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第3章-2「シン捜索」

玄:「行くぞ千晴!」

千晴:「どこへだよ!」

玄:「とりあえずマコちゃんちの近くだよ!」

千晴:「おっけー!!」

玄:「住所住所!俺は運転!」

千晴:「もしもし!ゆうひ?」

玄:「千晴、夏川に…お、さすが手が早い!」

夕日(電話):「はーい。どうしたの?」

千晴:「いま、どこ?!シンのやつが動き出した!マコちゃんの家の近くだと思うから向かいたいんだけど!場所教えて!」

夕日(電話):「amarach…お店だけど。」

玄:夏川の店寄ったらマコちゃんの家に行くのに遠回りかな?

WC:途中というわけではないが、大きな遠回りでもない。

千晴:「そっちに向かうわ!…玄、店にいるって!」

玄:「よし!行くぜ!」

夕日(電話):「え、ちょ、どうしたの!?」

千晴:「さっき、シンと電話して、事件解決の鍵を見つけたんだけど、その鍵が暗号で、それを解いてシンに伝えたら、1人でどっかにいっちゃった!」

夕日(電話):「!?」

千晴:「もしかしたら、マコちゃんちの近くにいるかも知れないから、急いで向かおう!」

WC:慌てる夕日に道々電話で事情を説明しながら、夕日の店の前。こんなときでなければゆっくり冷やかしたい他人のお店だが…

玄:「乗って乗って!」

WC:今回は、慌てて店を閉め、店舗の前で待っていた夕日を拾ってほぼ素通り。

 細かい事情は車内で説明し、夕日のナビで名波家に。

玄:道中、夕日に頼みたいことが。
「担任の先生にリーダーの・・・シンの家の住所聞けない!?」

夕日:「緊急事態だけど…それを麻生君に理解させるのが大変だわね。」

玄:「んじゃ、義姉さんか!」

夕日:「…う、そうね。聞くだけ聞いてみるわ。」

WC:と夕日は名波家に駆け込み…

千晴:「俺らは周りを見てみようぜ。」

WC:ちょっとして出てくる。

玄:「お、早い! すぐ出てきたし、聞いてからにしよう。」

夕日:「お義姉さんも詳しくは知らないって。
一応、小学校南側の…八郷ステラハイムっていうマンションのどっからしいって…かなり強引に聞き出してきたわよ。またあたし白い目で見られちゃう。」

玄:「2人が共通で知ってる場所っていうと、学校か!?」

千晴:「7と4のドアって…めちゃくちゃドアがあって、ドアに数字が書いてあるところだろ?」

夕日:「…ドアが多くて数字?」

玄:「そう。」

千晴:「アパートとかだったら、101,103とかせめて3桁だよな。一桁の数字が振ってあるドアって心当たりあるか?」

玄:夕日にもざっくりメッセージの説明する。

夕日:「…日本で一桁番号書いてあるマンションはあんまり見ないわね。」

千晴:「倉庫とかか?」

夕日:「倉庫…って、あれよね、埠頭とかにあるおおきーの想像してるわよね?」

千晴:「うん、でもこのへんで心当たりないよな?」

玄:「倉庫らしいとこだと、高速IC近くの物流拠点くらいか?」

千晴:「工場関連とか。」

玄:「小学生の行動範囲じゃねえなあ。」

夕日:「…ICはもっと北でしょ?」

玄:「先生に聞いてみようぜ。学校にあるならすぐわかる。千晴、電話してみて!」

千晴:「おれか?夕日のほうがいいんじゃないか?」

玄PL:この間直接話したし、夕日活躍し過ぎだなと思って(笑)。

WC:ゲーム的気遣い(笑)。

千晴:「携帯はわかんない?」

夕日:「麻生君に直電? あたしがかけて、途中で代わるわ。」

千晴:「ああ、お願い。」

WC:ぷるる。

夕日:「あ、麻生君。」

電話:「…」

夕日:「…。代わるよ。はいちー君。」

千晴:「もしもし、笠原ですが。いま妙な質問いいですか?」

麻生:「…あ、笠原さん?なんです?」

千晴:「いま、ちょっとシンくんが、妙なメモを見つけて走りだしてしまったんですよ。」

玄:その間、地図で学校周辺の病院とかドアの多い施設を探す。特に使われてないとこ。

WC:玄のぐーまっぷには、使われていない施設の情報は出ない。

玄:残念。

麻生:「…ええと、ちょっと話が見えないんですが…」

千晴:「7と4のドアがどうとか書いてあるんですけど、学校に数字の振ってあるドアとかありますか?
…本当に妙な話で何をどう伝えればいいのか私も困ってるんですけど…」

