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自然への入口はじめの一歩 子どもと一緒にガーデニング 第7回 生物多様性という言葉

<東京都清瀬市、東久留米市、西東京市、新座市で配布中の地域情報誌「りあん lien」で連載中の「子どもと一緒のガーデニング」のweb版(14号)です。>

ガーデニングには自然と仲良く暮らすヒントがいっ ぱいです!自分も楽しみながら、子どもたちを自然の入口に連れて行ってみませんか?
水やりなどをしながら、子どもたちに易しくお話ししてあげてくださいね。


1.生物多様性という言葉

21世紀の重要なキーワードです。子どもと一緒に知ってもらえたらなと思い、取り上げました。
 
生物多様性は、一言で言えば、地球の上で、色々な生きものが一緒に暮らすことが大切ということ。そして、生きものには、微生物も含めて上下はなくて、みんな関わり合っているからみんな大切ということ。
 
コロナウィルスの登場で、ますます除菌が当たり前の世の中になってしまいましたが、目に見えない菌の全部が悪者なわけではないのは、みなさんもご存知の通り。お酒や味噌を作ってくれるのも、微生物たちです。目に見えないけれど、人の暮らしに直接、間接的に重要な役割をしている微生物はいっぱい!見えない生きものたちの「存在」と「働き」も想像しながら庭やご近所を見て、花を見たとき、虫や鳥を見たときに、そっと子どもに話してあげましょう。

2.3つの多様性

生物多様性の視点として、3つの多様性があります。ぜひ知ってください。

それは、生態系の多様性種の多様性遺伝子の多様性
どれが欠けても地球の上で暮らす生きもののバランスは崩れてしまいます。
 
生態系の多様性は、色々な生き物が棲める環境があることが大切ということ。海には海の、森には森の、まちにはまちの生きものがいます。海の生きものは森やまちでは生きられません。それぞれに合った環境がないと生きものは生きていけないのです。

海には海、川には川、陸でも森、原っぱ、まちにはそれぞれの生態系があります。色々な生態系があることが大切。

種の多様性は、一番理解しやすいです。色々な種類の生きものがいることが大切ということ。この中には、前にあげた微生物もヒトもキノコもみんな生きものという意味で、それぞれ全部がだいじという考え方です。

色々な種類の生きものの関係には、食べる食べられる関係はあっても、どちらが大切というような上下の関係はありませn。人も、たくさんの生きものの中のひとつと理解することが大切。

遺伝子の多様性については、次回にお伝えしますね。

3.ガーデニングは生物多様性と関係あるの?

ガーデニングでも、色々な花を育てることで生物多様性に一役買うことができます。それは、小さな生き物たちに蜜をあげたり、時には食べられることで食料となってくれているのが色々なお花を咲かせる植物たちだからです。そこでは、色々な形や大きさや色のお花がまちのあちこちで咲くことがとても重要になってきます。

難しいことはさておいて、子どもたちと一緒にお花に水をあげながら、子どもに「色々なお花が咲くって大切なんだよ」と話してあげてくださいね。

幼い時のこういった会話や体験の積み重ねが、自然への興味を子どもの心の中に育んでいきます。

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