した熱量で語れる自信があります。

あのシーンはこうかな?
ここの関係性はどうなんだ?
あの人、実はこの人では?

頭の中はそんな憶測でいっぱいです。
がしかし、わたしは見定めていた伏線を二話が放送される前に綺麗さっぱり忘れてしまうとんでもねぇ鳥頭女。
一週放送が空く次回は、恐らく何かを欠乏した状態で視聴することになります。
その様はまさに掟上今日子。

ということで
この記事にはここが気になる〜〜!  とわたしが感じた箇所を備忘録として残していこうと思います。

以下完全に自己満及びネタバレ不可避の記事となりますので、この先をお目通しくださる方はそこを踏まえていただけますと幸いです。



①ドラマ冒頭の端島を小舟で脱出するシーンについてと時間経過の整理

物語は1965年の表記と意味深なナレーションとともに小舟が海を渡るカットから始まります。

この小舟に乗っているのが一話で登場するリナ(演:池田エライザ)です。
リナの腕には赤ちゃんが抱かれています。

まず、私が気になったのは1965年の表記。
皆さまもお気づきでしょうが、このドラマのメインである過去パートの舞台って1955年なんですよね。
つまり冒頭シーンは端島で10年後になんらかの悲劇が起こることを示唆しています。

話は少し進み、過去パートの主人公 鉄平(演:神木隆之介)が大学を卒業し、端島に戻ることでこのドラマは展開していきます。
幼なじみで親友の賢将(演:清水尋也)と同じく幼なじみの百合子(演:土屋太鳳)も一緒のことを考えると無事大学をストレートで卒業したことが伺えます。
もう一人の幼なじみ朝子(演:杉咲花)も恐らくそれくらいの年齢。
外来者のリナもまた同年代と考えられます。
つまり冒頭の1965年時点では32歳前後。

一話のあらすじなどにも記載がありますが、現代パートの舞台は2018年。
つまり、冒頭シーンから単純計算で53年の月日が経っていることになります。

ここでキーになってくるのが現代パートのヒロインいづみさん。

今だ謎に包まれているいづみさんが過去パートのヒロイン三人(リナ、百合子、朝子)の中のひとりと過程した場合、現代での年齢は恐らく75歳前後。
そして冒頭の赤ちゃんの年齢は53歳前後となります。

また、公式の相関図やドラマ内容から分かるようにいづみさんには長女 鹿乃子(演:美保純)と長男 和馬(演:尾美としのり)の二人の子どもがおり、どうやら年齢的にも小舟の赤ちゃんである可能性が十分ありそうな様子。

②いづみさんは一体何者なのか

現代パートの主人公 玲央(演:神木隆之介)のドラマ終盤の台詞、「いづみさんって一体何者なの?」

これ、まさに視聴者の気持ちを代弁してくれた一言ですよね。
わたしも「いや、ほんとにそれ!」と大共感でした。

リナ、百合子、朝子………恐らくこの三人の内のひとりだと思うけれど、一体誰なのか?
既に伏線が散りばめられている気がするけれど、それはどこなのか?

まだ一話しか終わっておりませんが、しっかりとわたしたちに考える余白をあたえてくださっています。
そんな制作陣の皆さまのありがた〜〜いプレゼントを受け流す方が失礼!
ということで勝手に予想させていただきました。




あくまで現段階での憶測ですが、わたしはいづみさん = 朝子 なのではと考えています。
彼女たちの共通点をおおまかにまとめましたので良ければご覧ください。

◾︎いづみさんと朝子の共通点

▶髪型

過去パート序盤、いづみさんの登場は朝の新宿を闊歩し、玲央が映る看板の前でおにぎりを頬張るシーンからはじまります。

ウォーキング時の格好ということで服装はスポーティ、髪の毛は前髪部分を邪魔にならないようピンで留めています。

対する朝子の登場シーン、食堂で働く彼女は同じく動きやすい服装で邪魔な前髪を留めて、お客さまの発する “鉄平” という言葉に耳を傾けています。

まずわたしが注目したのは、二人の髪型。

「ただ前髪を留めているのが一緒なだけ」と言われればそれまでなのですが、

ウォーキングと接客という彼女たちの “当たり前の日常” にこの髪型が溶け込んでいるのがポイントです。

例えば、わたしたちの当たり前の日常に存在するSNS閲覧。
そのSNSで共感できる投稿を見つけたらほぼ脳死でお気に入りボタンを押すように、
彼女たちもウォーキング(接客)するならこの髪型…と無意識下でしているんじゃないかなとわたしは思う訳です。

そしてそういった行動っていくら歳を重ねようが、生活が変わろうが意外と不変的なものだったりするじゃないですか。

上記理由から二人の共通点として髪形を挙げさせていただきます。

▶背格好と利き手
前述の潜在的な行動とは違い、少しズルい視点となりますが、やはり見た目の親和性は必要不可欠だと思うんです。

例えばリナがいづみさんだと仮定します。彼女の身長は恐らく170cm前後。
歳を重ねて縮んだ可能性があるにしても155〜160cmくらいであろういづみさんとは少し差がありすぎるように感じます。

