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蒼い清流のトラウトカメラ 第1章~始まりの撮影

鱒の撮影を決意した僕はさっそくAmazonで10000円程の防水ケース付き
ムソンアクションカメラを購入して富良野の鳥沼公園でニジマスの
撮影に向かった。

鳥沼公園は名前の通り透明度が高い湧水からなる沼があり
そこに水鳥を始め多種多様な生き物が生息する風致公園である。

写真は昔秋に撮影したものだがとても美しい自然の景色があり
子供を連れて昆虫採集等遊びに行ったり
恋人とデートで行くのにも良いでしょう😊

初めての撮影もあり最初の装備はカメラにただ長いパイプを
付けただけのものでした。

当然水中の様子も分からず目視で何となく探して撮影という
全くもって成功率の低いやりかたでした😢

そして撮影できたニジマスの写真

見ごたえたっぷりの大型の素晴らしいニジマスだった。

鳥沼公園での初めての撮影動画はこちらから👇

撮影はまあなんとかできた感じ。
止水の沼なので波立つ事も無いから撮影はしやすい。

ここには昔放流されたニジマスが繁殖しており、40~50センチクラスの大型サイズから幼魚まで沢山生息しており、通年を通じてニジマスを心ゆくまで鑑賞して楽しむ事ができる為、富良野市内ではとても貴重な場所であり、
鳥沼公園の大切なシンボルです。
なお鳥沼公園は釣り禁止なので鑑賞のみ楽しみましょう♪

この公園は富良野流域のニジマスの繁殖地の一つであり、この公園がある
限り少なくともベベルイ川やそこから繋がる河川の
ニジマスは絶滅することは無いでしょう。

ただこの公園から在来種のエゾイワナが生息する流域に進出してしまう事に関しては複雑な気持ちにはなりますが、富良野市内においてエゾイワナが
生息している川は僕の知る限り四か所であり、全て大雪山を源流といている川です。

その一つは下流域はニジマス色がやや強く上流域に上がるにつれほとんど
エゾイワナしかいない川でした。

ちなみにこの川の上流は河畔林がしっかり並んで生えており、直射日光を
ある程度遮り水は冷たくエゾイワナの生息には適していました。

他の三か所はしっかり奥まで行けなかったりして分からない事は
まだまだありますが、ニジマスとエゾイワナが混生している所は河畔林が少なく直射日光がよく当たる、河川改修により魚が身を潜める倒木や深い溜まりが無い、と言った場所でした。砂防ダムが連続してある所
エゾイワナはいなかったです。

富良野におけるエゾイワナの生息地は大雪山を源流とする川が流れるヒグマが徘徊するような山間部であり車等が無ければ気軽には会いに行けません。富良野においてニジマスは主にエゾイワナが生息出来なくなった
人間の生活圏を流れる川に生息していて最も身近に気軽に出会える鱒であり人と川との結びつきにおいてかけがえのない重要な存在です!

2019年1月1日にアクションカメラを水中に入れてもスマホとリンク可能になるケーブルが届き早速富良野市内のエゾイワナ、カワマス(ブルックトラウト)が生息する渓流に向かう。運転中は北斗の拳や花の慶次の挿入曲、虎舞竜のロード、東方ボーカルなどを聴きながらフィールドへの想いを高めるッ!!

実は最近までほとんど生息地の景色は写真を撮っていなかった為
しばらくは魚の写真しかありませんがその内風景の写真も載せていきたいと思います。

ただでさえ入渓する場所は限られているのに冬季は入渓できる所ほとんどないからかなり苦労した。やっとの思いで停車できる所を見つけ入渓する。
この日が初めて広大なフィールドで鱒類を撮影し始めた記念すべき日である。幸運な事に最初に入渓した所で早速鱒達を発見する!

大きなエゾイワナ二匹は30~40センチはあっただろうか?
大型で太く美しいカッコイイ素晴らしいイワナだった。
この時点で僕のテンションはかなり上がった。他にもイワナとニジマスが混在していてややイワナが優勢であった。
辺り一面沢山いる。
カワマスもいる。道東の一部の河川と空知川水系に位置するこの流域でしか北海道にはほとんど自然繁殖していないらしい。とても貴重な種だと思う。
エゾイワナ、カワマスと素晴らしいイワナ族の集いだ。

その素晴らしい光景に僕は震え歓喜したッ!!辺り一面に沢山のエゾイワナ、ニジマス、カワマスの群れが目の前にいたのだから。内二匹は大型の尺イワナで夢中で僕は動画と写真を撮影した!幸いこの時期は冬季で魚の活性は低くあまり逃げなかった為撮影はやりやすかった。本当に魚達と川、この日には感謝しかないッ!!!
ありがとう、心からありがとうと思う!

