見出し画像

第一章1

2日後のことである。
からりと晴れたその日の午前は、特に来客も多くなく、クロノアにはゆったりとした時間が流れていた。
ランチタイムが始まるAM11:00。からんからんとドアベルが音を立て、夏の風が舞い込んでくる。

玄:「いらっしゃいませー!」

夕日:「やあやあ。ナポリタンとブレンドを。」

千晴:「お?おー!」

玄:「いらっしゃい!…ナ、ナポリタンとアフリカンね。」

WC:どんなブレンド(笑)。

千晴PL:カカオ豆使用。

玄:キリマンジャロとマダガスカル、ケニアブレンド。だいぶ間違ってる(笑)。

WC:それをアフリカンと言って出すんか(笑)。

玄:「嘘です!ブレンドね(笑)。」

千晴:「夕日!電話番号教えて。」

夕日:「はいこれ。あたしの携帯ね。…ちー君。隣座るよ。」

千晴:「どぞどぞ。」

玄:料理しながら
「千晴ー、おれの連絡先も教えといてー!」

千晴:「やだ!絶対やだ!」

玄:「なんでだよ!」

夕日:「意味わかんない(笑)。」

千晴:「2人のじゃまをしないでくれる?」

夕日:「いつからそんな関係に(笑)。」

千晴:「なんだよー。今日から始まる2人の新しい一歩をさー。
店員風情に邪魔されたくないよ。」

玄:「くそ、お前!(笑)」

夕日:「どれどれ、ナポリタンは進化してるかなー、っと。」

玄:「はいお待ちどう様!」

千晴:「ちゃんと言ってやって言ってやって!」

夕日:「ブレンドは…おいしいねー。…ブレンドは。」

千晴:「ブレンドはね、ブレンドはね。」

玄:「…。ナポリに修行いくか…」
(↑ナポリではナポリタンスパゲッティは食べられない。)

夕日:「はいこれ、あたしの携帯。玄ちゃんの分ね。」

いつの間にか、ふたりの呼び名も昔のとおりに。

千晴:「ば!馬鹿な!」

玄:「おー!やった!やった!」

夕日:「おいしくできたらいつでも連絡待ってるよん。」

玄:「…トゲが。」

千晴:「ちゃんと番号おんなじだろうなー?」

夕日:「どんな悪女(笑)。」

玄:「おまえ、どんな経験してきたらそういう発想に(笑)。」

千晴:「だって、そういう奴いるんだもん!かけたら、男出たりとか!」

WC:すっかりくつろいだ風に、時間が流れる。

千晴:「どう、仕事忙しい?」

玄:「今日は落ち着いてるなー。」

夕日:「それは玄ちゃん暇ってことじゃ…」

玄:「まあまあ、たまにはこんな日もね!(震え声)」

千晴:「たまにね、たまに。」

夕日:「あー。たまにはね。たまには。(裏声)」

玄:「しっかし、数日で来るとは思わなかったよ(笑)。
気分は大丈夫なん?あんなことあって…」

夕日:「…それじゃ…頼んじゃって良いかな?」

玄:「お?」

千晴:「ん?どったの?」

夕日:「あのね。」

玄:「うんうん。」

夕日:「こないだみたいな…その…怪奇現象?で、病気になったり、寝込んじゃったりする…なんてこと、テレビだと、よくあるじゃない?
そういうことって本当にあるわけ?
…その…勇者と魔法使い的に。」

玄:「んー…」

千晴:「あー…どうだろ…まだ駆け出しだからなー…」

千晴PL:過去の経験ではなさそうだよな。わからなそう。

WC:ふたりの経験上はね。
知識で知ってるかはクレバネスで目標値10。

千晴:いくぜ!
ギャンブル…クレバネス11!