また、リナが食堂でちゃんぽんを食べるシーンを注目すると彼女の利き手が左手であることがわかります。
いづみさんがホストクラブでグラスを持つ手や、長崎でちゃんぽんを食べる手は右手。
ここでも違いがありますね。
上記理由から個人的にリナ=いづみさん説は薄いかなと感じます。

それでは百合子と朝子はどうでしょうか。
パッと見、身長については二人ともいづみさんとそこまで大きく差はなさそう。
食堂でのシーンについても百合子は右手でちゃんぽんを食べており、朝子も同様に右手のトングでキクラゲをちゃんぽんに乗せています。
よって、この二人の利き手はおそらく右手。

上記から、2つ目の共通点については
いづみ=百合子 or 朝子の両方の説が立証できそう。

▶飲食経営についての知識
物語中盤、掛けを飛ばれた玲央が救済を求め、いづみさんに連絡します。

この際いづみさんは、玲央の所属店の原価率が7%である旨と普通の飲食店の原価率が30%である旨を彼に伝えます。

調べればすぐに分かる内容ではあると思いますが、そもそも飲食経営に造詣がないとそこに着目すらしないと思うんですよね。
せいぜい「高っ!金額盛りすぎでは……」と心の中で呟いて終わり。

それをわざわざ調べてチクッと伝えるあたり、人生のどこかで何かしらの飲食経営に深く従事してきた or 現在も関わっている可能性があるのではと考えた訳です。

飲食店に従事している過去パートのキャラクターは、リナと朝子。
更に朝子は家族経営で銀座食堂を営んでいます。

この点に関しても三人の中では、朝子が一番いづみさんに近い存在であると感じます。

▶キラキラしたものが好き
ホストクラブでのいづみさんの一言、「わたしキラキラしたもの大好き」。
この台詞通りいづみさんのスマホはキラキラで溢れています。

物語に不必要に感じる何気ないこの設定が気になってドラマを注視してみたのですが、
過去パートのラスト、朝子が窓辺にキラキラしたガラス細工のようなものを大切そうに飾っている描写があります。

現段階ではありますが、過去パートのキャラクターでキラキラしたものを手にしているのは朝子だけ……
ということで、こちらも共通点として挙げさせていただきます。

以上が②いづみさんは一体何者なのかになります。

③現代パート序盤のいづみさんの行動の違和感とその理由

またしても現代パート序盤のいづみさんの登場シーン。

前方から歩いてきたいづみさんは、玲央が写る看板の前に腰掛け、おにぎりを食べ始めます。
そんな彼女の目の前には玲央本人がおり、片手に持っていた飲み物を自身の看板にぶつけ、その場から去っていきます。
自転車に乗ろうとした玲央へ、先程投げつけた空の容器を「忘れ物」と手渡すいづみさん。
忘れ物を受け取り、再度自転車に乗ろうとした玲央を引き止めいづみさんが一言。
「ねぇ、玲央くん。わたしと結婚しない?」

ここまでがドラマを視聴した方ならお馴染みである現代パート冒頭の流れです。

玲央が自分の看板に飲み物を投げつけたり、いづみさんの突拍子もない一言だったり、ある意味ショッキングな出来事が重なったシーンでしたが、
わたしはこの二人の鉢合わせになんとなく違和感を感じました。

その違和感とは一体なんなのか?


結論から申し上げますと、
玲央といづみさんは偶然出会ったように見えますが、実はそうではなくいずみさんが意図的に玲央に出会いにいったのではないか…とわたしは考えます。

なぜそう思ったか、理由は以下です。

1つ目、あまりにもスムーズに看板前に座ったこと
それこそ、そこに行くのが彼女の “日常” であるかのように迷わず座るんです。

こんなこと書くと怒られてしまうかもですが、朝の歌舞伎町って本当に汚いんですよ。
吐瀉物やゴミが落ちていたり、そこはかとなく臭かったり、場合によっては人も落ちてます。
そんなちょっと近づき難い場所に資産家のいづみさんがなんの目的もなく着席しておにぎりを食べるでしょうか。
近くのカフェに入る方が自然ではないでしょうか。

これは憶測ですが、彼女が1週間家出をしたきっかけが “玲央の看板を発見した為” で、忘れられない大切な人と瓜二つの玲央に運良く会えないかと待ち伏せをしていたのでは?  とわたしは考えます。

2つ目、玲央が看板に飲み物をぶつけたあとの寄りのカット。
玲央が自身の看板に飲み物をぶつけた後ですが、バストアップくらいの引きのカットが次の瞬間にグッと彼の顔に寄るんです。

一見玲央の表情を映すために必要なワンシーンに見えますが、
わたしは “いづみさんの視点を意識した描写” だと感じました。
つまり、いづみさんが “看板前にいるサングラスの青年はおそらく玲央ではないか” と認識したシーンということになります。
よって、次のいづみさんの驚いた表情は飲み物をぶつけたことに対してではなく
待ち望んでいた人物が現れて動揺した為の表情だとわたしは憶測します。

