6月が去っていく。雨と共に去りぬ。紫陽花を濡らす涙は人に見られぬよう、瞬間で激しく叩きつけては消えていくばかりだ。

夏、気温のカーテンを一枚引いていく誰かは、空の上で悪戯に笑う。夏の悪魔と天使の駆け引き。

夏、そうか、夏なんだな。

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