玄:ケアフル…クレバネス12。

WC:あります。間違いなく。

玄:「ぶっちゃけ、あるねー。」

千晴:「そういう話は聴いたこと有るよ。」

夕日:「そっか。」

玄:「なんかあったね?」

夕日:「うん。それじゃさ、勇者と魔法使い的に、その原因をどうにかすることも?」

千晴:「おお、夕日の頼みなら、力かすぜ。
一応 その手のツテもあるしね。」

玄:「だな。」

夕日:「ありがと。じゃあ、頼らせてもらうね。
私の兄の娘さん…姪ね…その子が、今原因不明の衰弱で寝込んじゃってるの。そういうのは、どうにかできる?」

玄:「原因が怪奇的なものならねー。」

千晴:「うんうん。まずは原因究明だね。
姪御さんに会うことできるかな?」

夕日:「まあそうだよね。じゃあ、会って、診てみてくれる?」

千晴:「医者はなんていってるの?」

夕日:「原因不明って。
最初は、過労の症状だとか言ってたけど、まだ10歳の女の子だよ? 
点滴打って、しばらく自宅で寝てて、それでも衰弱してくってどんな過労だって話よ。」

千晴:「まあ、状況診てみないとな…」

玄:「なんにせよ、怪しいな。」

夕日:「そういうのも含めて、診ればわかるもの?」

玄:「わかるもんか?」

千晴:「俺らでわからなくても、有識者に伝えて解決するかもしれないし。
ほら、あの人なら…」

玄:「あー、うん。
連れていくのはあれだから、一旦俺たちで会ってか。」

夕日:「なんか『有識者』ってえらそうなこと言って引っ掻き回す割りにたいしたことしないイメージなんだけど。政治的に。
…って、あ、ごめん。ふたりの知り合いなら大丈夫だよね。」

玄:「全然違うとは言えなくもないかもだけど、大丈夫だよ!」

夕日:「来た、不安な言い回し(笑)。」

千晴:「政治的にはね。
まあ、俺らのバックはすごいんだぜ!…うはうは。」

玄:「むしろ、率直だから逆に…いや大丈夫!…うはは。」

夕日:「どんどん不安増すよ(笑)。」

玄:「ですよねー(笑)。」

千晴:「ま、真面目な話、1回時間作ろう。」

夕日:「あたしは今日でも良いよ…というか、できるだけ早いほうが良いかな。むしろ早くお願いしたい。」

千晴:「俺はOK。」

玄:「今から行っちゃう!?」

夕日:「いいよ。お店は…落ち着いてるみたいだし(笑)。」

玄:「今日はたまたまね!」

千晴:「たまたま!たまたまね!」

WC:ノブにクローズの札をかけ、三人は外へ。

玄:最後に鍵を締めながらほくそ笑む。
「ブレンドはおいしい、か…アフリカンいける!」

夕日に案内され、向かうのは珠間市南部の『珠間ニュータウン』。
その中にある分譲住宅街である。
夕日の車(マーチである)に乗り、向かう道々で聞かされた詳しい事情はこうだ。

夕日の姪の「まこちゃん」と呼ばれる子が、2週間前に突然倒れた。
医者の話では風邪ということだったが、過労の症状があるということで、点滴をして、その日はいったん回復したかに見えた。

ところが、2日後、再び倒れた。
そして医者には、2日前よりさらに衰弱していると診断される。
もちろん、その2日間に激しい運動を繰り返したり過重労働を強いられたりしたわけはない。

両親は、娘にしばらく学校を休ませることにし、自宅療養させたが、娘は日を追うごとにだるそうになってゆき、4日前にはほぼ昏睡状態になってしまった。

千晴:「おおごとだな…」

玄:「…症状が出て10日で昏睡か…」

千晴:「確かに原因不明だわ。」

WC:病名がつかないため入院はできず、自宅で点滴をしているが、両親にはもう手のつけようが無く、方々を頼って医者を探しているが…如何せん小さな子供の話、いつまで命がもつのかと…
と、言葉を濁して夕日は話を終える。