エゾイワナ、カワマス、ニジマスの撮影動画👇言い忘れましたが
ユーチューブに撮影動画投稿しているのでよろしくお願いしますね♪

https://www.youtube.com/watch?v=hJkW3T3KfYg

https://www.youtube.com/watch?v=I7UpL8IqKDo

僕は北海道在来の鱒類が大好きでエゾイワナとカワマスの二種類のイワナ族に出会えた時はたまらなく嬉しく幸せで楽しく
美しく精悍でカッコイイフォルムのイワナ族の魚は
いつまでも飽きる事なく楽しく鑑賞できました♪

これからもこのエゾイワナ、カワマスが生息する素晴らしい流域が
永遠に残る事を願わずにいられない!!この真冬の寒い日だったが
この素晴らしい鱒達に出会えたおかげで冬の寒さなど気にはならなかった。

翌日1月2日前日と同じ河川の別のポイントにて
大きな雄のカワマス(ブルックトラウト)を発見ッ!!
30センチくらいはあるのだろうか、イワナ族は長命で産卵後も死なずに成長する為鼻曲がりの大きなカッコイイ雄はボチボチ見られたりします。本当に鼻曲がりの精悍な顔つきの雄はたまらなくカッコイイッ!!カワマスの鮮やかな色彩がとても素晴らしく富良野の貴重な宝でもあり魅力の
一部だと思っている。本当に最高の正月休みィーッ!!!

大型のカッコイイ雄のカワマス。造形、色彩、サイズ、どれをとっても素晴らしいとしか言いようのない良い個体だった。これだから川に行くのは止められないッ♪

富良野のエゾイワナは大雪山を源流とする数本の支流と空知川本流から芦辺方面の滝里湖にかけて生息し繁栄していると思われる。大雪山源流からなる数本の支流は本流との合流点から10キロ~20キロくらいは
砂防ダムに遮られないでいる事と、滝里湖でスモルト化して大型のアメマスになれば抱卵数と産卵数も増え繁殖のサイクルは可能となるだろう。
金山湖から空知川上流にかけて生息するイトウ、アメマス及び他の地域のエゾイワナ、アメマス、ヤマメ、サクラマス、イトウも
『本流』+『砂防ダムに遮られない距離の長い支流』+『海or湖』だいたいサケ科魚類はこの環境条件が整っていれば繁殖する。

僕の知る限り富良野の山部地区の支流は入口から何基もの砂防ダムが立っている為放流ニジマスを除いた魚類は絶滅している。
沙流川上流岩知志ダムより上で見られる魚類はニジマス、オショロコマしか見た事がありません。北海道のオショロコマは知床など一部を除き
日高山脈、大雪山の冷たい流域に依存しそこでのみ繁殖する完全な陸封型となっていますがヤマメ、エゾイワナは川と海(湖)がセットになっている様な環境がないとあまり見られないような気がします。
沙流川上流岩知志ダムより上でエゾイワナ、アメマスが
見られない理由として、沙流川上流岩知志ダムより上は
スモルト化に必要な大きな『湖』が無いこと、本流は本当に
上まで行かなければ河畔林等がほとんど無く河川改修で河川の直線化、川岸のコンクリート化で水量の低下と身を潜めて敵や直射日光から逃れられる様なポイントがあまり無くエゾイワナが生息するにはかなり厳しい環境も影響していると思いました!

僕が思うにイワナやヤマメといった鱒類はそれなりに自然環境が整っていないとどこにでもいるわけではないと思います。あらゆる好条件がマッチして奇跡的にそこで生存と繁栄が出来るのではないでしょうか。どんなにサイズが小さくファイトが弱くても太古の大昔からそこで根付いてきた彼らはそこの自然環境の豊かさの指標であり、その血脈と自然環境を繋いできた
『本物の歴史』があります。だからこそ自然と在来魚を含めて心から
惹かれる魅力があるのではないでしょうか。
素晴らしい在来種の鱒類が生息する自然環境はもっと大切にし市町村の魅力の一つとして関心が高まって欲しいなぁと感じました。
この項次回へ続く。








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