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お店のこと

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飲食店を続けていくのに必要なこと、感覚的なこと、その日に思ったあれこれ書いてます。 忘備録だったり、その時の爆発的な思いだったり、ひとつのピークを超えた後の振り返りだったり。
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2018年7月の記事一覧

ほんとうのところ、という話。

ほんとうのところ、という話。

もともとそれがどういうものなのかとか、
便宜的に、あるいは理由があって省略してるけど 本来の姿はこうだとか、
そういう話を昨日聞いていた。

ほんとうはこういうものである。

そういうことを知ってる人と知らない人とで
たとえば同じやり方で同じ料理を作ったとして違いが出るかといえば、
きっと、食べたひとはほとんどわからない、時々わかる人がいるかもな、くらいの違いなんではないか。

その違いがわかる人

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穏やかで、刺激的な、というなんでもない話

穏やかで、刺激的な、というなんでもない話

「今日はなんだかゆるっとしてますねぇ」と、私。
「お給料日前だからかねぇ」と、隊長。
「暑すぎますしねぇ」

ひとの途切れた店内に、サーフミュージック、
つづいてバラード。
静寂を埋めるような、やさしい曲が流れる。

静寂よりは、すこしの音が欲しい。

音楽でもいいし、包丁がまな板を叩く音や、フライが揚がる直前のはぜる音、
熱したフライパンに鶏肉を投じたときの、じゅうっという音、そういうのでも

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サイコーが溢れてる話。

サイコーが溢れてる話。

昔はそうじゃなかったけど、いまはだいたいいつでもポジティブ、やることはだいたい何でも楽しいって思う。

いつからか、自分で前向きにもってかないと辛いなって思ってから、そういう風に変わっていった。

周りのネガティブをすべて吸収してもなおプラスでいられるくらいのほうが、自分が楽しく過ごせるし、周りにも良いって思うようになってそうなっていった気がする。

「目指すような感じにうまくいかないなー」って思

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8年目のスタートの話。

8年目のスタートの話。

うちができるずっと前からあるお店はたくさんあるし、うちよりもあれがよかったり、これがよかったり、とゆーお店もたくさんあるし、
いまでもぴしっと決めきれない点はたくさんあるけども、
気がつけばまるっと7年経ちました。

始めた頃は、いろんな気持ちがあって、
「夢を叶えた」というよりも「ようやくスタートラインだ」って思っていて、
「見てろよー」っていうよーな負の思いもあったりしたけど、今となって

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切り離せない気持ちの話。

切り離せない気持ちの話。

パンをこねたり焼いたりするようになって、自然と朝早く来るようになった。

隊長が来る前だから、それはつまり厨房が貸切の状態ってことなので
どうせだからとほかの仕込みもするようになった。

それまで昼間やディナータイムの早い時間にやっていた作業や仕込みを朝に済ませてしまう。
お互いの仕込みのタイミングが重ならないので、立て込むことも減ってイイ👌

そしたら昼間の休憩時間が前みたくとれるようになって

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今日はこんな日。

今日はこんな日。

今日は誕生日だったんです。

だからって、いつも何もしないんだけど。

べつに今年が区切りのいい年齢とかじゃないんだけど。

なんとなく開業したときに「◯◯歳までにこうなってたい」みたいなイメージがあって、
それはこれから先、小さいながらもお店を経営してく人間として、職業人としてこうありたい、っていうものだったんだけど、

それが今日迎えた年齢だった。

20代、夜遅くまで働いて、朝まで遊んだり語

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ひと眠りしたあとのこと。

ひと眠りしたあとのこと。



夜の街を歩く。

早い時間にひと眠りして、お腹も膨れたし、外に出た。
今年は無理するのをやめた。

いっぱいまでやらない、ということじゃないんだけど、集中が切れるなら明日の朝やる、やるべき時間の中でピシッと終わらせる、みたいなことの積み重ねをするようにした、って感じ。

できることは、やっているうちに空気のように溶けていって、できることが普通になっていくけど
できないこと、失敗したことはいつま

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価値観のすり合わせとか自立とかの話。

価値観のすり合わせとか自立とかの話。



いわゆるハードブレッド、

苦手意識があってなかなか手が出なかったんだけど、ひさしぶりに「やるかー!」ってなったら、できた。

一般的な作り方に従って、その通りにやっていっただけなんだけど.....

きっと、
まえはそのひとつひとつのこと、捏ねの具合や、工程の順番の意味がわかってなかったし、生地の状態の見極めができてなかった。

強力粉と準強力粉、ライ麦粉、それぞれに扱い方が違う、生地の仕上

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