千晴:「…」

玄:「話は聞けそうにないね、直接は。」

千晴:「安心しろよ。俺らが何とかしてやるから。」

夕日:「んー…何人もの名医に見せたってわけでもないし、怪異?のせいかもわからないんだけど…あの日…」

千晴:「あの日?」

夕日:「ふたりに助けてもらった日…あの後、あたしまこちゃんの様子を見に行ったんだけど、そのとき、なんとなくね。ふたりなら。って思ったわけ。」

千晴:「そっか…期待に答えなきゃな。」

玄:「任せとけよー!」

夕日:「診てもらって、違うなら違うでいいの。そしたら兄には、もっと本気で医者を探すように言ってみる。」

千晴:「うし、気合入れていくぞ。」

玄:「よし!」

『八郷小学校』と書かれた校門を横目に見て、こじんまりした、ごく普通の分譲住宅地に入る。
その一軒、こじんまりした分譲一戸建ての前に車を止め、夕日は車を降りる。表札には『名波』の文字。

夕日:「ここ。」

玄:人の家だし、まずは夕日にお任せ。

千晴:「えーと…夕日のお兄ちゃんなんだっけ?」

夕日:「そうよ。実の兄。」

千晴:「苗字が違うような…」

夕日:「あ…私、親が離婚してて。兄は母さんに、私は父さんに。」

千晴:「あー、なるほど、なっとく。」

夕日:「とと。それで思い出した。」

千晴:「なん?」

夕日:「いきなり、怪奇現象専門の勇者と魔法使いですとかって紹介しても、『僧侶と戦士はいないのか!?』って突っ込まれちゃうと思うし…」

千晴:「じゃあ、彼氏とそのお付とか…どうよ!」

玄:「いやあ、照れるなあ(笑)、恋人だなんて!」

千晴:「おめーじゃねーよ!」

夕日:「やだ、玄ちゃん…私の気持ち、気づいてたの…?」

千晴:「え?え?なになに?!」

玄:「もちろんさ!」

千晴:「…そっか、俺はピエロだったのか…」

玄:「やばい、やる気なくした(笑)」

夕日:「おっとと…冗談はおいといて、ふたりは、私の知り合いの心療内科医のタマゴってことでね。」

玄:「医者…? う、うーん…」

夕日:「良いのよ。余計なことしゃべんなきゃ大抵良いほうに誤解されるって。…たぶん。」

玄:「よし、男は度胸おおおおお!」

千晴:「そそ、実技披露なんかないだろ?…きっと。」

玄:「実技(笑)。」

夕日:「心療内科の実技って…」

千晴:「目の前で紐のついた五円玉を揺らすとか…これ心療内科じゃなかったっけ?」

玄:「そうなん?!それくらいの実技ならできる気がする!」

夕日:「誤解があるっぽいわね。」

千晴:「あれ?ちがった?
じゃあ、あれだ、あなたは山小屋にいます、最初に何が思い浮かびますか?ってやつ?」

玄:「心療内科っぽくなってきたなあ…」

夕日:「山小屋ね…殺人事件かしら?こう…極限状態っぽいやつ。」

玄:「雪崩。完璧な雪崩対策にほくそ笑んで、ワクワクして待ってる。」

千晴:「で、『ピッケル』って答えたら、それはあなたが親友に深層心理で要求していることです。」

夕日:「冒険家か!」

千晴:「なんだよ、何要求してるんだよ俺の深層心理!おい!ってやつ。」

玄:「なるほど、それ聞いてみようぜ。よくわかんないけど(笑)。」

夕日:「…よく考えると、その理屈って『山小屋』=『親友』よね?そいつ親友にどんなイメージ持ってんのかしら…」

千晴:「アウトドア派の山男。」

玄:「おー、ナイス解釈!」

千晴:「多分、街に出たら、気が小さくなっちゃう…ってなんの話だっけ?」

夕日:「チャイム押すわよ。」

玄:「はい(笑)。」

夕日がチャイムを鳴らすと、玄関を開けるのはこぎれいな女性。

千晴:「こんにちは、はじめまして。」

玄:「こんにちは~!」

夕日:「あ、義姉さん、こんにちは。兄さんから聞いてると思うんだけど、この2人が私の知人で、心療内科のごにょごにょよ。」

WC:女性は、控えめな声で…

義姉:「あ、ええ…それじゃ入って…」

千晴:「お話は聞いてます。
また卵なので力になれるかわかりませんが、お邪魔します。」

玄:「おじゃましまーす。」

WC:と、三人はリビングに通され、一応お茶などが出される。」

玄:「お構いなく…(アールグレイ!)キリッ」

千晴:家の中の雰囲気は?