3つ目、駐輪場で玲央を引き止める際の台詞
いづみさんが玲央を引き止めた台詞についてです。
1度目は「ちょっとあなた、忘れもの」と看板へ投げつけたゴミを渡します。
この時、いづみさんの目線は一切手元を見ず、玲央の顔をガン見。

そして、2度目に「玲央くん、私と結婚しない?」と一言。

1〜2度目の呼びかけの間に玲央はいづみさんに自分の名前を伝えていません。
ですが、いづみさんは彼の名前を認識しています。

この状況、プロポーズも含め何もかもが不自然ですよね。

前述のとおり意図的な行動だとすると
最初の呼びかけで、サングラスの青年が本当に玲央で間違いないか見定める→2度目で玲央であることを断定し、結婚の提案
というロジックが成り立ちます。


以上が③現代パート序盤のいづみさんの行動の違和感とその理由です。

④現代パートの家族写真について

CMに入る際、登場人物各々の家族写真が映し出されました。
ここで私が注目したのが、現代パートの家族写真です。

まず、我が推し豆原一成演じる星也の初登場がこのシーン。

放送直前までしていたサンバも踊りきり
「まぁ言うても、一話は出ないっしょ!!まめの波動をうっすら感じながらドラマの世界にどっぷり浸かりますか!!一旦おつかれぃ!!!」

と完全に高を括って、定年退職初日の父親バリにソファーでドカ座りをカマしたその時、

この家族写真がドーーーーーンと映し出されました。
それはもう大横転しました。

その後もうっすらどころか、思った以上に出番があり
わたしの推し波動計測カウンターがザルである事が立証されてしまいました。

脆弱オタク完敗。
よって自分語りも終了。

さて、本題に戻ります。

この写真、まず気になるのが星也と雅彦(演:宮崎吐夢)の隣のぽっかり空いたすき間。

ドラマが進むと出てくる話ですが、星也の父である和馬は奥さんに逃げられているんですね。
もちろんその為もあるかと思いますが、

わたしは鹿乃子家族と和馬家族のちょっとした心の距離の暗喩なのではないかと考えています。

一見仲の良さそうな姉弟に対してなぜそう思ったかと言うと、
①でも挙げさせていただいた、リナが抱いていた赤ちゃん。
この赤ちゃんが鹿乃子だと過程し、なんらかの事情があっていづみさん(朝子)が育ての親になっていたとします。
そうすると鹿乃子といづみさん、和馬には血の繋がりはないということになります。
前述からいづみさんと同居しているのが和馬家族であるのもこの為ではないかと想定。

血の繋がり以外にも鹿乃子の娘である千景(演:片岡凛)は医大を現役で合格しており、和馬の息子である星也は法学部を浪人しています。
千景(鹿乃子家族)が、星也にとってある種コンプレックス的な存在である可能性も低くないのではないでしょうか。

以上、④現代パートの家族写真についてでした。
この項目については少し無理がある部分も自覚していますが、あくまで現時点での憶測ということでお許しください。

最後に

さてさて、他にも気なる点はあるのですが、全てに思いの丈をぶつけてしまうとあまりにも長くなりすぎてしまうので以下ざっくりと箇条書きにさせていただきます。
中には自分が挙げた上記説とチグハグなものもありますが、それも含め楽しんでいただけますと幸いです!

・キャラクターの衣装が鮮やかな青であることが多いことに意味はある?
・いづみさんの自室に藻や微生物、土についての本が積まれてたけど端島と関係ある?
・都度出てくるキクラゲのカットに今後意味が出てきそう
・いづみさんが百合子のネックレスをつけているのはなぜ?  百合子=いづみさんだったとしたら教会の説明の際あっさりしすぎでは?
→2話の予告から百合子はキリスト教をあまり深く信仰してなさそう…
・玲央は端島や鉄平と何か関係がある?
→冒頭の赤ちゃんが玲央の親の可能性もあり?
・玲央がしっかりとした教育を受けてなさそうなのはなぜ?
・いづみさんがおにぎりの海苔を食べなかったのがちょっと気になる
・鉄平を拒む鉄平父の挙動から、この先炭鉱がとれなくなりそう

いや、我ながらちっちゃいこと気にしすぎだし、憶測がすぎるやろ………
これからドラマを視聴するのが逆にしんどなるぞ……………


兎にも角にもまだ一話。
どれだけ私がべらべらと語ろうが、なにも分からない。
でもだからこそ野木さんの脚本に魅了され、塚原さんの演出に翻弄される!!
とっても素敵なドラマを提供してくださる制作陣とキャスト陣に感謝の念が止まりません!

最後になりますが、
まとまりのない主観的な文章をここまで読んでくださり本当にありがとうございました。

よかったら皆さんの気づいた点や考察も聞かせてください!

海に眠るダイヤモンドというとんでもねぇバカデカ沼に親指を立てながら一緒に沈んでいきましょう!!!

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