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8年目のスタートの話。

うちができるずっと前からあるお店はたくさんあるし、うちよりもあれがよかったり、これがよかったり、とゆーお店もたくさんあるし、
いまでもぴしっと決めきれない点はたくさんあるけども、
気がつけばまるっと7年経ちました。

始めた頃は、いろんな気持ちがあって、
「夢を叶えた」というよりも「ようやくスタートラインだ」って思っていて、
「見てろよー」っていうよーな負の思いもあったりしたけど、今となっては「あーそんなこと考えてたっけなぁ....」ってくらいには風化してて、久しぶりにそんなこと思い出した。

すべての思いを消化して、そーして昇華して、いまの穏やかな日々がある。そんな気がする。

最終的には撤退してもやっていける、やり直しのきくような見通しが立っていたから始めたわけだけど、
撤退することはないっていう確信があったから始めたっていう二律背反する思いがあった。

成功例に学ぶより、失敗例やうまくいかない例をたくさん見て、たくさん調べた。
そこから学んだことがたくさんあったし、気持ちが救われたことっていうのも少なくなかった。

最終的には自分の答えは自分で出さなきゃいけないし、出せるのも自分しかいないよなー、って結論に至ってからは
自分を律しないと店を律する答えは出せないよなー、って思って、ワークアウトをはじめたりもした。

最初の頃、お客さんが少ないからできるけど、満席になったらできない、そういうことはほとんど断った。
忙しくなったらできないんだから、いつかがっかりさせるならやらないほうがいい。
実力以上の期待はしてもらわないほうがいい、っていうような、かなり頑なな姿勢でやってた時もあった。

お店が続いていくのには、長くお付き合いできるお客さんが欠かせないけど、常に新しいお客さんを呼び込んで受け入れていかなきゃいけない。
それが自然の流れであるかのように、入れ替わっていくのをただ眺めるようになった。

急に距離を縮めてくる人は離れるのも早い(ことが多い)っていうパターンも、まあこれは開業前からだけど、数多く経験して、なんとなくほどほどな距離を保つようになった。

人ばかりじゃなくて、仕事ともほどほどの距離を保つようにした。
(といっても、基本的に好きだから悩ましいけど)

関係ないけど、それまで全く興味がなく、そもそも、わからなかったプロ野球が分かるようになって、大好きになった。

で、最近は
何年目だからこういうことを目標にしよう!っていうのがなくなって、
こういうのはなしかな、っていうメニューの枠も取り払うようになって、
なんか、もっと自然体なメニュー構成に変えていこうかな〜〜って、漠然とだけど考えている。

レギュラーメニューを減らして、その日その日のラインナップを増やしていこうかな。

料理の構成自体もすこし変えてみようかな〜
いままではメインのボリュームを押し出してたけど、野菜や季節の素材とくみあわせて、総合的な一皿にしてみようかな、とか。

すこしずつ、お店を見てる目がかわっていってて、引き込まれるお客さんが変容していってる、そんな気がする。

やっぱ、こういう空気感を直に感じられるのっていい。現場って最高!

うまくいく方程式や理論があったとしても、その日そのときの条件は揺れ動いていて、そのなかで軸を保つように動くこと、
もっと大きなダイナミズムを感じ取って、その波に乗ること、
うまくいかないことももちろんあるけど、そういうことに日々トライして新鮮な気持ちでいられるから、この仕事は楽しい。

そして、好きなことを好きなだけ追求できる環境もあるし!

最近思うんだけど、お店を始めるのは早い方がいいっていうのは体力のことだけじゃなくて、安定するまで、そしてそこから自由に動けるようになるまで、絶対に時間がかかるからなんだ。
積み重ねていかないと得られないものがある。そこまで行くのに近道ができないから、早くスタートしたほうがいいって言われるんだ。

だからまぁ、あのときスタートしておいてよかったなって、それだけは確実に言える。

朝、隊長と仕事前、丸7年おめでとう㊗️ってアイスコーヒーで乾杯した。
まー、こうして君と8年目もいっしょに働いてるとは思わなかったよ、って心の中で呟いたつもりが、口に出してた。笑

お祝い頂きましたビルカン隊のみなさま、ありがとうございました!!
改めてお会いした時に御礼させてください。

さー、明日からも頑張ろー!!




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