WC:怪異的な意味で?

千晴:うん。重い感じとか線香くさいとか、ジメジメしてるとか。

WC:家の中に特別おかしな雰囲気は無い。

玄:「娘さんが体調を崩される前、何か変わったことはありませんでしたか?」

義姉:「え…?」

WC:と、茶菓子の用意の手を止めて首をかしげる。

玄:「友達関係だけじゃなくとも、どっか普段行かないところに行ったとか…」

夕日:「あー!」

千晴:「びっくりした!」

玄:ビクッ!

夕日:「ええとね、義姉さん、この2人心療内科って言ったでしょ?心療内科って、内科とかじゃわからない、ストレスによる病気とか、子供特有の症例とか研究しててね。」

義姉:「…え、ええ…」

夕日:「そういう関係で、ちょっと病気と関係あるのか無いのかわからない質問するけど、協力してあげてほしいの。」

千晴:「すいません、お手数おかけします。」

玄:「宜しくお願いします。」

WC:夕日は、玄に『いきなりすぎるでしょ』という感じの目配せを。

玄:ナイスフォロー!デキる子は違う!って目配せを。

千晴:とりあえず、お母さんも怪異的な影響を受けてるか確認できるかな?

WC:怪異についての感知性能は、それらの術が無い場合は『怪異の実在を理解しているから』気づける、程度です。
人は、『人の気配』というのが何なのか知っているから、人が近くにいれば気づけます。ですが、一般人は『怪異の気配』を知らないため、怪異があっても気づけないことが多いわけです。

千晴:なるほど。

玄:知ってれば、ミギワに入らなくても気づけるもんなの?

WC:ミギワの外に怪異があることはめったに無いですが。気づけます。

玄:ミギワの外に怪異があればか。なるほど。

千晴:「それでは、娘さんが何か変わったことをご両親に話したりしていませんか?例えば、知らない友達の名前が出てきたり、空想の動物の話であったり…」

義姉:「…ええとあの、今、皆さんのほかに来客があって…」

千晴:「へ?」

玄:「え?」

WC:と、最低限の茶の用意だけしたら出て行きたいようなそぶりを見せる。

義姉:「…それに…家族にちゃんと断りも無く変な人に相談されても…」

WC:と、言うようなことをぶつぶつと小声でつぶやくと…

義姉:「…すいません。」

WC:と、リビングを出てゆこうとする。

玄:はー?

千晴:「すいません、夕日さんが姪御さんのことを心配していたんで我々がでしゃばってしまいましたね、申し訳ないです。」

WC:夕日も、彼女の呟きが聞こえないかのように…

夕日:「あ、そうなんだ。じゃ、お義姉さんの話し聞かせてもらう前に、まこちゃんの様子見せてもらって良いかしら?」

WC:と、明るくたずねる。

夕日:「タマゴって言っても心療内科のごにょごにょだし、ちょっとだけ診て貰うくらい、いいよね?」

義姉:「…」

千晴:「ちょっとしましたらすぐに帰りますので。」

WC:夕日は、若干眉をしかめる義姉を見ていないかのように立ち上がる。

玄:憮然。

夕日:「私だってマリさんと同じくらい、まこちゃんのこと心配してるんだよ。ね?」

WC:義姉…マリは、夕日と千晴を見て…

マリ:「…構いませんが…余計なことはしないで…」

WC:と、機嫌悪そうに小声でつぶやく。そして、リビングの外に見える階段に目をやる。

玄:お義姉さん、なんか知ってんじゃね?

千晴:うーむ…来客かー、玄関に靴あったかなー?

WC:と、彼女の視線の先、階段の上から、とんとんと、落ち着いた足音が聞こえてくる。降りてくるのは、背の高い一人の男だ。

千晴:どんなやつだ?

