BGMにはならない音楽が
音楽を聴く。
車に乗っている時、食事を食べている時、憂鬱な時や怠惰な時に。
けれど、それが背景になってしまうことはなくて、気の合う人が隣にいるような空気がある。背景になってしまって顔がないなんてことはないのだ。
それがインストであれ、クラシックであれ、アンビエントであれ同じで、それは私の向かい方がそうしてしまいたくないからという自意識とベクトルの向き方によるものだと思う。
ラジカセで音楽を聴いていた頃でも、モバイルスピーカーから音を流すようになった今も変わらない。変わらないこと。
ロックンロールに言葉を求めて、瞬間の魔法のようなポップスに言葉をなくして、そうやって、音楽聴いて生きて死ねたらいい。
向かい合って話しても、背中を向いて正直になれても、そこに人がいるように、そこに音楽があればいいと思うのだ。
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