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ひと眠りしたあとのこと。

夜の街を歩く。

早い時間にひと眠りして、お腹も膨れたし、外に出た。
今年は無理するのをやめた。

いっぱいまでやらない、ということじゃないんだけど、集中が切れるなら明日の朝やる、やるべき時間の中でピシッと終わらせる、みたいなことの積み重ねをするようにした、って感じ。

できることは、やっているうちに空気のように溶けていって、できることが普通になっていくけど
できないこと、失敗したことはいつまでも記憶に残って、「できない自分」というイメージを頭の中に残してしまう。
しかもそれは刻印のよーに、くっきりと負のイメージとして残ってしまったりもする。

だから、
「その日その時間内に」「決めた作業を」「滞りなく完了させる」ということに注進して、
ひとつひとつ終わらせるたびに、「おー、ちゃんとできたな!」って自分に合格マークをつけてあげている💮

「これは明日の朝のうち、こっちは昼の合間、これは次の日に回しても大丈夫だからそうしよう」と組み立てて、
無理に詰め込んでその日に終わらせようとしない(焦ると大抵うまくいかない)って感じだ。

そーすると、できるようになってる自分、っていうイメージを持ち続けられて結構イイ、
上向きの気分で仕事に向かえる、
細かいことにぶつくさ言うこともなくなる、だって気分がいいから。笑

いままでのやり方や、積み上げてきたものや、積み上げてこなかったものや、持てるもの、持つのがむつかしいもの、あれこれ考えると、成長の幅はそう大きくないわけで、
だけど頑張りたい、成長したいって思いは無限大におおきくなっていくから、そこにギャップができる。

それが埋められるように進んでいくわけだけど、『そんなに埋まらなくても前向きな気持ちを保ち続けること』これが細く長く(一定のモチベーションを保って)仕事や趣味を続けていくために、私に必要なことだって結論に至った。

ってわけで、今日はひと眠りしてからの生地しこみ。

仕事の時間外ではあるけど、事業主の私にとっては24時間が仕事の時間であり、プライベートの時間でもある。

昨日いったジムのオーナーさんが、登ってるうしろで常連さんと話してた。

「いやー、おやすみなんて、お金払ってとってるようなもん(気持ち)ですよ〜」

日々の数字を足し算していくと、そういう気持ちになるのはめちゃくちゃわかる。
休みは数字上ではゼロであり、ある側面から見たらマイナスとも捉えうる。

休みはやすみだけど、仕事とは切り離して考えられない、だって仕組みを全部知ってるし、その結果が自分に返ってくるっていうことも知ってる。

まあ、でも、そういう「仕事と生活が一体化してる生き方」は好きだし性に合ってる。

大事なのは雇っている人に対して、同じような意識を求めないことだ。

時間のなかだけ働いてくれたらイイ、
時間外は仕事からすっきり離れててほしい。

だって、立場が違うし見える景色も違うのだから、同じ価値観であるわけがないし。
そして、同じ価値観を持っていたら、その人はすでに独立してるはずなんだよね。つまり、ここにはいないってことになる。

人間は、自分の思う通りに動きたいものだ。
人の思った通りに、指示された通りに動き続けるのは快適ではない。
わたしの思う方向性の店をやる、そこで働いてもらう、そのことがすでに「他人の価値観やベクトルに則って動いてもらうことである」くらいに思ってた方が良い。

お店のルールは働く人それぞれの価値観とぴったり合ってはいない。
自分がこうだと思うことと、時には矛盾したルールに則って動き続けなきゃならない。
そういう時だって、その矛盾と戦いながら、仕事の意義を見つけ出して頑張ってる、
私と働いてくれる人に対しては、誰に対しても基本そう思ってる。


そういうことをよく考える。

酵母にも栄養を与えておこう...

小麦粉と水。
ずっと見ていられれば常温においておくけど、次くるのは朝だから、冷蔵庫で寝かせることにする。

温度が高くなると酸味が出る、酸味が出るとそれを埋めるのに種をものすごく増やさなくちゃならなくなる。
温度を下げ過ぎてもまるく良い味にならないのだけど、どっちを選ぶか、って話で.....
明日の朝来たら復温させることにする。

こういう作業はもうやるのを忘れるってことがなくて、自分が朝ごはんを食べたら、酵母も食べさせる、そんな感じ。

こっちの粉と水をあわせて、オートリーズして
その間にこっちをこねて、次のもこねて、
終わったらオートリーズしてたやつを本ごねして、最初にこねたやつの軽い発酵がはじまったらパンチして🤛

合間に考え事をしたり、こうして書き物をしたり、あっという間に作業はおわる。

酵母は与えられた環境で、自分のペースで育っていくから、無理やり抑え込むことも育てることもできなくて、そういうところが好きだ。

無理すればなんとかどうにかなっちゃう、ごまかせてしまう、そういうものじゃないから好きだ。

「それじゃあダメなんだよね。ちょっと待っててよ」って言われてる気がする、「そんなに焦っても無理」って。

明日のパンからは、砂糖を使わないか少なくして焼いていくことにする。
そうして、もっと小さな声を聞き取れるようにしていきたいな。

おいしくて、気づいたら食べ終わっちゃってた、
そんな言葉が聞けたら最高だな。

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