見出し画像

自然への入口はじめの一歩 子どもと一緒にガーデニング 第1回

<東京都清瀬市、東久留米市、西東京市、新座市で配布中の地域情報誌「りあん lien」で連載中の「子どもと一緒のガーデニング」のweb版です。>

ガーデニングには自然と仲良く暮らすヒントがいっぱいです!自分も楽しみながら、子どもたちを自然の入口に連れて行ってみませんか?
「でも初心者だし、なにから始めていいかわからない…」という方に提案!はじめの一歩は「一鉢の花」から始めてみませんか?
とりあえず最初の1歩を踏み出してみましょう。

植物の組合せ、土の選び方など、はじめの一歩にはわからないことがいっぱい。でも実は、材料を揃えて混ぜ合わせて、盛り付ける…そんなお料理の要領でできちゃいます。子どもと一緒に挑戦してみましょう。

1.材料

●花苗1株 ※1 
●好みの鉢1鉢(直径15~20㎝くらいの大きさ)
●土の材料〈小粒の赤玉土・腐葉土各小さめを1袋〉 
●肥料 
●鉢底網(玉ねぎなどの袋のネットを適当な大きさに切ったものでよい)

※1:花屋さんにはたくさんの花があって迷いますね。初心者へのお勧めはパンジーやビオラ、ノースポールなど。「可愛い!」と思う1つを選びましょう。どれも冬中切れ目なく咲き続けて春まで楽しめます。

今回は、サントリーフラワーズの「ミルフル」という商品を選びました。花びらにフリルがあって可愛いのです♡

写真は左から鉢、花苗、赤玉土(小粒)、肥料、腐葉土

材料は、ホームセンターの園芸売り場で普通に売っているものばかりです。赤玉土は粒の大きさによって大粒、中粒、小粒とあります。必ず「小粒」を選んでください。安く揃えられたらいいなあと100円ショップでも探してみましたが、品ぞろえが今ひとつだったので、今の時点ではホームセンターの方が質の良いものを簡単にそろえることができると思います。今回は、土などは少量しか使わないので、赤玉土も腐葉土も小さめの袋を選んでください。残った分は、第2回以降に使います。肥料は写真のもの以外にも住友化学園芸の「マイガーデン(元肥用または植物全般用)」などでもよいです。

画像1

2.作り方

①「お花が好きな土※2」を赤玉土2:腐葉土1の割合で混ぜて作る
②鉢底の穴を土がこぼれないように鉢底網でふさぐ
③①で作った「お花が好きな土」を鉢に少し入れる。
④花苗をビニールポットからそっと抜いて、その上に置く(図のように高さに気を付ける)
⑤花苗の周りに、①の土をしっかりと詰め込む
⑥土の上から水やりをする(鉢底から出てくるまで)
⑦肥料をあげる
******************

①「お花が好きな土※2」を赤玉土2:腐葉土1の割合で混ぜて作る

図4

②鉢底の穴を土がこぼれないように鉢底網でふさぐ

図5

③①で作った「お花が好きな土」を鉢に少し入れる。

図7

④花苗をビニールポットからそっと抜いて、その上に置く(図のように高さに気を付ける)

図6

⑤花苗の周りに、①の土をしっかりと詰め込む

図9

⑥土の上から水やりをする(鉢底から出てくるまで)

図8

⑦肥料をあげる

材料の写真にある「IBのちから」なら10粒くらいを土の上にぱらぱらとまいてください。水をあげるたびに少しずつ溶け出して効いてきます。多いとかえってよくないので、少なめにあげてください。

できあがり。お花のご飯は「おひさまの光」です。光合成をして、でんぷんを作り、それを呼吸や成長のために使います。だから、おひさまができるだけ当たるところを、子どもと一緒に探して、置いてあげましょう。

画像13

****************

※2:「お花が好きな土」という表現をしていますが、これは、一般的に売っている「培養土」というものです。培養土は色々な土をブレンドして、花や野菜が育ちやすい土になっています。売っている培養土を使ってもかまいませんが、メーカーによって内容が大きく違い、その良し悪しによって花の育ち方も大きく変わり、品質が今ひとつの培養土を使うと、失敗してしまうこともあります。ですので、今回は自分で作れる一番簡単な培養土をご紹介しました。ぜひ挑戦してみてください。

3.育て方

●置き場所 1日に日が3時間以上当たる屋外。
●水やり 2~3日に1回
土の表面を触って、乾いた感じがしたら、鉢底から出てくるまでたっぷりあげる。鉢皿に水を貯めるのは最大のNGなので、必ず土の上からあげてください。
●花がらを摘む 枯れた花を「花がら」と呼びます。花がらを付けたままにするとタネができて次の花が咲かなくなってしまいます。だから、春まで花を咲かせたい時には、花がらを摘んで、次のつぼみが出てくるように促してあげます。

4.全部子どもと一緒に!

花や鉢を選ぶとき、植えるとき、水をあげるとき、子どもと一緒にやってみましょう。土には「花が好きな土」とそうでない土があるとか、「お日様はお花のご飯」だから日の当たるところに置いてあげようねとか、たまにわざと水を切らしてとシャキッとするのを見せてびっくりさせるとか、蜜を求めて蝶がやってくるのを観察するとか、たった一鉢でも楽しみはいっぱい。子どもの脳と好奇心を刺激します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?