ランナーの足元を考える-足部内在筋の機能と鍛え方-
どうも、もっさんです。
ご覧いただきありがとうございます。
さて、今回は足部内在筋について。
以前、陸上競技選手の足首は硬い方がいいのか?
で書いた内容の補足というか、もう少し深い話を。
内在筋とは
内在筋とは、足部に起始と停止を持つ筋を指します。(筋骨格系のキネシオロジー)
足関節を跨ぐ、足部の筋肉は外在筋に分類されます。
内在筋は4層構造となっており、画像の様な感じです。
また、それよりも表層に足底筋膜があります。
機能としては、非荷重位では足趾の動きに関与し、荷重位ではバランス機能や歩行の踏切期での安定、内側縦アーチの安定に関与します。
足部のアーチ
足部には3つのアーチがあり、またそのアーチを保持する為には、多くの組織や機能が関与します。
アーチの機能としては、荷重時の衝撃吸収と推進期の力の伝達効率向上があります。
荷重時の衝撃吸収は、トラス機構が働き、推進期にはウィンドラス機構が働きます。
ウィンドラス機構では、足関節と足趾の可動性も重要となります。
足趾を反ることでウィンドラス機構が成り立ちます。
これら機能の安定に内在筋は関与します。
アーチの測定
アーチの測定に関して、これまで再現性・妥当性が得られにくいとされていました。
しかし、最近では新潟医療福祉大学さんがAHI(Arch Height Index)という新しい指標についての研究を進めており、このAHIは再現性・妥当性ともに優秀であるとされます。
これからのアーチ測定のスタンダードになりそうですね。
測定方法や数値の算出方法に関しては、画像に載せている通りです。
アーチを高めるにはタオルギャザー!?
これまで、アーチを高めるトレーニング=タオルギャザーが一般的でした。
しかし、エビデンス的には疑問が残ります。
一般に、タオルギャザーにより、アーチの獲得、バランス機能向上、足底部神経系の賦活などの効果がキタできるとされます。
しかし、タオルギャザーを用いた研究はたくさんありますが、高齢者の転倒予防を対象とした物が多いのも現場で、アスリートにも同じ効果が期待出来るかは疑問です。
私の意見としては、足部の怪我やバランス機能の低下(これも足部だけの問題ではないが、足部の影響があると仮定して)など、いくつかの条件を伴う場合は取り入れる意味もあるかもしれませんが、アーチを高める意味やパフォーマンスアップという観点からはビミョーです。
そこで足部内在筋に注目
足部内在筋と運動パフォーマンスの関係を調べた研究では
これら3項目において、内在筋トレーニング前後で有意な結果が得られたと報告している。
もう少し、内在筋とパフォーマンスの関係については調べる必要があるものの、ポジティブな結果が期待できそうです。
内在筋のトレーニング
オススメのトレーニング3種です。
これについては、Youtubeの方で、動画にて説明しています。
よかったら動画でもみてください!
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