WC:パーマのかかった髪を何色かに染め分け、ブランドもののスーツを着崩し気味に着こなした美形だ。歳は、君たちよりいくらか上だろうか。

千晴:あれ?同業者?

WC:そんな雰囲気。

玄:思った感じの来客じゃなかった。

千晴:有名なやつではないのかな?

マリ:「あ、浜先生…」

玄:先生なの!?

WC:男は、ちらりとリビングにいる君たち3人に視線を送った後、マリに向かって口を開く。

浜:「娘さんを診せていただきました。…これは、性質の悪い運命霊障で…一般に『ラゴ』と呼ばれるものです。」

千晴:「ぷー!」

玄:「らご(笑)?」

千晴:「あ、失礼…」

WC:しかし2人のことはすっかり無視して…

浜:「私の太陽気…ソルプラーナでもたやすくは打ち払えません。長くかかってしまいますが、娘さんは決して死なせません。」

千晴:下むいて肩を震わせます。

玄:窓の外を眺めながら肩を震わせてる。

WC:むしろ男『浜先生』の言葉に聞き入っている風のマリが、ちらりと憎憎しげに君たちを睨む。

浜:「世界には信念を惑わすマーラのアムール…そう、雑音が満ちています。しかし、貴女が私を信頼してくだされば、わがプラーナである太陽気が、お嬢さんの蝕の運命を明るく照らし出すでしょう。」

WC:夕日もどこか困ったような顔をしている。

玄:(話なげえな。)

WC:マリは、このキチガイじみた言葉をいちいちうなずきながら聴いている。

千晴:(プラーナか…1プラーナはどのくらい太陽光発電ができるんだろう…)

WC:浜は、ひとしきり演説をすると…

浜:「では、今日の接見はここまでといたします。」

玄:(石鹸?風呂屋か?)

千晴:(牛乳石鹸良い石鹸…)

浜:「次回は…またご都合のよろしい時に連絡してください。」

マリ:「はい…はい。必ず近いうちに。」

WC:浜は、君たちの微妙な空気に一切頓着せず、涼しげな流し目を一瞥くれて玄関から出てゆく。

玄:慣れてるなー。

千晴:どこの拝み屋だろうか…

WC:まあプロっぽいことはわかるね。

千晴:詐欺的なプロなのか、本当に能力があるのか…

玄:こんど山海堂で似た風体の同業者きいてみよー。

千晴:とりあえず、面は覚えた。

玄:んーなんか気分的に、醒めたなー…

千晴:さて、娘さんには会えるのか?俺たち、雰囲気さらに悪くなってるけど。

夕日:「え、えーと…それじゃ、あがらせてもらうね。」

WC:千晴と同じことを考えていたのか、夕日が急かすように2人の背を押す。

千晴:「じゃあ、失礼します。」

玄:気が進まんなあ…

WC:玄関の外で浜を見送っていたマリの背に形だけの声をかけ、彼女が戻る前にいそいそと2階の一室に。

玄:「おいおい、お母さんに一緒に来てもらったほうがいいぞ!」

千晴:「いや、いいよ。邪魔だよ。」

WC:ドアに「MAKO」と書かれた可愛いプレートが下がった部屋。

夕日:「あたしおばさん。血縁。」

千晴:「そうだよ。いいんだよ。」

玄:「あれ見ただろ、あいつ絶対治らなかったら俺達が余計なことしたとか言い出すぜ!?」

千晴:「言わせとけ言わせとけ。」

夕日:「ほんとはマリさんからも話が聞けたほうが良かったんだろうけど、もう無理っぽいし。…何で空気あわせないかな2人して。」

千晴:「だって、プラナーが爆発したんだもん!」

玄:「アムールなんだもん!」

夕日:「運命がラゴってても大人の対応!」

玄PL:いきなりラゴはいかんだろ(笑)。

千晴:「無理だよそれを俺らに期待しちゃあ。」

夕日:「…だよねもう手遅れだね。
まあ…済んだことはいいや。まこちゃんのことちゃんと診てよね。」

千晴:「おっけ。なんか、一発勝負になっちゃったな…」

玄:「もー…」


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?