麻生:「数字の振ってあるドアですか?組の名前のプレートならドアの上にかかってますけど…4はともかく7は…」

千晴:「そうですよね…じゃあ、学校にかぎらず、数字の振ってあるドアで、子どもたちが行きそうな場所に心当たりありませんか?」

麻生:「…いえ、すいませんが…」

千晴:「じゃあ、すいません。これは教えてもらえるかわかりませんが…シンくんの家の住所教えていただけませんか?さっきのメモはですね、マコちゃんが持っていたらしく、それを見てなにか思うところがあって飛び出して行ってしまったんですよ。今なら間に合うかもしれないんので、会いたいんです。」

麻生:「…そんなに緊急のことなんですか?」

千晴:「ほんとに、今さっきの話で、今マコちゃんの家までは来たのですが、そこでは見つからなくて。」

麻生:「話を聞く限り、笠原さんが焦ってらっしゃるほどの危険があるようには思えないんですが。いえ、その、焦ってらっしゃることは良くわかるんですが…」

千晴:「そうかもしれないんですが、そうじゃないかもしれないんです。ここで動いて何も無ければそれでいいんですけど、今動かなきゃだめなんですよ!」

麻生:「そうですね…」

WC:麻生は考え込む。

麻生:「まずは、学校西側の…古い団地周辺の公園や空き地を探してみてください。彼の遊び場はそちら方面が多かったように記憶しています。」

千晴:「…!ありがとうございます!!」

麻生:「一応、僕のほうでも彼の家に電話してみます。」

千晴:「すいません、お願いします!」

麻生:「いえ、笠原さんの感じてらっしゃる危険のようなものが僕にはわからないので、一応保護者の方に話を聞いてみるという程度のことしかできませんが。」

WC:という感じで電話は切れる。

千晴:「学校周りに古い団地があるってよ!そこが遊び場になってるみたいだぜ!」

玄:「よし!行くぜ! 学校西側にある団地(周辺の公園・空き地)だな!ナビ宜しく!」

千晴:「学校の西側に向かおう!」

玄:ざっくり方向だけ確認して千晴に地図を渡す。

千晴:「運転しながらシンへのコールは難しいか?」

玄:「住宅地はきついかな。」

WC:電話かけるくらいなら出来そうだけど、込み合った住宅街の生活道路でしかも慣れてない道だと割と怖いよね。玄:住宅地は怖いんだよね。人口割りといるところだと特に。

千晴:「じゃあ、俺がコールするよ」

玄:「頼む!(携帯も渡す)。夕日はナビ宜しく!」

 団地に向かう道中。

千晴:同時に、コール音が周囲から聞こえるかどうかも気にしにます。

WC:コールは10回。ぷ。

千晴:「お!出たか?」

声:「こちらは英雄僕だフォン、留守番電話サービスです。お客様のおかけになった電話は、現在電波が届かない…」

玄:思った以上に古い携帯だな(笑)。

千晴:「えー…(どうしよう)…玄、だめだわ!全然でない。」

玄:「了解!しゃーない!足で稼ぐか!」

WC:むしろタイヤで稼ぐ。さすが現代。

千晴:「ミギワに入ると…電波どうなるんだ?」

WC:そのミギワによるが、多くは通じなくなる。

千晴:「まあ、コールがあったってことは、出ないだけか?」

WC:トラックは、古い住宅街…このニュータウンがまさしくニュータウンだったころに建てられた団地街に入って行く。

千晴:周りを確認してシンがいるか気をつけます。

玄:「公園、空き地、公園、空き地…」

千晴:「この近くの公園が主な遊び場か…」

希望を抱いて入居した多くの家族も、今は子供たちが離れ、多くは老人だけの寂しい立方体の墓場。多く作られていた公園や広場も、今は遊ぶ者も少なく、どこか空疎な風が吹く。まぶしい日の光さえ色あせたように感じるそんな道を、速度を落としたトラックは進む。

千晴:「シーン! 
…しーんとシンをかけてみた。」

夕日:「ふ、不謹慎な…」

玄:「まじめにやれ。」

千晴:「ごめん。」

WC:では、丁寧に周囲を見回す余裕のある人はフィール判定。目標値12。

千晴:いきます。ケアフルでダイスは4
…フィール12。目標値に到達したよ。

WC:んじゃ、千晴は、トラックがある団地の間を抜けたとき、道の片側に少々奥まった公園があり、そこに『ニュータウンに相応しくない』子供の影を見つけた気がした。

千晴:「すとっーっぷ! シンポイの発見!」

玄:ブレーキ!!

WC:どこの古代都市だ(笑)。

玄PL:シンポイ(笑)。

千晴PL:火山でやられてるっぽい(笑)。

WC:ぽいぽい。

玄:「どこだ!?」

千晴:「こっちこっち!」

玄:ハザードONにして向かう!

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